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暗記型と熟考型
数学の学習過程では、問題の解法を大量に暗記していく暗記型と難しい問題をとことん考え抜いて自分で解く熟考型の2つに分けられると思います。私としては、数学の力を挙げていくにはこの2つの勉強をバランスよく混ぜ合わせることが必要であると考えています。

暗記型

近年の受験数学で脚光を浴びている勉強法です。問題の解法をパターンとして大量に暗記していくやり方です。数学未習の人はまずはこの勉強法から入っていくことになります。勉強法としては基礎レベルで、ある程度問題量の多い問題集を手際よく暗記していくことから始めます。1対1対応や青チャート等です。解法のストック量を重視しますので、数分考えても分からないものはすぐに答えを見て解法を暗記していきます。そして、定期的に復習をして問題を見てから方針が立つまでの時間を短くしていきます。

暗記型では入試における基礎レベルの問題を解答する力を養うことが出来ます。復習を繰り返すことで解答速度も上がります。しかし、このような勉強法はあまりにも暗記に頼りすぎてしまい、根本的な原理の理解が疎かになってしまっている場合があります。そういった状況に陥ると意外と自分で気づきにくいもので、模試や入試本番で自分の理解度に低さを痛感させられる結果となってしまいます。それを防ぐためにも、熟考型の勉強法を取り入れていきます。


熟考型

入試では標準レベルの問題を自分の力で解く必要があります。ここでは、標準より少しだけ上の1対1演習題、やさしい理系数学レベルの問題を自分で考え、解答をしっかりと作成していきます。数学がある程度仕上がってきたらこの勉強法を取り入れていって欲しいと思います。1つの問題に対して最低30分は考えて色々な解法を試しましょう。出来たら自力で解きたいところです。こうした姿勢で問題に取り組んでいると、暗記型によってストックした解法が整理できて、その原理も理解できるようになります。この勉強をやっていて嬉しいことは、問題集の解法とは全く別の解法で難しい問題を解けたときです。そういった体験が出来るということは、その問題が求める数学の知識をしっかりと理解できている証拠でもあります。

地方国立や私立大学を受ける方にとってはやさしい理系数学の問題は入試本番よりも少しだけ難しいレベルだと思いますが、これぐらいのものを普段からこなしておくことで、入試には万全の体制で臨むことができると思います。
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