物理のエッセンス


解説

最も基本となること、感覚的な理解の部分と、試験問題を解くための考え方の流れが身につく参考書である。物理のエッセンスから名門の森への流れは受験生の間では定番であり、高い効果はお墨付きである。全ての問題は入試問題を分析したオリジナルで構成され、力学110問、波動約70問。式の導き方から使い方、組み合わせ方、さらにはちょっとしたテクニックを紹介していて実に実践的。たまに少し高度なことを解説し、知的好奇心を適度に満たしてもくれる。説明、Ex、問題で構成されており、問題は説明+αぐらいの内容である。一目で解けるものは少ないため、初学者にはきつい。橋元の物理をはじめからていねいにでイメージをつかんだ後はこの本に取り掛かるといいだろう。数ある物理の参考書の中で最良のものに挙げられる一つ。


その他情報

・エッセンスを完璧に理解すれば難関大レベルの二次試験も大丈夫。そのために、他の問題演習型の問題集をやるべき。

・物理受験生のバイブル。

・教科書に書いてある内容については、はぶかれているところがあり、等速円運動においては、なぜ加速度がrw二乗になるかを書いていない。

・応用力のある人で、エッセンスだけをやって夏に京大模試の物理を7割とった人も実際いる。

・これをやればセンターも8割程は安定して取れる。

・レベルは標準くらいまでとの評判がしばしば見受けられるが、そうは思わない。しっかりマスターすれば、エッセンスを身につければ、難関大にもくらいついていくことが出来ると確信している。

・これより効率的な、「入門レベル」の受験物理の参考書は、いまのところ、
 出現していないと思われる。

・エッセンスは点数をとることに、主眼を置きすぎている気がする。

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物理のエッセンス力学・波動
物理のエッセンス電磁気・熱・原子