狙うべきか


学士編入試験は医学部の一般入試と日程が重なっておらず両立出来そうに見えますが、一体どうなんでしょうか。再受験開始当初、私はこの学士編入試験を視野に入れていました。しかし、自分には無理だなと思い断念しました。学士編入試験の筆記レベルは、医科歯科、阪大等本格的な筆記試験を課す大学を除いて、多くの人にチャンスがあるものだと思います。なので、一般入試と平行して狙っても良いものと思われますが、その人の経歴によって狙ってもいい人と狙うのを控えた方がいい人に分かれると思いました。


 学士編入試験を狙える人

@ 東大・京大・旧帝大の理系院卒
A 大学時代の研究が医師への志望動機に直結している
B 現在の職と医師への志望動機が直結している
C 大学時代の教授に推薦状を書いてもらえる
D 抜群の経歴を持っている


上の項目で2個ぐらいは当てはまっているのが望ましいと思います。合格した人の体験記に「学士編入試験は誰でも受かる」みたいなことを書いてあったりしますが、そうやって書いてある人に限って東大院卒で他の経歴を見てもため息が出てしまうような抜群のものを持っていたりします。


私が断念したのは特にAとCの理由によるものです。文系でしたので理系のような研究はしていませんでしたし、当然教授との関係も薄いので推薦状を依頼するのは無理でした。



 学士編入試験を狙うデメリット

メリットはそのままなのでいいですよね。簡単に言って時間と学費の節約が出来るということですね。職に就きながら受けられるというのもいい点かもしれません。では、デメリットはどうでしょうか。


@ 一般入試の勉強が疎かになってしまう
A 受験費用


まあ、そのままですね。一般入試と学士編入試験のテスト範囲は大分違いますので同じ科目が試験として課されたとしても、やはり別々の対策が必要です。一般入試は進学校の生徒達が一日10時間も勉強して、場合によっては何浪もしてようやく突破できるようなレベルですので、学士編入試験の勉強に時間をとられるということは死活問題となります。ただ、学士試験のみに絞ってればそれはそれで問題ないと思います。


また、受験費用もバカになりません。国立医学部は全国各地に点在します。弘前大学と鹿児島大学の2校を受けただけで交通費・宿泊費含めて15万円以上かかってしまいます。そこで受かればいいのですが、受かるのは少数です。また10万、また10万とお金が飛んでいき、最後にはとんでもないお金が受験費用に飛んでいくということにもなりかねません。


上記のデメリットを克服できるのは、現役時代に理系科目をある程度まで仕上げてきた人だと思います。そういった人であるならば、少ない時間で一般入試の合格ラインに達することが出来、学士試験にも力を入れることが出来ます。私のような高校時代に理系科目の授業で寝ていた人間はやらないほうがいいのではないでしょうか。