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海外医学部と日本の医師国家試験
海外の医学部に入学を希望される方は、将来日本で医師をしたいという方も多いと思います。御存知の通り、日本で医師をするには日本の医師国家試験を通らなければいけません。海外の医学部を出た場合、この時点でまったがかかります。海外の医学部を卒業しても、ほとんどの場合日本の医師国家試験の受験資格がないのです。受験できなければ合格できません。ここで、ほとんどの場合といったのは、唯一アメリカの医学部卒業者のみは日本の医師国家試験を受けることが出来るからです

では、その他の地域の医学部卒業生はどうなるのか?

残りの人たちは、医師国家試験予備試験を受けてから医師国家試験本試験を受けるという手順を踏まなければいけません


 予備試験とは

受験資格 海外の医学部卒業(除:中国・ドミニカ)
筆記試験 基礎医学・社会医学・臨床医学(全論述)
実地試験 1年以上
合格率 3%(数年の浪人を要する)

上の表をみただけでも非常に厳しい試験だということが分かると思います。これはほとんど、海外医学部卒業者を認めない、といった気概さえ感じられます。本試験は選択式なのに対し、予備試験は論述形式です。相当の勉強量が必要で、平均浪人期間も10年を越えるとのことです。また、筆記試験をパスしても長い実地研修があり、それをパスしてようやく本試験の受験資格を得ることが出来ます。

とりあえず、上記の試験をパスすれば医師国家試験を受験することが出来ます。しかし、これを現役ですんなりとパスできれば1、2年程度の回り道で済みますが、予備試験の難易度から考えてなかなかそううまくいくとも言い切れません。現に、ここ10年間は、予備試験現役合格者は出ていないそうです

さらに注意すべきことは、海外に学部といっても予備試験の受験資格すらない国もあるということです。無試験で入学できるドミニカや医学部の就業年数が日本と異なる中国などがそれに当たります。予備試験経由で本試験を狙うのならば、まずはその資格が得られる海外医学部を探していきましょう。
[医学部再受験をネット内職で乗り切る]