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各地方の医学部と人口 †
地方 | 人口(万人) | 医学部数 | 人口/国公立 | 人口/医学部 |
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国公立 | 私立 | 他 | 計 |
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北海道 | 513 | 3 | 0 | 0 | 3 | 171 | 171 |
東北 | 838 | 5 | 2 | 0 | 7 | 168 | 120 |
首都圏 | 4400 | 7 | 17 | 2 | 26 | 629 | 169 |
北信越 | 700 | 5 | 1 | 0 | 6 | 140 | 117 |
東海 | 1495 | 5 | 2 | 0 | 7 | 299 | 214 |
関西圏 | 2000 | 8 | 4 | 0 | 12 | 250 | 167 |
中四国 | 1150 | 9 | 1 | 0 | 10 | 128 | 115 |
九州 | 1300 | 8 | 2 | 1 | 11 | 163 | 118 |
計 | 12051 | 50 | 29 | 3 | 82 | 241 | 147 |
表:各地方の設置者別医学部数と人口比
※何万人に1校国公立医学部があるか
- 記載しましたが、人口は概算になってしまっております。すみません。
概要 †
- 医学部と地域の関係に関して論じる。
- 医学部と地域は、人口や地形、天候、その歴史といった様々な要素が絡み合って関係してくる。特に2010年以降は医学部の地域枠が重要視され、「地元の医学部」という概念が重要視されるようになってきた。「地元の医学部」の地域的な特徴を把握するためには、より広域の地域を考えていかなければいけない。例えば、岐阜大学を考えるには、名古屋大学を頂点とする東海地方の医学部というくくりで見なければいけない。その東海地方は関西圏からも関東圏からもアクセスしやすいが、関西圏からの受験生の流れの方がやや多いという特徴もある。
- 医学部を語る上でその地域的な特性は切っても切れない。それは、医学部が設立された経緯を含めて考えるとわかりやすいが、歴史ある医学部ほど担当医療圏が広く、その医療圏の上位に位置する。新しい医学部ほどより局所的な医療圏となる。こうして地域内での医学部の序列構造が形成される。この序列構造の形成には地域的な特性が大きくかかわっており、地域的な一体感の強い九州地方であれば九州大学以外の他旧帝国大学の入る余地はないが、京阪神や首都圏に挟まれ、なおかつ交通の便のいい東海地方には、名古屋大学以外の力も及んでくる。四国では、徳島は徳島大学、香川と愛媛と高知は岡山大学の力が及び、これも立地と関係している。こうした序列構造は、働き方にも影響を与える。例えば、広域の医療圏を支配下に治める医局に所属すると、その医療圏が転勤対象となる。転勤の負担は大きいが、関連病院のポストも多く保有するなど、その見返りも大きい。
動向 †
近年の再受験寛容度に関する意識の変革
結論 †
- やはり首都圏・関西圏で将来働きたいなら、首都圏・関西圏の医学部に進学する方が圧倒的に良い。もちろん東大、京大、阪大に行けるならそれが1番良いのは言うまでもないが、それ以下の大学(医歯、千葉、阪公、神戸、奈良、横市、京府、筑波、和歌山、群馬、滋賀)と地方旧帝国大学との比較でも、大都市圏で普通の臨床医として働くなら、マッチング面などを考慮してもその近郊にある大学の方が圧倒的に有利。もちろん、研究面では地方旧帝国大学の方が優れているが、果たして年収420万円程度の研究医を目指す人が何人いるだろうか??
コメント †