創立 | 1944年 |
設置 | 1950年 |
地域 | 北海道東北地方の医学部? |
所在地 | 福島県福島市光が丘1番地 |
学部 | 医学部 看護学部 |
進級 | かなり緩い |
ス卒 | 93.1% |
分類 | 旧設医科大学? |
HP | http://www.fmu.ac.jp/ |
前期 | 共通テ | 650 | 国150・数(2)150・理(2)150・外150・社(1)50 |
二次 | 660 | 数200・理(2)200・外200・面接60 |
定員 | A枠新卒25、A枠既卒10、B枠15 |
評定平均 | 基準なし |
出身地 | 制限あり |
浪人 | A枠既卒、B枠は1浪出願可 |
科目 | 共通テスト450・総合問題300・面接60 |
福島県福島市に位置する県立単科医科大学である。その源流は、東京市長・満鉄総裁などを歴任した後藤新平をも輩出した明治6年創設の須賀川医学校に遡る。
1944年に福島市内に福島県立女子医学専門学校が設立され、長らく医学部医学科だけだったが、1998年には看護学部が設置された。医学部と看護学部は福島市光が丘という住所であるが、光が丘一帯が本学の敷地である。令和3年には理学療法などの保健科学部が福島駅前に開設される。
敷地面積は単科医科大学の中では比較的広い。しかし、福島駅からのバス便が少なく片道500円かかるなど交通は不便。足切りが予告されているにもかかわらず志願倍率は毎年5倍から6倍と高めだが、センター80%以上が合格条件である推薦合格者が抜けるために実質倍率は下がり4倍から5倍程度となっている。
一般入試での合格者に占める県内割合は10%程度であり、残り90%は宮城・新潟・関東一円・東海・近畿といった県外から集まっている。国家試験合格率は国公立トップレベルを維持していたが近年は下降気味。震災医療や放射線医療の最先端で、福島国際医療科学センターの建設など、施設や設備も充実してきており、今後の発展が期待されている。令和2年に大学紹介ビデオが4本公開された。大学が考える今後の指針が示されているので、入試初日が終わった夜に翌日の面接対策として見ておくと良いだろう。
二次試験の問題は難易度が高くセンター逆転は十分可能であるため、二次試験有利な大学である。面接は点数化(満点60点)し総合判定に用いる。英語・数学は問題が難しいうえ英語の採点が厳しいため合格者最低点は低め。
駿台・河合のボーダー偏差値は国公立ではかなり低い方だが侮れない。合格した受験生の駿台模試での毎年の平均偏差値(出典は駿台の新聞)はかなり高い。これはセンターで得点できていても二次で得点できずに不合格となる受験生が少なからず存在している(言い換えれば二次で逆転可能)ことを示唆している。実際、センターリサーチを見ると毎年センター高得点者の中に不合格者が多く、時には不合格者のトップの得点が合格者のトップよりも高いこともある。しかし、センターで85%以上獲得し、数学・物理・化学の記述問題に強ければ合格圏内に入り込む可能性は高い。ただ最後の面接で20点から40点の差がつくことをお忘れなく。単科大学だが教養系の教官が充実しているため丁寧に採点されると言われているので、最後の最後まで諦めないこと。
時間 | ??? |
配点 | 200点 |
大問 | 4(長文3、英作文1) |
総語数 | 1700字 |
500字程度の長文問題3つと英作文1つという形式が定着している。英文自体はさほど難しくないが、採点基準が厳く高得点は難しい。自由英作文は無く定型の英作とか記述問題と記号問題の長文。単科大学の割には英語教員が充実しているので徹底的な採点が可能なのかもしれない。
時間 | 120分 |
配点 | 200点 |
大問 | 3(小問集合1、微積1、図形1) |
数学の難しさはトップレベル。近年5割以下。過去には全問ハイレベルという時期もあったが、近年はどれかひとつの大問だけが時間内に解ききれないほどに難しいというパターンが多い。問題文は短いので、落ち着いて取捨選択し「解ける問題を解き捨てる問題を捨てる」姿勢で臨むのがベスト。
唯一、化学・物理は高得点が期待でき、特に物理は満点を目標にできるレベル。生物は他に比べて難しい。
面接官 | 3 |
受験生 | 1 |
時間 | 15分 |
調査書や経歴の内容によっては圧迫面接を受ける可能性はあるが和やかムードの場合が多い。県外、浪人は多少不利なところはあるが、筆記試験を頑張れば埋まる程度の差である。面接のムードと点数は必ずしも一致しない。他医学部に見られる面接官の当たり外れはなさそうだ。面接点は60点満点だが0点だと落ちる模様。どうすれば0点を獲得するのか実例は不明。周囲には40点が多かったが20点もちらほら。
A枠は福島県内の高校出身の現役を対象。B枠は1浪まで出願可能であり、一部県外からの応募も受け付けている。A枠は卒後2年間の臨床研修を大学が指定する病院で行う義務がある。また、B枠は奨学金を貸与されるため、卒後に義務を果たす必要があるが県外差別がなく魅力あり。A枠とB枠の併願可能。ただしABともにセンター80%以上が合格の必須条件となっており、ほぼ毎年定員割れを起こし前期一般の定員枠に充当されてきた。しかし平成31年の入試からは文部科学省通達により推薦入試枠の空きを一般枠へ充当させることが出来なくなり、全て推薦枠で埋めた。この先、推薦入試方式が変更されるが県外者にも枠は残されている。
年度 | 前期 | 推薦 |
---|---|---|
2021 | . 点( . %) | . 点( . %) |
2020 | 843.2点(64.4%) | 551.9点(68.1%) |
2019 | 910.6点(69.5%) | 538.9点(66.5%) |
2018 | 861.7点(65.8%) | 521.7点(64.4%) |
2017 | 912.2点(69.6%) | 486.5点(60.1%) |
2016 | 886.7点(67.7%) | 510.5点(63.0%) |
2015 | 872.3点(66.6%) | 495.3点(61.1%) |
参考文献:入学者選抜状況
福島駅からバスで30分のところにあり、大学発福島駅行き終バスの発車時刻が早いことから専門課程が始まってからは車が必需品となる。しかし、1年生は自動車通学は一切禁止である。2年生は自動車通学可能だが、民間の駐車場を各自で確保する必要がある。駐車場の相場は月3,000円程度である。そのため、低学年の頃は車通学は難しく、クラブ活動で遅くなった1、2年生は先輩の車で送ってもらうことが多い。
3年生以上になると学校内の駐車場を貸与される。ただし駐車場所に指定はなく駐車マスの数も不足がちなので、曜日によっては遅刻すると満車で停められない場合もある。雪が降るとバスが遅れるので後期期末試験の時期(2月)には苦労する学生が多い。
ちなみに、1980年代までは福島駅前にキャンパスが位置していたが、その後山奥の光が丘に移転した。光が丘は本学しかないが、隣接するニュータウンの蓬莱団地にはそこそこ施設が揃っている。
アパート事情は極めて悪く、早めに押さえないと確保できない。前期入試日初日の午後には空き部屋ゼロの年もある。入試前日に不動産屋で仮押さえをした方が良い。アパートは南福島駅周辺かバイパス沿いの黒岩が便利である。
バス路線は旧道経由(南福島駅)とバイパス経由(黒岩)の2系統あるが、雨の日の朝は旧道経由便の遅延が目立つので、便数も多いバイパス沿いがお薦めである。黒岩付近は夜遅くまで買い物に便利だし、食べ物屋チェーン店はほぼ揃っている。地元の大手ホームセンター、ニトリ、大型スポーツ用品店もある。ただ、大型電気店は少しだけ離れているが車があれば問題なし。
金谷川駅付近にアパートは多いが、学内で3食食べられる福島大学生向け。金谷川からのバスは朝夕各1便ある。アシスト自転車なら通えないことはないが、買い物は不便(コンビニ以外の店がない)。やはり黒岩あたりがお薦め。
大学HPの受験生向けページの中にアパート斡旋のページがあり、合格通知と一緒に閲覧用パスワードが送付される。医大生向けに限らず一般向けも混じっているが近年物件数は増えている。合格したら、まずアパート斡旋のページで雰囲気を確認してから福島に向かうと良い。
国試合格率が抜きんでていた頃は進級は緩いとされていた。しかし、平成29年春は2→3、3→4で各10名近い留年者を出した。平成30年春も平成31年も同様だった。近年のストレート卒業率は70%程度と低下気味になっている。直近の令和2年春は1→2で12人、2→3で9人、3→4で19人と約1割が留年。4年生のCBT平均得点が下がってきたことが進級判定の厳しさに影響しているかは不明。令和2年度には留年は6学年で96名(約12%)。新カリキュラムになってから急増。
全国でも有数の女性の多い医学部である。2017年度の1年生は男性91人、女性43人であった(留年者含む)。4年生に至っては、男性77人、女性48人であった。女子サッカー部など女性だけの運動部も盛ん。宣誓はアルファベット順の最初に当たる入学生が行っており、近年は女性が多い。
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