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概要 †
- 入試
偏差値 | 河 | 共通 | 84% |
二次 | 65 |
駿 | 全国 | 59 |
再受験 | かなり厳しい |
定員 | 112 | 前期43(一般枠35/青森県定着枠8)、AO42(全国最多) |
編入試験 | あり(20人) |
調査書 | 点数化なし |
過去問 |
|
- 配点
前期 | 共通:二次 | 1000:500 |
共通テスト | 国200・数(2)200・理(2)300・外200・社(1)100 |
二次試験 | 総合問題300・面接200 |
解説 †
- 青森県弘前市に位置する総合大学である。国公立医学部最後の砦の大学のうちのひとつとして挙げられることが多い。青森医専を前身とする新制八医科大学の1つである。大学設置自体は1949年と新設ラッシュの頃であるが、起源自体は100年以上に遡り、歴史のある大学である。5学部、7大学院研究科、4研究所、11学内共同教育研究施設等を備えている。他大と異なり校舎のことを「〜キャンパス」ではなく、「〜地区」と呼んでいる。医学部は本町地区を利用する。
- 地元に残る人材育成に力を入れており、2015年、2016年と前期(青森県定着枠)の定員を減らし、AO入試(地域枠)の定員を増やした。
しかし一般入試においてでも、現役や1浪生であれば非常に大きなアドバンテージがとれる入試になっている。
- 2017年度から面接点の配点を0点から300点まで一気に増やし、若い人や地元民が圧倒的に入りやすい配点となった。文部科学省の合格率を見ると20歳以下の合格率がかなり高く、この年から学生の90%は現役か一浪となった。現在は面接点が200点となった。県内の一般枠の合格者が非常に少ないため出身地の優遇は無くなっていると考えられるが、入学者の90%は現役と一浪になっているのは相変わらず変わらない。
- 2021年度から、2次試験の問題は総合問題となっており、勉強が進んでいない現役生と浪人生で、殆ど差がつかない問題構成になった。過去問は大学のホームページで閲覧可能。
また、面接点の比率が非常に高く200点あり非常に差がつくものとなっている為、年齢が若ければ圧倒的に有利な入試システムを取っている。
再受験や20代の受験生なら、まず出願先の選択肢には入らないだろう。
- 2次試験の試験会場は弘前高等学校で行う。
- 一般入試では面接点が200点あるため、年齢や出身地で面接点が決まるとまで言われており一般入試の入学者の殆どは現役か一浪である。
近年は約90%ほどの入学者が現役か1浪となっている。
最新の2021年度入試では、全学年中、99人が現役と1浪の入学者であった。
- 過去には県外受験生の面接点がかなり低い例が多く確認されているが、東京医科大学の裏口入試事件以降、出身地差別はなくなっている傾向にある。
2021年度入試の一般枠では県内出身の合格者は0人となっており、以前のようなあからさまな優遇はなくなっていると考えられる。
医学部差別入試以降、2019年度入試の結果から、大学側の公表するデータで出身地別の合格率や、二浪以下の年齢別の合格者の人数が公開されるようになっており、
面接点がなかった時代の公平だった試験に戻るのか、今後の動向が気になるところである。
→2021年度入試データ
- 近年、やっとセンター試験や共通テストの合格者平均点が公開されるようになった。
合格者の共通テスト(センター試験)平均得点率は2020年は81.6% 2021年度入試は78.1%となっており、『かなりの共通テスト重視の配点+二次試験2教科型』にも関わらず、毎年、国公立医学部の中で最も低い得点率となっている。また、なぜか他の大学が公表している合格者の最低点は公表されていない。どれだけ低いのだろうか?
今後クリーンな入試を目指すのであればきちんと公表するべきではないのだろうか。
- 2021年入試の倍率は新しく出来た総合問題の影響もあり、実質倍率は2,8倍であった。
過去の弘前大学医学部の入試差別 †
- 2016以前は面接点がなく、30歳以上の入学者が数多くいる大学であった。
しかしそれ以降、面接点300点にした2017年度入試にはわずか1人になり(最高23歳)、殆どが現役か一浪になった。
→下の年齢別入学者参照
- 文科省のデータによると、一般入試の面接点が300点に変更後の3浪以上の合格者数(合格率)は2017年は4人(6%)、2018年は2人(4%)と事件があった東京医科大学よりも低い全国最底辺クラスになっており、医学部の入学差別問題が騒がれた今年度以降の動向が気になるところ。地方国立医学部にも関わらず、現役生の合格率が非常に高い。
- 過去の面接点では県外や再受験生の面接点が著しく低かった報告が数多く報告されており、面接点が300点満点中が100点前半なども確認されている。
他県140/300の人がいる一方で、青森から転校してきた人が280/300の例がある。
とにかく地元出身であればアドバンテージが取れると考えられていた。
- 大学の医学科紹介パンフレットでも毎年、弘前高等学校出身の在校生が大きく取り上げられている。
- 東京医科大学の医学部不正入試問題以降、2019年から出身地別の入学率や人数を詳しく公表する様になり出身地で差別する様なことはしていないと考えられる。
- しかし年齢別の公開データにおいては、現役〜22歳以上の合格率は公表していなく、『現役と1浪と2浪以上』の合格率のみしか公開していない。再受験に寛容と言われている三重大学や長崎大学、山梨大学などは22歳以上までのデータを細かく公開しており、
なぜ医学科入試において年齢別のデータを公開する際に、二浪までのデータしか公開しないのか?かなりの疑問が残る。
大学側の一般入試での欲しい人材が、若い人材が欲しいというがこれからも伺える。
学士編入で多く取っているから?なのか?
一般枠と定着枠 †
- 前期試験では一般枠と青森県定着枠があるが、選抜方法が以下の通りである。
崟朕晃定着枠」受験者のうち合計点の点数順に上位15人を「青森県定着枠」の合格者にする。
「青森県定着枠」において不合格となった者を「一般枠」に組み入れる。すなわち,
「一般枠」と「青森県定着枠(のうち不合格者)」を合わせて,上位50人を「一般枠」の合格者とする。
よって、青森県定着枠に出願できる受験生は、県内に残るという意思表示が既に出来ている為、仮に定着枠で落ちたとしても、一般枠の面接点でも非常に大きなアドバンテージを取ることが出来る。
入試の変更点 †
2022年 †
- 一般入試において、一般枠35名・青森県枠8名となる見込み。
2021年 †
- 前期70(一般50、青森20)→前期65(一般50、青森15)
- AO42→47(全国最多)
- 二次試験の数学・英語を廃止。総合問題(300点)を新たに設ける。面接300点→200点。
総合問題の内容「日本語又は英語の文章や図表などの資料を用い,そこから得られる情報と意味の理解度を評価します。これまで授業で学んだ知識を関連付け,多面的・多角的に考察し,考察の過程や結論に至る根拠を記述できる力を重視します。例えば,教科書等で扱われていない初見の内容であっても,資料の意味するところを読み解き,科学的思考に基づき考察する問題などを出題することもあります。また,英語での解答や計算を求めることもあります。」弘前大学募集要項より。後期入試の英語小論文のようなもの?
2020年 †
- 一般入試において、インターネット出願を開始する。
- これに伴い、募集要項に関しては紙媒体での配布を行わない。
- 前期定員65→70(青森県定着枠15→20)
- AO定員47→42
2019年 †
2017年 †
志願者が定員の8倍以上になった際は2段階選抜を実施することとなった。また、2次試験において理科が廃止され、面接点(300)が加えられる。
一般入試傾向・対策 †
- 元々面接点300点が際立っていたが、2021年度より英語数学が廃止され、総合問題が課されることになった。面接点は200点へ減少したものの二次試験全体における面接点が占める割合はむしろ大きくなっている。
- 内容は大きくは変わらないとは思うが、純粋な学力選抜からは遠ざかっている印象を受ける。
総合問題 †
英語(廃止) †
差がつくのは英語で、記述論述が大半で採点も厳しいため、自分では出来たと思っても思ったより点が取れてなかったというのが多い。英語が課されるのは人文学部と医学部だけ。人文学部(2次は英語と国語のみ)の総合点の合格者平均とセンター平均から2次の出来具合を推測すると、人文学部の2次の英語は大体6割が合格者のボーダー。医学科だと2割アップの8割ぐらいがボーダー。
数学(廃止) †
頻出分野は微積・複素数平面・図形と方程式。3問中2問はこの3分野の中から出題される。確率はここ15年ほど出ていない。ここ最近の傾向から言って、秋田大学、琉球大学と並んで国公立医学部の中では最も数学の難易度が低い問題を出す大学と言っても言い過ぎではない。
数学は3問中2問は標準的な問題出して大体の線引きを行い、残る1問で優秀な人をピックアップするための思考力を要するのを出題する。ただし、2013年以降は医学科専用問題が無くなり他の学部学科と共通問題になっている。ボーダーは2完1半。
総評 †
2016年合格者 †
- 物理選択の友人は時間がなかったと言っていましたが生物選択者の私は時間に余裕があり、化学も落ち着いて解けました。このことからも生物有利はある程度正しいです。なので物理選択者の方は時間配分を十分に考えて対策をなさった方がいいと思います。それから、自由英作は一番の得点源です。満点を取るところです。しっかり対策してから行ってください。 -- 2016-03-06 (日) 13:13:30
面接 †
一般枠は、個人面接15分。青森県定着枠は、面接官3人の個人面接20分となる。県外・再受験生に対しては圧迫面接があるという報告がなされている。
ここの面接点は非常に差がつき、県内生が298点を取ったとの報告がある一方で半分ももらえない県外生がいるとの噂もある。
また大阪から受けに来た受験生が、300点満点中165点だったことも確認されている。
各面接官次第というところがあり
圧迫もあれば質問1つで終わる人もいる。
なぜ青森なのか? という質問は必ずされる。
入試結果 †
志願状況 †
- 前期
年 | 募集 | 志願 | 受験 | 追加合 | 総合格 | 志願倍率 | 入学 |
2020 | 70 | 352 | 291 | 6 | 70 | 5 | 70 |
2019 | 65 | 638 | 457 | 0 | 65 | 9.8 | 65 |
2018 | 65 | 534 | 461 | 0 | 65 | 8.2 | 65 |
2017 | 62 | 484 | 414 | | 62 | 7.8 | 62 |
2016 | 62 | 954 | 839 | | 62 | 15.4 | 62 |
- AO
年 | 募集 | 志願 | 受験 | 追加合 | 総合格 | 志願倍率 | 入学 |
2020 | 42 | 89 | 89 | 0 | 42 | 2.1 | 42 |
2019 | 47 | 103 | | 0 | 47 | 2.2 | 47 |
2018 | 47 | 105 | | 0 | 47 | 2.2 | 47 |
2017 | 50 | 135 | | | 50 | 2.7 | 50 |
2016 | 50 | 125 | | | | 2.5 | 50 |
年齢別入学者数 †
年 | 性 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳 | 23歳 | 24歳 | 25〜29歳 | 30〜34歳 | 35〜39歳 | 計 | 海外 | 高認 | 留学生 |
2020 | 男 | 31 | 21 | 10 | 1 | | 1 | 1 | | | | 65 | | | |
女 | 26 | 13 | 7 | | | | | 1 | 1 | | 48 | 1 | | 1 |
2019 | 男 | 34 | 13 | 5 | 2 | | | | 1 | 1 | | 56 | | | |
女 | 33 | 18 | 4 | 1 | | | | | | | 56 | | | |
2018 | 男 | 34 | 13 | 10 | | | | | 2 | | | 59 | | | |
女 | 27 | 21 | 5 | | | | | | | | 53 | | | |
2017 | 男 | 30 | 14 | 5 | | | 1 | | | | | 50 | | | |
女 | 33 | 22 | 4 | 3 | | | | | | | 62 | | | |
2016 | 男 | 20 | 18 | 17 | 2 | 1 | 1 | | 1 | 2 | 1 | 63 | | 1 | |
女 | 29 | 12 | 2 | 4 | 1 | | | | 1 | | 49 | | 1 | |
※2016年度まで面接点なし
参考文献:https://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html
大学生活 †
立地 †
- 弘前市は周りを山に囲まれており、全国有数の豪雪地帯といわれる青森県の中にある
- 医学部のある本町地区は中央弘前駅から徒歩10分であり、キャンパスまでの間に飲食店やスーパーマーケットがある。
- 弘前城という観光名所がある。キャンパスの10倍ぐらいの敷地面積である。
参考文献:2016年、弘前大学医学研究所、「留年の背景にあるもの」
教育課程 †
医局制度廃止 †
弘前大学医学部の医局は2002年頃に廃止され、現在もない状態が続いている。医局がないことで、他大学との交流が盛んになり、学閥主義もなくなる。しかし、医局からの派遣もなくなるため、バイト先の確保は個人の努力に大きく左右される。民間病院などから大学への医師派遣要請は医局ごとに教授が受け付けていたが、医局廃止後は窓口を医学部長に一本化し、派遣の判断は学内の「地域医療対策委員会」がすることになった。
ちなみに、医局廃止の契機となったのは、金銭に関する不祥事がきっかけであった。派遣に伴う金銭授受や医局費の不透明な使われ方が叩かれ、医局は廃止となった。
コメント †
過去のコメント †
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