奈良県立医科大学

概要 †

  • 配点
    前期共：二次450：450
    共通テスト国100・数(2)200・理(2)300・外200・社(1)100
    （900点を450点に圧縮）
    二次試験数150・理(1)150・外150・面接
    後期共：二次300：900
    共通テスト国100・数(2)200・理(2)300・外200・社(1)100
    （900点を300点に圧縮）
    二次試験数225・理(2)450・外225・面接
  • 推薦入試
    定員地域枠25、緊急医師確保枠13
    評定平均4.3
    出身地制限あり
    浪人2浪可
    科目共通テスト450・英語150、数学150、理科150、面接
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解説 †

　奈良県橿原市に位置する公立の単科医科大学である。まず、橿原市は人口12万人。奈良市の隣である。大阪府の最南端からは車で50分で到着することができる。京都市、津市からは1時間半程度もある。大学は畝傍（うねび）駅から500m以内に位置する。
　1945年の旧制医専、奈良県立医学専門学校に起源を有する旧設医科大学である。1947年に旧制奈良県立医科大学となった。2004年に看護学科が設置されて現在に至る。
　本学の入学難易度を読み解くには、奈良県の立地の特殊性が大きくかかわる。それは、「田舎町である」という点だ。本学の位置する畝傍駅周辺の風景は以下の通りである。
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※畝傍駅から1km程度離れた場所の風景

　大学周辺には上図のような田園風景が広がっている。大阪中心部までは最寄駅からは最短100分である。そのため、県の人口規模や大学周辺の立地のみを考えると、入試難易度は国立下位が妥当ではある。さらに、本学の特徴として後期偏重型の募集をしており、前期定員を絞ることで偏差値を高騰させ、後期では関西圏の医学部上位残念組から流れてきたハイレベル層を獲得している。つまり、かさましである。特に後期では関西圏で後期募集をする医学部がないため本学に集中し、偏差値は高止まりしている。似たような戦略の大学に岐阜大学医学部や山梨大学医学部がある。こちらも東海地方の医学部の上位残念組から構成されるが、東海地方の医学部には後期募集を行う医学部が多いこともあって受験生は分散され、本学ほどの偏差値高騰は見られない。見かけの偏差値に騙されずに志望校を選ぼう。
　奈良県下は基幹病院の整備が未熟であり、慢性的な医師不足となっている。そのため、面接は適当に受け答えしていればいいのである。
　再受験生には寛容であり、多い年には再受験が2割占める。再受験生の出身大学は、関関同立、地方国立、京大阪大市大、文系女子大等、バラエティに富んでいる。 東大京大旧帝の人の方が少ない。

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入試情報 †

　前期の入試形式は特徴的である。「トリアージによる奈良医大入試方式」とし、180分で英語数学理科の3科目を回答する。災害医療に必要な「迅速」「的確」「冷静」な判断力を見る試験としている。2013年からこの方式である。ただ、前期定員20名ほどであるのに対して後期は50名ほどであり、後期編重型の大学である。一般入試では解答用紙には名前を書かない。試験中、設問に関する質問に対しては、試験官と筆談でやり取りをするため時間がかかる。

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英語 †

　下腺部和訳と和文英訳である。2015年以前は600語程度の長文＋英作文といった大問2つの形式であったが、2016年からは長文ひとつの中に設問が盛り込まれることになった。しかし、本質的には傾向は変わらない。※自由英作文の形式が独特なので、その点は留意すべきである。

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数学 †

前期は2012年以前と以降では傾向が激変して、15問の小問集合となっている。一問の難易度は下がったが、難問も多い。制限時間以内に解くことを考えるとかなりの難易度となる。1問1答であるため、部分点がない。計算ミスが命取り。→2017年くらいから6問構成となった。各問題文章の穴埋め形式となり、もちろん部分点はない。大問内での小問の解答は関連していることが多いため、一つの計算ミスで丸々パーになる可能性もある。
後期は東大以上に難しい。高得点狙いたくても、たぶん受験生のレベルを大きく上回ってくる。これは2020年現在でも変わらない。

  • また、高校生の知識では解答不能な問題も含まれていたため、入試問題として機能しているのかという批判もあった。
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理科 †

情報なし

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面接 †

面接官3人の個人面接10分。
公平な選抜をするために面接官は受験者の番号しか情報を持たずに行う。受験生は最初に名前ではなく受験番号を言い、面接を始める。
受験生は最初に名前ではなく受験番号を言い、面接を始める。

  • 奈良医大志望理由
  • 体外受精について何か言え。
  • 他、何か言いたいことは？
  • 物理選択だが、いったい大学入学後はどのように生物を勉強するつもりか、具体的に述べよ。
  • 数学で白紙解答があったが、やる気があるのか？
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再受験の面接点の例 †

32才で奈良医大に合格しました。 後期です。（引用者注：この人は後期重点化以前で面接点がまだあった時代の後期合格者）同級生には、30代で合格した人が3，4人います。頑張ってください。引用

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推薦入試 †

推薦入試でありながら、本格的な個別試験が課される。
面接は面接シートに沿った質問をされる。面接シートはA-4の紙に受験番号、経歴、自己紹介（紙面の1/4位の枠）を1分くらいで記入。
緊急医師確保枠は、奈良県緊急医師確保修学資金を条件としている。

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学士編入試験 †

2014年より学士編入試験開始。奈良県の奨学生枠で、定員は1名であり、10〜20名が応募する。大学の意思で0名採用の時もある。

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入試結果 †

参考文献：過去の入学試験結果｜奈良県立医科大学

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志願状況 †

  • 前期
    年募集志願受験合格志願倍率実質倍率入学
    2021221537.0
    2020163138227.46.322
    2019205178229.38.122
    2018201167229.17.622
  • 後期
    年募集志願受験合格志願倍率実質倍率入学
    20215388816.8
    20209682986418.34.753
    20197973586415.05.653
    20189293365917.55.753
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合格者得点 †

  • 前期
    年受験合格最低点平均点最高点
    21
    2013822673.5692.5723.5
    1917822703.9726.6797.0
    1816722648.6674.6795.5
    1728322668.9691.3738.5
  • 後期
    年受験合格最低点平均点最高点
    21
    2029864792.8850.11005.7
    1935864889.2931.0995.3
    1833659776.5834.91028.7
    1774261775.2806.7971.3
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大学生活 †

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立地 †

  • 近鉄大阪線、京都線が交わる大和八木駅から徒歩15分程度の立地。
  • 大学周りは確かに寂れている。
  • 梅田までも時間がかかる。
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設備 †

  • キャンパス全体が老朽化しており、特に一般教養棟がひどい。というか全部ひどい。
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部活 †

  • 運動部で健全な部活を挙げるとすれば、卓球、バレー、陸上、剣道、柔道、バドミントンであろう。これ以外の部活は上下関係、飲み会の激しさ、留年率の点から入部はやめるべき。文化部はこうした悪い点の目立つ部活はほぼ無かったと思う。印象に残らないってだけかもしれないけど。 -- 2015-02-21 (土) 00:43:22
  • 在学生だが、弓道部は留年者が多いのは事実。飲み会も激しい。ただ、なぜか人気はあるよ。男女、看護科合同の部だから部員が多く練習場所が足りないせいで、勧誘時は顔とかである程度選考されるからブサイクは注意したほうがいいよ。 -- 2015-02-22 (日) 13:48:
  • ↑流石に情報が古すぎるので更新する。確かに健全な部活、そうでない部活は上下関係、飲み会の激しさ、留年率などによって別れている。今の印象では卓球、バレー、陸上、剣道、柔道、バドミントン、これにハンドボールも特に問題があるとは感じられない。あと弓道部は別に今は顔とか関係なく入りたければ入れるし、留年者が特別多いという話もない。この人の時代は知らないけれども、弓道部だからと言って顔が良いイメージは全くない。看護と合同であること、また運動部の中でも大学始めの人が多いので敷居が低いから大学から何かスポーツしようと思ってる人は入りやすいと思う。文化部はあまり知らんが、音楽やりたい人はLivewireがオススメだと思う。あとは茶道とかESSとか？ まあ大学ではやりたいことやるのが一番。 2020年
  • ↑大変参考になります。
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