例文暗記型の参考書である。英作文基本300選の1/3の例文数であるが、一つの例文は3倍ぐらい長い。一文につき見開き2ページで、なぜそういう英語になるのかを解説してくれている。CDも付いていて、「日本語」→「英語(男性)」→「英語(女性)」という順序で吹き込まれている。暗記するには非常に良い作りである。
本書の特徴としては、英会話に繋ぐための例文であり、時制と論理でページの3分の2を費やしているというところである。会話文対策にもなり、表現力も養える。
時制:40題
論理:24題
文の組み立て方:17題
その他の重要表現:19題
英文は平易で、英会話を始める社会人の方にも愛用されている。簡単すぎるのではないか?という疑問がわくと思うが、正直大学入試の英作文ではこの程度の英文を自分で書くことができれば大抵の大学では満点である。
デメリットを挙げるとすれば、会話のための例文が多いことではないか。これ自体ではデメリットにはならないが、理系の大学を受ける受験生は論文調の英作文も求められる。そのため、自身の志望大学の傾向を加味して使用の選択をする必要がある。
ちなみに、ドラゴン桜にあやかった書名であるが、挿絵がある以外は至って普通の例文集である。イロモノが嫌いな人も安心して使用できる。
・ひとつひとつの例文に対して「なぜこのような表現になるか?」 と言う解説が、実に丁寧に判りやすく書かれている。
・文丸暗記ではなく、いかに英語の構造に合わせて英作をするか、という指南書のようなもので、例文の単語も平易で、使いやすいものばかり。自分の意見を述べるwritingに応用しやすいものである。
・駿台文庫の700選と、この例文100個を覚えれば、英作文に関しては、鬼に金棒であろう。
・最低50回音読すれば、英語力が劇的に変化する。
・この本に出ている例文。日本語だけ眺めてみると他類書と同程度、もしくはややランクが下に思える事でしょう。しかしです。TOEIC800点の私が実際挑戦してみましたが、結構間違えてしまいます。その意味で、相当吟味されたいい文章だと断言致します。
・英語教員ですが、このような本が書ける竹岡氏に嫉妬すらおぼえる。 ひねった日本文を英作文するのに必要な根本的なルール(日本語⇒英語への変換作業ではない) を身につける事が出来る上、確実に芯となる基本英文の暗記はかなり強力。
・網羅性が低い。
分類 | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
英作文 | 45〜65 | 240 | 竹岡広信 | 講談社 | 2005/09 | 1,470円 |