概要

出版社駿台文庫
編集飯田康夫
発行日2015/2/1
ページ数142
価格1,026円
表紙

解説

 駿台文庫が発行する例文をストックするための問題集。300個の例文を一つづつ見開き2ページで、左ページに日本文、右ページに英文と直訳調の日本語、ページ下のスペースで文法・語法の解説となっている。改訂されてCDが付くようになったのが非常に良い。
 英作文基本300選は、短い例文を暗記することによって、基本単位のフレーズを理解し定着させるのに適しているので英作文のストラテジー竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本の中間のような存在。
 (英作文のストラテジーが、基本単位のフレーズを理解することを重視しているのに対し、竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本は、そのフレーズを使った長めの例文を暗記して定着させることを重視している。)
 300選は竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本ドラゴン・イングリッシュ基本英文100同じく例文暗記型の参考書であるが、この2者と違うのは、例文が極端に短いところである。300選では1行程度の文章、竹岡広信の英作文ドラゴンイングリッシュでは2〜5行の文章が掲載されている。一つの文章に一つの要素なので、明確で暗記しやすいというメリットがある。その気になれば丸暗記には一週間もかからない。
 デメリットは文法色の強さである。表現法を学ぼうとする受験生にとっては適さないものとなっている。用途としてはこれをメインとして暗記するよりも、直前の知識整理に使用するのがいい。

good

  • 付属のCDがとても使いやすいです。なぜなら、1文につき2回読んでくれるからです。
  • 本書の特徴はそれぞれの英文に対して普通の和訳と「英語的和訳」が付されていることです。これによって英文の構造は理解しやすくなり学習者の負担は著しく軽減されますし、日本語を英訳しやすい形に作り変える「和文和訳」の要領も知ることができます。
  • 本だけで完全に理解できるのか?という疑問には、著者のブログである 「英作文道場」で質問すればほぼその日の内に回答があります。
  • この本のいいところは、一つ一つの例文に偏りなく理詰めの解説が加えられていることと、例文が文法項目ごとに配置されていて、一冊やり終えれば文法の基礎が一通り出来上がるようになっていること。
  • 超基本の文法書としても使える。意外と細かいニュアンスを解説している項目(未来の表現の微妙なニュアンスの違いや、unlessとif、withoutとinstead ofの使い分け方など)もあるので、やり終えても参考になる。
  • 英文のバリエーションは700選より少ないが、基本を徹底的に頭に叩き込むにはまずこの本から暗記していくといい。

bad

  • 基本表現を網羅しようというのではなく、基本的な文法事項を網羅しようとしているように感じる。そのため、殆ど同じ表現・単語が時々現れるのがややもったいない。
  • スラッシュリーディングは必要ない。
  • 文法、構文色がかなり強く、英作文に必要でない要素が含まれていたり、逆に英作文に必要な要素がかけている。

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