伊藤式メソッドの入門解説書。英文法教室の内容を簡略化して解説している。ビジュアル英文解釈へ繋げる一冊として適している。本書は問題集ではなく講義書である。
各章の最初に弱点判定問題を出し、その後で個々の解説を加えていく。論理性に重点を置いているため理解しやすい。丸暗記が苦手な人に適している。敷居はそれほど高くなく、ある程度の基礎ができていれば十分である。
この理論を消化して自分のものにすれば飛躍的に能力は上昇する。しかし、自分のものにするには問題演習が必要である。この本には十分な問題がない。そのため、新・英文法頻出問題演習などの問題演習書と併用する必要がある。(ただ、上下巻合わせると500問程度の問題がある)
・一通り英文法を学習した人が読んで、「なるほど」と思えるものである。
・理論型文法書。1を聞いて10を知る。
・はっきり言って英文法の理解本で解説が詳しい(かなり)のはこの本以外に存在しません。
・下巻まで終えると巷で流行る「最新データ分析・頻出」「語法重視」などという煽りや人気予備校講師の宣伝文句がいかにインチキかわかるでしょう。
・語法問題は取り上げていない。
型 | タイプ | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
上 | 文法 | 55〜65 | - | 伊藤和夫 | 研究社 | 1996/09 | 1,124円 |
下 | 1,229円 |