河合塾の人気講師が執筆した有名な化学の解説書。3人対話形式で化学の理屈を説明してくれる。初学者にもとっつきやすい内容であるが、この本のメインは解法カードにある。正直、3人の対話形式は回りくどい場合があって、普段そのような形式に慣れていないため読みづらい。基礎の部分は岡野の化学をはじめからていねいにで固めて、照井式では解法カードの暗記に終始しよう。一度目は眺めるだけでも良いが、徐々に赤シートを使用してアウトプットの練習をしていこう。
個人的には理論よりも無機・有機の方が使えると感じている。特に無機は暗記科目なのでカードを使ってごり押しで覚えてしまうのがいいだろう。理論に関しては、化学重要問題集等の演習形式の問題集を一冊やって体で覚える方がいいような気がする。
分厚い内容の割に中身は薄く、「解法カード」という言葉に惹かれて買うと肩透かしを食らう。初学者には向かず、かといって医学部受験レベルまで対応できるものではない。
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