大森徹の生物
大森徹の生物

解説

受験生物知識をすべて網羅した解説書。化学機Ν兇凌係Φ的な位置づけの本である。この本の発売以前は、田部眞哉の生物が最も詳しい解説書であったが、ページ数、内容ともに大森講義の方が上になった。大森講義も田部眞哉の生物も2次試験を対象とした参考書であり、辞書的用法をするという点が共通している。

内容はさすがに詳しく、遺伝のところでも細胞質遺伝・遅滞遺伝・限性遺伝やライオニゼーションまでも詳しく解説している。これは田部の生物にはないところだ。ここまで詳しいと、オーバーワークになってしまうのではないかと思われがちだが、そうではない。重要な箇所とそうでないところは色分けされているため、自身で取捨選択できる。さらに、この本はあくまで辞書的な役割なので、問題集を解いていく中で、分からなかった部分だけを調べていけばオーバーワークになることはない。
読み物的な感じで読んでも面白く、クローン羊のドリーの名前の由来や2003年没の話などは受験には関係ないが、生物への興味を深めるきっかけになると思う。

good

・生殖のところで再生や哺乳類の発生に1講ずつ割いていて詳しい。

・分類のところでカイロウドウケツやホッスガイ(海綿動物),ウミサボテン(刺胞動物)やヒモムシ(ヒモ形動物),ボネリア(環形動物)の図が入ってる参考書は他にはない。

・入試で良く出る図をしっかりと押さえている。

・酸素解離曲線の解説に6ページを割いたり、計算問題や遺伝の練習問題なども例題形式で解説するなど、単なる知識の羅列ではなく、入試問題を解くための力をつけるためにバランス良く気配りがなされた本といえる。

bad

・大森先生の授業を受けたことがある人にはわかると思うが、口頭で述べるような細かなテクニックまでは書いてなかったのが少し残念。

・初版のせいか、誤字、化学反応式のミスがあった。

・初学者がこの本を読み始めるのは無理。

データ

分類対象偏差値ページ数著者出版社発行日価格
解説書50〜75736大森徹文英堂2009/042,499円
大森徹の生物
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コメント

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  • 大分大医学部受けるなら必需品 -- 2017-03-18 (土) 00:03:08
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