生物の中で苦手な人が多い2分野を解説してくれる書である。遺伝は解法によって理解のしやすさや問題の解きやすさが異なり、計算は出題パターンが決まっているため分かりやすい解説書を読んでおくとその後の理解がだいぶ違ってくる。特にお薦めは「遺伝編」である。大森先生は遺伝の解法として碁盤のマス目を使わずに計算だけで解く方法を用いている。この方が断然分かりやすく、応用も効く。また、センター試験レベルでは碁盤のマス目方式を用いてもスピードはそれ程変わりないが、二次試験で出題される複雑な遺伝問題は大森方式を用いないと自信を持って解くことができない。本書を読んで練習しておくとだいぶ有利になる。この解法ならば遺伝を落とすことはないだろう。
計算の問題は同じシリーズとして一応上げたが、理系標準問題集生物等の他の問題集でもいいと思う。
・知識の解説→確認問題→入試問題の流れで掲載されている
・遺伝の問題は方程式で解く解法。
名称 | 分類 | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
遺伝 | 重点強化 | 55〜65 | 160 | 大森徹 | 旺文社 | 2006/04 | 1,155円 |
計算・グラフ | 207 | 1,260円 |