現代文講義基本編
現代文講義基本編
現代文講義発展編
現代文講義発展編

解説

河合出版の入試現代文へのアクセス現代文と格闘するが本文読解に重点を置いているとするならば、田村の現代文講義は設問の解き方に重点を置いている。「筆者の主張を追う」ということや、接続詞や指示語をきちんと押さえて、本文中に根拠を探して解くというやり方を学ぶことができる。出口のシステム現代文も似たような方法をとっているが、現代文講義の方が解説は詳しい。

評価

Good

・フィーリングで解くやり方から、根拠に基づいて解くやり方を身につけることができる。

・現代文は、読書量が点数を左右する科目だと思っていた。しかしこの参考書をやってそんなことは関係ないということに気付かされた。

・現代文を「現代文」ではなく「現代日本語」の「文章読解」と捉えなおし、日本語の語法に沿って、根拠を持った読解・解法を示してくれる。

・選択肢の間違いを、1.突っ込みが浅い、2.矛盾、3.言い過ぎ、4.本文中記述無し、5.関係がなくずれている、6.必要な要素が欠けている、7.ピントがボケている、8.本文中との関係が意味不明で判断不能、といったように種類分けして教えてくれる。

・指示語、接続詞から文法まで非常に詳しい解説のため、 なぜその答えなのかがよくわかるようになっている。

・1問の問題に対して、さまざまな角度で解説しているので、応用力がつく。

Bad

・図式等がほとんどなく理解するのに時間がかかる。

・センターなどではまず出ないようなクセの強い問題が多く、 基本問題といいながらやや難しめになっている。

・問題数が少ない。

・同著者の田村のやさしく語る現代文はたいへん良かったのだが、この本は変な癖があるのでどうも良くない。テクニック本になってしまっている。

データ

書名偏差値ページ数著者出版社出版日価格Amazon
基本問題編50〜55143
(問題数8)
田村秀行代々木ライブラリー1995/06895円
発展問題編55〜65

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