微積というと物理の得意な人向けというイメージであるが、本書では物理が苦手な人にまで分かるように極限にまで平易な解説を心がけている。そのため、得意な人にとっては回りくどく感じられるかもしれない。そのため、得意な人なら読み飛ばしながらで1日で全てを読み終えることができる分量である。多くの受験用物理参考書が定性的解説に傾倒しているのに対し、本書では数学的解説を重視している。
苦手な人が少し違った視点を得るのに良い参考書である。ただし、一応高校物理の力学と電磁気を一通りやった後読むべきである。公式丸暗記で学校の定期テスト校内平均とれる程度でいいから、その後読めば物理に対する視点がかなり変わると思う。
・物理に苦手意識を持つ人が微積を使用する方法を学ぶのに適している。
・力学編のp137〜138の議論は著者の間違いで、受験生どころか著者が理解できてない。
・この本について一つ苦言を言えば、細かいことも疑ってかからなければならないという趣旨のことを述べている割には、若干誤魔化しているところが散見される。
・高校物理(受験物理)は公式に当てはめて解けるようにあらかじめ条件が設定されているはずなので、微積では逆に回りくどい時があります。
vol | 分類 | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
解説 | 参考書 | 55〜75 | 272 | 細川貴英 | オーム社 | 2009/03 | 1,785円 |
演習 | 問題集 | 184 | 1,575円 |