概要

出版社駿台文庫
著者大森徹
発行日2017/3/1
ページ数
価格1,296円
表紙

解説

 駿台文庫が発行する生物学習の定番として挙げられる問題集である。評価されてるだけあって良い問題が多く収録されており、解説も分かりやすく編集されている。特に、難易度の高い文章題の解説が良く、どの文が何を意味しているのか、この問題ならばどこに注目したらよいのかが逐一記されている。また、受験生を悩ます計算問題は大体網羅されていると言ってよく、苦手な人はこの問題集に載っているものを暗記しておけば本番で十分に対応できるようになっている。
 医学部受験を見据えるとすれば、この問題集だけでは知識量が圧倒的に足りない。もちろん、この問題集1冊で仕上げようとする受験生はいないと思うが、受験の際には他の知識量の多い問題集を併用する必要がある。本問題集に収録されている問題は150題程度である。1日1時間この問題集を使ったとしても、2週間で1周してしまう。それぐらいの量ということである。確かに良問ではあるが、医学部受験において評価が高すぎる印象はある。この問題集は到達度の確認程度にとどめて、全国大学入試問題正解生物を知識習得に使うとよい。

使い方

 問題数は150以上あるが、化学みたいに解くのに時間はかからないためすぐに1周できるようになっている。勉強期間に3周出来れば十分。この問題集が一通り終わったら別の問題集を解いていこう。暫く期間を置いて、再びこの問題集に戻って確認したりするのがよい。

これだけで十分?

 よく、「理標を何回も繰り返せば生物は大丈夫」との声を聞くが、明らかに不十分である。確かにこの問題集は良い内容だとは思うが、これ一冊で合格レベルに達することができるのは、生物の知識にストックのある進学校の生徒だけであると感じる。初学者がこれ一冊で合格しようとすると、演習量や暗記量が少なくなってしまい、得点力不足になってしまう。

コメント

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  • この本だけで全統模試の生物に立ち向かうのは無理・・。 -- 2013-10-01 (火) 21:40:39
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