出版社 | 東京出版 | |
著者 | 東京出版編集部 | |
発行日 | 数学機2012/3/30 数学A:2012/3/30 数学供2013/3/25 数学B:2013/3/25 数学 微積分編:2014/2/27 数学 曲線・複素数編:2014/4/9 | |
ページ数 | 数学機116 数学A:120 数学供164 数学B:112 数学 微積分編:152 数学 曲線・複素数編:104 | |
価格 | 数学機1,188円 数学A:1,188円 数学供1,620円 数学B:1,188円 数学 微積分編:1,512円 数学 曲線・複素数編:1,188円 |
東京出版が発行する数学問題集の定番中の定番である。定番すぎるのでみんな手を出しがちになるが、最も取り扱いに注意すべき問題集の一つである。数学ができない、苦手意識を持つ人間と、数学ができる、数学が好きな人間のそれぞれがこの本を使用すると、効果に大きく差が出るので、以下の記述を参考にされたし。
この本の特徴は標準問題で通用する、テクニカルな定番の解き方を披露している反面、数学弱者でも追えるような丁寧な解説があまりない。それ故に、そもそもの基本的な知識や理解が欠如しているまま、この本が示すテクニカルな知識を安易に入れ込んでしまえば、その知識を利用できないどころか、逆に今まで学んできたことをこんがらがらせ、著しく数学の理解を損ねてしまう恐れがある。
なので、この問題集は完全に基礎が確立している状態(駿台全国模試で50以上、河合記述模試で偏差値55以上を安定して取れるのが目安)で使用することを推奨する。その基準に達していない受験生は、本当に数学ができなくなる恐れがあるので、使用してはならないと強く警告する。また、数学の苦手意識が強すぎる人間は、この本の記述が数学ができる人間のクセが強く出ている分とっつきづらい可能性があるので、この本を使用することに固執せず、同レベル帯にある他の参考書を使用することも考えたい。
また、数学のできる人間が生徒を指導する際に、自身の成功体験からこの本を推奨しがちであるが、生徒の実力を把握しないままこれを使うと、上記のように大変なことになるので、本当に注意していただきたい。生徒の方も無理やりに一対一を勧められても、少しでも理解できない、できなさそうと思うのであれば他の参考書を使うように方針を変えさせるべきである。
繰り返しいうが、よくインターネットのあちこちで、一対一対応をやれば伸びると言った記述を目にするが、自分の数学の実力を把握しないままそれを受けて、安直にこの本を使用することは心の底から注意していただきたいと思う。
一通り基礎をマスターした後に入試導入レベルにまで学力を引き上げてくれる。チャート式等のような網羅型をこなした後に接続すると良いと思い。掲載問題数は意外と多く、数学兇任榔藹題を合わせると200題程度になる。例題と演習題には難易度の開きがあり、例題は基礎的、演習題は入試標準レベルのものになる。個人的には供Ν靴僚侏茲素晴らしいと感じた。一方、確率分野等は若干手薄いので、物足りないと思った分野は別の専用問題集を併用することを勧める。
医学部入試でいうと、地方の総合大学や私立医学部全般に対応できるレベルとなっている。最上位校の数学を解くには物足りない。基礎的ではあるが、1冊目の問題集として始めるにはやや解説が簡素であるため、網羅型問題集を1冊こなしてからつなげるとよい。
例題のみを一通りやる(分からない問題は答えをすぐに確認)
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例題のみを一通りやる(答えが出るまで考える)
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演習題をやる(答えが出るまで考える)
医学部のようなハイレベル校を受験の場合は、,領秣蠅里澆魄貭未蠅笋襪里麓験日の1年前ぐらいまでに完了しておくといい。個人的にはの演習題を答えが出るまで考えた経験が非常に役に立った。知らない問題でも、解答以外の方法で解けたときは達成感があったし、そうした問題は忘れることがなかった。私立医大を目指す方も演習題を何回かこなしておくと良い。
1対1は演習題をしっかりこなせば受験の最後まで使える問題集である。全部で6冊ですので、全てを一通り終えるのにはかなりの時間を要するが、出来れば3,4週はしたいところである。
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