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概要

分類私立
設立1891年
地域東京都の高校
所在地東京都新宿区大久保3-6-1
形態完全中高一貫校
男女男子校
偏差値(66)
進学力S
定員290名
配点国120、算120、社80、理80
学費760,160円/年
HPhttps://www.kaijo.ed.jp/
https://i.imgur.com/21fJbF9.png

解説

  • 東京都新宿区に位置する中高一貫の男子校である。
  • 1891年の海軍予備校にその起源を有する。
  • 駒場東邦高等学校巣鴨高等学校と並び新御三家と称される。
  • 東大には毎年50名、国公立医学部には毎年30名の合格者を輩出する。
  • 1960年代までは都立高のすべり止めという位置づけだった。67年に学校群制度が導入され、都立高は凋落し、それに呼応するかのように、海城は中高一貫体制の充実を図り、進学校としての位置を固めていった。
  • 海城が進学校として注目されだしたのは1984年である。東大合格者数が19人と、初めて2桁を記録した。80年代終わりになると、都内私立中高一貫男子校の御三家に対し、駒場東邦、巣鴨とともに「新御三家」と呼ばれるようになった。1994年には東大合格者数全国8位と初めてトップ10入りし、トップ10の常連となった。
  • 1995年には68名もの東大進学者を出したが、「留年率が非常に高い」との指摘を大学側から受けた。それにより学校改革に乗り出したが、改革当初の2000年代中盤は偏差値が落ちて低迷した。しかし、2010年代に入って盛り返し、進学実績は全国トップクラスとなっている。
  • そこで、2011年に高校の募集を停止し、完全中高一貫校となった。
  • 2011年に帰国生入試を開始し、中学で1学年30人を迎え入れ始めた。
  • 2012年にはグローバル教育部を新たに立ち上げ、帰国生支援や、海外研修・留学支援、海外大学進学の指導や支援をスタートした。学習面では、国際バカロレア(IB)の手法を学びながら、グローバルスタンダードの教育を実践し始めた。
  • 学内に帰国生が増えるにつれて、生徒たちは次第に世界へ目を向けるようになった。
  • 「知識詰込み型学習」から「思考型学習」に重きを置くようになり、2021年には実験棟であるサイエンスセンターを設立した。同校の生徒は理系志望が多い傾向で、高2の文理選択では8クラスのうち5、6クラスが理系クラスになる。それだけに「サイエンスセンター」が担う役割はますます大きい

合格実績

難関大学

国公医東大京大一橋東工北大東北名大阪大九大
2024
2023454371012712023
202231578111099023
202139471513141013423
202034599613124232
2019324615148911220
20183748111610916112
201733496171186400
201647306151567022
20154256617927022
2014364061314914071
2013424010161489242
2012294712151336020
201123343181476011
201039494221739330
20092134715946110
200830448261557030
200728512101833000
200635525151048000
200526604201359202

医学部医学科

国公立医学科慶医
合計理三医歯千葉横市
2024
20234503416
20223111611
20213932626
20203430326
20193213427
20183705705
20173314213
20164713414
20154231924
20143610413
20134234826
20122941318
20112301221
20103904232
20092112201
20083003103
20072821322
20063501704
20052601211

赤色は1位
参照:大学入試結果
参照:進学校データ名鑑(海城)

上記集計の国公立医は、防衛医を除いています

高校生活

  • 年々医学部志望の生徒が増え、04年から課外講習を開講。高校2年の3学期から3年の2学期まで、毎週土曜日に80分の講座を開いている。
  • 独自行事として、イングリッシュキャンプがある。
    • 希望者を対象としたコースで、中2希望者の初級コース、中3高1希望者の上級コースがある。希望者はアメリカやイギリスでの海外研修にいくことができる。英語漬けの生活を通してグローバルな人材を育てる教育を行っている。
  • 男子校には珍しく競技かるた部があり、2018年の全国高校小倉百人一首かるた選手権大会では団体戦全国4位という好成績を収めている。
  • 2017度から「KSプロジェクト」と呼ぶ新たな取り組みにも着手した。
    • KSとは「Kaijo School」の略であり、従来の授業の枠を超え、個性的な人材を育成するのが狙い。「新城門プロジェクト」というモンゴルの小中高一貫の進学校「新モンゴル校」との提携事業もしている。

サイエンスセンター

  • 2021年にサイエンスセンターが完成した。「サイエンスセンター」は地上3階建て。エントランスの一角が天井まで吹き抜けとなっており、外壁にガラスを多用しているため、明るく開放感あふれるデザインとなっている。館内には、地学実験室が一つと、物理・化学・生物実験室が各二つ、共同実験室や階段教室など計九つの実験室と二つの教室、及び理科職員室を収めている。物理・化学・生物の実験室が各一つと共同実験室が二つだった旧理科館に比べ、実験室は四つ増え、床面積は倍以上になった。また、屋上には生物の授業で扱う植物を集めた植栽スペースがあり、温室や太陽光パネル、風力発電機も設置されている。同センターは物理・化学・生物・地学すべての実験室を備えており、それぞれ使い勝手のいいよう理科教員の要望を細かく取り入れて設計されている。また、館内の電力使用量や発電量が分かるパネルや、建設工事で掘削した地質試料なども展示され、建物自体も教材として生徒の学習意欲を刺激している。
  • 「サイエンスセンター」は理科4科目の専用実験室を備えているほかに、「建物自体を教材に」というコンセプトで造られた点にも特徴がある。生徒の理科に対する興味関心が高まるよう、各所にさまざまな仕掛けがあり、エントランス正面には、電力使用量や自家発電量をリアルタイムで示すパネルや、建設工事の際に掘削した地質試料も展示してある。館内の理科的な発見をしてほしい場所には「気づきサイン」が掲示され、「気づきサイン」の近くに掲示された「わかるサイン」を読むことによって、答え合わせをする感覚で理解が深まっていくという。例えば「気づきサイン」が付いた「除湿型放射冷暖房パネル」付近には、「 輻射ふくしゃ (遠赤外線の働きで温度が高いところから低いところに直接熱が伝わる現象)の効果により体感温度が実際の空気温度に比べ、暖房時は高く、冷房時は低くなり、設定温度を下げる(上げる)ことが可能」という解説文がある。
  • 中学校では、通常の地理、日本史、世界史、公民とは別に、「社会Ⅰ」、「社会Ⅱ」、「社会Ⅲ」という独自の科目を設けている。社会Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは総合学習という位置づけである。社会ⅠとⅡでは、生徒一人ひとりが社会的関心を持つことに主眼を置いている。新聞や本、インターネットからデータを集めて活用する。地域社会に出て行って、自分で相手と交渉して取材する。そうして得た情報を分析してレポートをつくったり、生徒同士でディベートをしていくのだ。
  • 中学3年の社会Ⅲでは、各生徒がテーマを決めて取材をして、教員が個別指導しながら、卒業論文を作成する。400字×30~50枚を書き上げるのだ。中学生からするととんでもない分量の論文となる。

海城中入試

海城中の入試問題・解答

海城中入試倍率

第1回 試験日 2月1日

募集志願者受験者合格者数実質倍率合格最低点
2023.2.11456025451603.41250/400
2022.2.11455454891633.00245/400
2021.2.11455524811652.92241/400
2020.2.11455394721672.83247/400
2019.2.11455084571622.82253/400
2018.2.11454634371642.66/400
2017.2.11454704281702.52/400
2016.2.11455134681622.89/400
2015.2.11454614341612.70/400
2014.2.11454814541532.97/400
2013.2.11455775421633.33/400
2012.2.11455665361623.31/400
2011.2.11455555241673.14/400
2010.2.11404764501493.02/400
2009.2.11406015641593.55251/400
2008.2.11405394971603.11/400
2007.2.11405284881563.13/400
2006.2.11404784301552.77/400
2005.2.11204444141392.98/400
2004.2.11204994531473.08/400

試験科目:国語120、算数120、社会80、理科80

第2回 試験日 2月3日

募集志願者受験者合格者数実質倍率合格最低点
2023.2.3145141810763043.54254/400
2022.2.3145131510063053.30267/400
2021.2.314512779572943.26258/400
2020.2.314512769212903.18234/400
2019.2.314512188822903.04249/400
2018.2.314510947692922.63/400
2017.2.314511338032972.70/400
2016.2.314512308612912.96/400
2015.2.314511508313002.77/400
2014.2.314512068902863.11/400
2013.2.314512448872982.98/400
2012.2.314512128632753.14/400
2011.2.314512038473052.78/400
2010.2.31409957032912.42/400
2009.2.314011297642772.76245/400
2008.2.314011927962742.91/400
2007.2.314012218222723.02/400
2006.2.314011397682802.74/400
2005.2.312010807302812.60/400
2004.2.312012168242613.16/400

試験科目:国語120、算数120、社会80、理科80

帰国生 試験日 1月

募集志願者受験者合格者数合格最低点
A方式B方式A方式B方式A方式B方式A方式B方式
2023.1.73013174122713618200/264191.5/264
2022.1.73012872125683521180/264179.5/264
2021.1.730937693734025171/264169.5/264
2020.1.73012060113565321167/264157.5/264
2019.1.73013266130634621163/264162/264

試験科目(A方式):国語120、算数120、面接24
試験科目(B方式):国語60、算数120、英語60、面接24

参照:入試結果
参照:四谷大塚
参照:出願者数速報
参照:中学受験の日程
参照:全国トップ進学校の進学傾向分類

海城中合格者数(塾別)

1位2位3位4位
2022SAPIX 248四谷大塚 153早稲田アカデミー 104日能研 65
2021SAPIX 247四谷大塚 129早稲田アカデミー 107日能研 55
2020SAPIX 270四谷大塚 134早稲田アカデミー 112日能研 62
2019SAPIX 262四谷大塚 130早稲田アカデミー 100日能研 55
2018SAPIX 236四谷大塚 115日能研 82早稲田アカデミー 78
2017SAPIX 243四谷大塚 101早稲田アカデミー 80日能研 78

注意:2020合格者ダブルカウント問題

参照:2019~2022中学受験ドットコム
参照:2017~2019海城中
参照:学習塾ランキング
参照:理科総合研究所

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