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一覧

偏差値設置高校
74江戸川学園取手高等学校医科、東大
73水戸第一高等学校
72土浦第一高等学校
71江戸川学園取手高等学校
土浦日本大学高等学校特別進学
江戸川学園取手高等学校難関大
70茨城高等学校
竹園高等学校
68竜ヶ崎第一高等学校
常総学院高等学校特進選抜
67緑岡高等学校
水城高等学校普通科SZ
茗溪学園高等学校
66日立第一高等学校
土浦第二高等学校
65水戸第二高等学校
64牛久栄進高等学校
清真学園高等学校
土浦日本大学高等学校普通科グロスタ
水城高等学校普通科SU
62下妻第一高等学校
水海道第一高等学校?
水戸桜ノ牧高等学校?
-並木中等教育学校
-古河中等教育学校

設置: 国、 都道府県、 市、

茨城県概要

人口2,845,097人
人口密度467人/km2
県庁所在地水戸市
高校125校:公立95校、私立30校
学区なし(2006年から)
  • 意外と人口は多く、広島県と同規模であり全国11位である。

高校の序列と事情

  • 茨城と言えば過疎地域というイメージを抱くかもしれないが、県の努力により教育機関は非常に充実したラインナップとなっている。
  • 県をあげての中高一貫化に尽力しており、2018年から2021年にかけて10校もの進学校が中高一貫化している。2021年には水戸第一高等学校土浦第一高等学校の県2トップが一貫化した。そして、校長を公募で募集するなど人材選抜にも抜かりがない(東洋経済)。また、中高一貫教育に加え、基礎学力の定着やキャリア教育を重視するアクティブスクール、不登校の子どもに対応するフリースクールを設置する一方、既存校の統合なども進めてきた。
  • 東京都、埼玉県、千葉県に近接しており、つくばエクスプレスにより東京都からのけん引力が強くなっているが、茨城県の進学校対策により優秀層を引き付けることができている。茨城県の頑張りのおかげか、県立高校の勢いがかなり強い。
  • 県庁所在地の水戸市と中核都市の土浦市、学園都市のつくば市に主要高校がある。特に学園都市の周辺には進学校が多く、研究者の子息を取り込んで進学実績を上げている。
    • 北関東の旧制五中学(前橋、高崎、宇都宮、水戸、土浦)の中でも近年の土浦の躍進はめざましく、その要因はつくば学園研究都市の研究者の子女ということは有名である。
  • 江戸川学園取手高等学校は有名であるが、土浦第一高等学校水戸第一高等学校もそれに比肩するレベルである。
  • 茨城県の高校改革への取り組みは素晴らしく、それに負けじと私立も応酬し、ハイレベルな争いが実現し、魅力的な土地となっている。
    • 例えば、医学部レベルではないが、私立の明秀学園日立高校は学校改革によりここ10年で国公立大学合格者が10倍になっている。
  • 公立高校のトップは土浦第一高等学校水戸第一高等学校である。
    • この2校に代表されるように、茨城県の高校は校名にナンバーの付く高校が非常に多い。県教育委員会によると、県立高校92校のうち、数字がつくのは28校。3割近くある。いずれの校名も、水戸や日立などの地名と「第一」~「第三」の数字で構成される。数字がついた経緯は戦後の学制改革にさかのぼる。連合国軍総司令部の占領下、男女共学や学区制を原則とした学校教育法が1947年に施行された。茨城では48年度に県立高校計49校が誕生したが、男女共学は4校だけ。県教委はGHQが各都道府県に置いた「軍政部」から、さらに男女共学化を進めるよう勧告を受け、計51校に再編。原則として男女共学が実施された。これが、「一」と「二」が分かれるきっかけとなる。
  • 1970年代までは水戸第一が東大合格者数を圧倒していたが、筑波研究学園都市に近い土浦第一が88年に逆転し、97年には43人で全国公立トップとなった。
  • 学園都市の興隆により江戸川取手、茗溪学園も躍進した。
  • 十分すぎるほどの公立高校のラインナップであるが、茨城県はさらに2008年に並木中等教育学校を設立し、1期生から東大合格者を輩出している。
  • 東大コースは東大の推薦しか受けられない。早慶の推薦は受けられず、一般受験しなければいけない。

つくば市

  • 中間層の受け入れ先が乏しい。以前は学園都市のエリートの子息が中心であったが、TX開通により幅広い地域から平凡家庭も通学できるようになった。その人たちの受け入れ先がいまいちである。
  • 土一、並木、竹園は今後も続く人口ボーナスの恩恵を受ける。人が増えれば増えるほどその中に優秀な人もいるでしょう。例えばレジェイドつくばとか、それなりの収入がないと買えないマンションだから、県南域の見通しは明るいと思うよ。
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    グラフ:つくば市の人口推移
  • つくば市の研究学園地区のある小学校は1学年10クラスあるからね。しかも低学年ほど多いから、あと10年は人口が保てる。

茨城県の取り組み

中高一貫化

  • 中高一貫校の増設は、県教育委員会が2019年に策定した「県立高校改革プラン」の目玉施策だ。改革プランでは、県立高校が果たす役割を「起業家精神を備えたトップレベル人材や地域リーダーの育成」などと位置づける。中高一貫校化により高校受験がなくなることで、学習だけでなく、部活や行事といった課外活動にも力を入れやすく、そうした人材育成につながるという狙いがある。また、特に東京に近い県南や県西地区は生徒の県外流出が多く、中高一貫校化で魅力を向上させる必要もあった。
  • 県をあげて高校教育に取り組んでおり、ここ数年での中高一貫化傾向はすさまじいものがある。
    • 茨城県では2020年度の5校に加えて、22年度までに新たに5校が中高一貫校になるという。すでに県内には連携型の小瀬(現在は常陸大宮市立明峰中と連携)、中等教育学校の並木、古河、併設型の日立第一の4校があったが、20年度に太田第一、鉾田第一、鹿島、竜ヶ崎第一、下館第一、21年度に水戸第一、土浦第一、勝田、22年度に水海道第一、下妻第一が一貫化され、新たに10校(勝田のみ中等教育学校、そのほかは併設型)を加え、計14校が中高一貫となるのだ。
  • その理由の1つに少子化がある。茨城県では中学校卒業者数等は1989年の4万9441人をピークに年々減少し、2018年に2万7454人になり、30年には約2万2000人まで激減すると見込まれている。これにより地域振興、そしてそれを担う人財育成において重要な役割を果たす高等学校の小規模化が進むことから、茨城県では「県立高等学校改革プラン」を策定。学校の再編等も含めた多様で魅力ある学校、学科づくりに努めている。
  • 茨城県教育委員会は、「県内各地域で中高一貫教育への高いニーズがみられる」と話す。また、既存の中高一貫教育校において、探究活動などの6年間の計画的、継続的な取り組みにより、学業だけでなく課題解決能力の育成などにおいて優れた実績が出ているという。そこで「より通学しやすい場所に中高一貫教育校を設置し、地域課題の解決的な学びを通して、『地域の中の学校』における中心的な役割を担い、地域のリーダー、地域での学びをベースに世界に飛び立つ人財の育成を目指す」(茨城県教育委員会)計画だ。
  • また、民間人からの校長募集にも積極的であり、水戸第一、土浦第一でも募集をしている。
  • 2022年に新たに公立中高一貫校が開校し、全国で最多の13校になった。2020年度に5校、2021年度には県内有数の進学校・水戸一高を含む3校と、この3年で10校の中高一貫校が開校し、先行した3校を含めて県内計13校になった。
  • 県の南北で高校の質の格差が大きい。県北の場合はまともな進学校が水戸第一しかなく、通学負担の大きさを我慢しながら通うしかない。一方で県南になると中学受験から並木、土一、江戸取があり、千葉や都内への通学も現実的である。高校受験からでも選択肢は多い。
学校
2008並木中等教育学校
2012日立第一高等学校
2013古河中等教育学校
2020太田第一高等学校?鉾田第一高等学校?鹿島高等学校?竜ヶ崎第一高等学校下館第一高等学校?
2021水戸第一高等学校土浦第一高等学校勝田中等教育学校?
2022下妻第一高等学校水海道第一高等学校?

表:茨城県立高校の中高一貫化年

中高一貫化の成果は?

  • 全国一の積極的な進学校政策を行っているが、その成果はどうだろうか。以下、県内の東大合格者数をグラフ化してみた。

茨城県の東大合格者数推移
グラフ:茨城県の東大合格者数の推移

  • 赤丸の2008年73名の時点で並木中等が設置された。以降の推移を見てみると合格者数は減少傾向であり、この73名を超えたことはない。
  • 中高一貫化により特定の高校への優秀層の集中は叶ったが、全体的な学力向上は得られていない。
  • 強引すぎる茨城県の高校施策は今のところ大失敗に終わっている。

推薦入試廃止

  • 2013年より推薦入試制度が廃止された。調査書など不明瞭な採点方式を廃止する意味があった。
  • より学力に傾倒することができるようになった。

部活動制限

  • 2022年12月16日、茨城県教委は公立中高・特別支援学校の部活動の運営方針を改定し、平日の部活動を「2時間程度」から「上限2時間」に厳格化した。

合格実績

傾向分類

茨城県の進学校の傾向分類

2022年

highschool卒業生国公医東大京大一橋東工北大東北名大阪大九大合計割合
並木中等1471095255102115034.0%
土浦第一32613145316271428124.9%
水戸第一3149145317240116520.4%
竹園309733337142625016.2%
日立第一235422215131213314.0%
江戸川取手43218610145010368.3%
古河中等114100001310065.3%
清真学園150130002100074.7%
茨城2323020013010104.3%
竜ケ崎第一280001020600093.2%
茗溪学園269110003021083.0%
水城5461011026001122.2%
牛久栄進306100000410062.0%
緑岡277100001110041.4%
土浦日大589110002201071.2%
下妻第一276000000300031.1%

2021年

highschool国公医旧帝一工東大京大一橋東工北大東北名大阪大九大筑波茨城
江戸川取手2617544112158
水戸第一2188233229384252335
土浦第一1184224758214943625
並木中教1125412148131213
茗溪学園1110211231189
土浦日大64221922
竹園420212143254943
茨城4111631622
水城3161131011050
清真学園371111346
日立第一2163114431653
古河中教2412175
竜ヶ崎第一07131112039
緑岡04112552
牛久栄進0413527
下妻第一0312832
東洋牛久?03111212

2020年

高校卒業生国公立医東大京大東工一橋合計割合
土浦第一3125268414414.1%
並木中教1527101011912.5%
水戸第一3211985313611.2%
清真学園15752221127.6%
江戸川取手418231110266.2%
竹園30553342175.6%
古河中教1163111065.2%
茨城2265300083.5%
茗溪学園2631301051.9%
竜ケ崎第2800002241.4%
水城5321012150.9%
日立第一2401001020.8%
牛久栄進3090011020.6%
土浦第二3122000020.6%
常総学院6263010040.6%
下館第一2760001010.4%
土浦日大5761010020.3%

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