概要 †
- 大学
起源 | 1972年 |
よみ | おううだいがく |
所在 | 福島県郡山市富田町 |
略称 | 奥羽,OU |
学部 | 歯,薬 |
学費 | 総額¥23,749,895(→詳細) |
学生 | 男291女113(→詳細) |
比率 | 男72.0%女28.0% |
進級 | かなり厳しい |
HP | こちら |
- 入試
偏差値 | 河 | 特待42.5,歯BF |
駿 | 全国:43 |
定員 | 96 | 一般:一期30、二期10、三期6 学校推薦型:10 総合型:一期5 同窓:一期3、二期2 特待:一期20、二期5、三期5 |
配点 | 英100,数ⅠAⅡ100か理(1)100 面接100 |
編入 | 2,3,4年次 |
過去問 |
|
解説 †
- 福島県郡山市に位置する単科歯科大であり、当初は東北歯科大学として開学した。
- '72年、影山四郎が東北歯科大を創立。
- '88年、文学部設置に伴い奥羽大に改名。また学校法人東北歯科大学から学校法人晴川学舎に名称変更。
- '89年、定員を120名から100名に減員した。
- '99年度の国試において漏洩事件が起きた。
- '04年、文学部の募集停止し、薬学部を開設。
- '11年度に学納金を2700→2150万円に下げたが、入学者24名、充足率は25%であった。値下げ前の'10年度32名よりも少ない。
- 2015年度より授業料全額免除の特待生制度開始。
- 2021年、特待生卒業初年度であり、歯科医師国家試験にて全体合格率は40.5%、新卒合格率は67.3%と躍進したが、翌2022年には新卒合格率46.3%と再び全国最下位に低迷した。
- 特待生制度の効果は2023年時点では「なし」と言っても良い。
- その一方でストレート合格率は意外に悪くない、おそらく歯学部退学者向け編入生の国家試験合格率が悪いためこの結果になったと思われる
- 1年次から教養科目含めて全ての科目が必修科目となっており、選択科目は存在しない。
- 1科目でも落とすと留年となり、その学年の全ての単位が没収となる。そのため、翌年全ての科目を再履修して試験を受け直さなければならない。
- 以前は進級が緩く4年次以外の留年者数は比較的少ない大学であったが、近年急激に進級が厳しくなっている。特待生が留年するケースも少なくない。
- ’17年、大学前にJR「郡山富田駅」が開業。市外からでも通いやすくなった。
- 定員割れを繰り返しているが、特待生制度や歯学部退学者向け編入学制度にて、独自の地位を築き始めている。
- 4人組ボーカルグループGReeeeNのメンバー全員が本学出身。
- オドぜひの大林弘毅も本大学に入りなおし、2021年現在在学中である。
- 立地や偏差値の割りにはよく話題に挙げられる大学である。特待生制度や突出した国家試験の成績などが目立つからであろうか。
- 近年、国家試験合格率のみならず財務的にも深刻な問題を抱えており、それが積極的な留年商法や特待外しにもつながっていると言われている。
一般入試傾向・対策 †
特待生制度 †
試験科目 †
英語 | コミュ英Ⅰ・Ⅱ |
数学 | Ⅰ・A・Ⅱ |
理科 | 物化生から1科目選択 |
面接 | 個人面接 |
選抜基準 †
授業料 | 選抜基準 |
全額免除 | 入試の各科目の取得点数80点以上 |
半額免除 | 入試の各科目の取得点数75点以上 |
- 授業料全額免除の基準該当者が30名に満たない場合、その基準に準ずる成績者を半額免除特待生として合格。
継続基準 †
授業料 | 継続基準 |
全額免除 | 進級試験成績80点以上 |
半額免除 | 進級試験成績75点以上 |
- 特待継続は一般学生と同じ進級試験(学内定期試験等)の成績で判定。
- 全ての科目で漏れなく80点以上を取り続けるというのは非常に難易度が高い。「平均80点」ではないのだ。(コメント欄より)
- 90%近くを目指して得点し続けないとダメということであり、ケアレスミスもほぼ許されない。(コメント欄より)
- 例えば、学力の抜けている学生が入学したら簡単に得点できるかというと、そういうレベルではないような気がする。(コメント欄より)
- 学業成績のみならず、人物評価や生活態度も特待継続の判断基準となる。実際に、全科目で基準をクリアしていたにも関わらず、特待から外れた学生も存在する。
継続の実態 †
入 学 年 | 学年 | 脱 落 者 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
15 | 28 | ? | 25 | 22 | 19 | 17 | 11人確定 |
16 | 23 | 23 | 21 | 19 | 16 | ? | 7人+? |
17 | 25 | 24 | 22 | 20 | ? | - | 5+? |
18 | 26 | 26 | 25 | ? | - | - | 1+? |
19 | 22 | 22 | ? | - | - | - | 0+? |
20 | 24 | ? | - | - | - | - | 0+? |
21 | ? | - | - | - | - | - | - |
- 進級試験で75点未満は特待剥奪??脱落者は正規の学費を払う。要注意。
- 全額免除から半額免除に落とされた者も、上記の特待生の人数に含まれている。
- 参考:特待生之証授与式→①,→②,→③→学報165号
特待「6年間維持率」 †
| 入学 | 6年時 | 維持率 |
一期生 | 28 | 17 | 60.7% |
二期生 | 23 | | |
※上表は全額免除特待生だけでなく半額免除特待生も含む。
編入学試験 †
- 2年次~4年次への編入が可能である。
- 一般的な医学部編入、歯学部編入と同じ意味合いなのは2年次編入試験である。
- 3年次~4年次編入は一般的な編入試験とは様相が異なり、歯学部退学者の受け皿となっている。
- 2年次編入試験は、なんと「随時」実施される。
- いずれの編入試験も面接の重要性が大きく(配点非公開)、余程のことがない限り合格する。
- 3年次、4年次編入の出願資格は歯学部に3年間以上在籍していることである。
- 2020年度はの4年次編入は、28人が受験し、24人が合格している。
- ちなみに、募集定員は「若干名」である。
入試結果 †
2020年 †
| 定員 | 志願 | 受験 | 合格 | 入学 |
推薦 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 |
AO | 5 | 3 | 3 | 3 | 3 |
同窓特別一期 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 |
同窓特別二期 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
特待一期 | 25 | 73 | 73 | 29 | 11 |
特待二期 | 5 | 44 | 43 | 19 | 13 |
一般一期 | 30 | 57 | 57 | 57 | 10 |
一般二期 | 10 | 11 | 10 | 10 | 4 |
一般三期 | 6 | 29 | 29 | 29 | 2 |
入試全体 | 96 | 219 | 217 | 149 | 45 |
特待 †
年 | 期 | 定員 | 志願 | 受験 | 合格 | 入学 | 実質 倍率 |
'20 | 一 | 25 | 73 | 73 | 29 | 11 | 2.5 |
二 | 5 | 44 | 43 | 19 | 13 | 2.3 |
'19 | 一 | 25 | 57 | 55 | 28 | 22 | 2.0 |
二 | 5 | 41 | 39 | 17 | 2.3 |
'18 | 一 | 25 | 71 | 70 | 25 | 26 | 2.8 |
二 | 5 | 26 | 25 | 12 | 2.1 |
'17 | 一 | 25 | 64 | 63 | 28 | 25 | 2.3 |
二 | 5 | 28 | 25 | 13 | 1.9 |
'16 | | 30 | 71 | 67 | 30 | 23 | 2.2 |
'15 | | 30 | 124 | 120 | 36 | 28 | 3.3 |
2020年編入 †
| 定員 | 志願 | 受験 | 合格 | 入学 |
2年次 | 若干 | 8 | 7 | 7 | 6 |
3年次 | 若干 | 3 | 3 | 2 | 2 |
4年次 | 若干 | 29 | 28 | 23 | 24 |
- 奥羽大学歯学部の歯科医師国家試験合格率は低迷に次ぐ低迷を続けているが、特待生制度により挽回を狙っている。2015年に特待生の第一期生が入学し、2021年に卒業しそれまででは考えられなかった67%の合格率を記録した。しかし、2022年は合格率は再び落ち込みを見せ、2023年の結果に注目が集まる。
- 2021年の好成績は、6年生83名のうち55名しか受験しておらず、67.3%という近年ナンバー1の数字をそのまま評価していいものか悩まされた。
全体 †
回 | 年 | 6年生 | 全体 | 新卒 |
出願 | 受験 | 合格 | 合格率 | 合格/出願 | 出願 | 受験 | 合格 | 合格率 | 合格/出願 |
115 | 2022 | | 149 | 122 | 38 | 31.1% | 25.5% | 80 | 54 | 25 | 46.3% | 31.3% |
114 | 2021 | 83 | 152 | 121 | 49 | 40.5% | 32.2% | 81 | 55 | 37 | 67.3% | 45.7% |
113 | 2020 | 59 | 132 | 109 | 40 | 36.7% | 30.3% | 59 | 38 | 21 | 55.3% | 35.6% |
112 | 2019 | 47 | 127 | 116 | 35 | 30.2% | 27.6% | 45 | 35 | 18 | 51.4% | 40.0% |
111 | 2018 | 37 | 121 | 111 | 27 | 24.3% | 22.3% | 34 | 25 | 9 | 36.0% | 26.5% |
110 | 2017 | | 145 | 130 | 40 | 30.8% | 27.6% | 44 | 31 | 17 | 54.8% | 38.6% |
109 | 2016 | | 174 | 148 | 46 | 31.1% | 26.4% | 71 | 49 | 21 | 42.9% | 29.6% |
ストレート合格率 †
回 | 入学年 | 入学 | 合格 | 合格/入学 |
114 | 2015 | | | |
113 | 2014 | 22 | 13 | 59.1% |
112 | 2013 | 25 | 6 | 24.0% |
111 | 2012 | 16 | 4 | 25.0% |
110 | 2011 | 24 | 8 | 33.3% |
大学生活 †
You Tube †
試験 †
文学部 †
- 1988年~2008年まで存続したが、結局ぱっとせず募集停止となってしまった。
- 単科歯科大学における文学部の併設はよく見かけるが、いずれもぱっとしない。
コロナ対策 †
- 2020年のコロナ禍において、4年生の学年主任を務める男性教授が学生に対して「県外へ出たら退学」とメールにて通達していた。この件は各メディアで大きく報道され、全国に「奥羽大学」の名前が知れ渡ることとなった。
- 実際に退学処分になった学生はいないという。
- その後、学内ではメールを流出させた学生に対する犯人捜しが行われた。
1か月のお小遣い †
- 親切にも受験生サイトにてアンケート結果が提示されている。
- 74%が3万円未満であり、非常に庶民的な大学であることがわかる。
校歌 †
作詞:房前智光
作曲:古関裕而
編曲:河合英朗
1
緑り色濃き 東北の
光りを包む 郡山
世界の文学(文化) 一堂に
集めて開く 奥羽大
恩師を囲み 良き友と
悔いなく学ぶ おお我が母校
2
阿武隈川の 水清く
空も麗らに 晴れ渡り
責任義務と 愛情を
訓へ導く 奥羽大
心も技術(わざ)も 日に進む
ロマンの園よ おお我が母校
3
安達太良山や安積山
呼べば答える 雲遥るか
毅然と立って 胸を張る
師弟の誇り 奥羽大
輝く歴史を いざ共に
築いて残す おお我が母校
歴史 †
- 東北歯科大学時代の数学入試問題。
- 参考:岡野塾
歯科医師国家試験問題漏洩 †
- 2000年に起きた。
- K教授(当時)は学生約80名に対して講義を行った。この漏洩講義は薄暗い部屋で行われ、短時間に多くの内容を講義するため「メモを取らず、覚えるように」という指示があった。なおこの講義には留年生は出席することができず、また欠席者には講義内容を知らせないようにという通達があった。
- こうした問題が表出した奥羽大学は当面の間、厚生省から医道審議会委員及び歯科医師国家試験委員として任命しないこと、歯科保健課関連の予算補助先として認めないこと、卒後研修複合施設は適当でないとされることを強いられることになった。
- 歯科医師国家試験問題の漏えい事件で、東京地検は26日、奥羽大学歯学部元教授K(54)と、当時の国家試験委員で北海道医療大学教授のU(59)の両容疑者を歯科医師法(試験委員の不正行為の禁止)違反の罪で東京地裁に起訴した。漏えいした試験問題は当初3問とされたが、その後の調べで18問だったことが分かった。
- http://www2.cc22.ne.jp/hiro_ko/5-29shiken.html
- 非常に非協力的であったようだ。
- 厚生省(当時)が漏洩発覚後の対応を「社会通念に照らしても極めて異例とも言える非協力的な姿勢」と批判するほど大学側の対応は悪く、メディアでも大きく取り沙汰されることになった。
附属病院建て替え説 †
廃校疑惑 †
- 前衛的な施策を展開する一方で、慢性的な定員割れ、近年の国家試験成績低迷により廃校疑惑は常に付きまとう。
- 文学部を潰してシナジー効果を狙って薬学部を設立したがそれも定員割れが続き、赤字を増大させている。
- 薬学部における2020年新入生は140名中80名であった。
- 確かに立地も業績もいまいちであり、存続理由を見つけることは難しいが、個人的には魅力ある大学なので潰れないでほしい。
質問箱 †
奥羽大学の学生さんが回答してくれます。
→https://peing.net/ja/baseball_ohu?p=auto&utm_source=twitter&utm_medium=timeline&utm_campaign=auto_recruitment
コメント †
過去のコメント †
コメント/奥羽大学医学部2021年3月A以前
コメント/奥羽大学歯学部2021年3月B
コメント/奥羽大学歯学部2021年4月
コメント/奥羽大学歯学部2021年6月~2022年4月
コメント/奥羽大学歯学部2022年5月~8月
コメント/奥羽大学歯学部2022年9月~2023年5月
現在のコメント †
最下部へ †