概要 †
- 近年、歯学部受験や歯科医に関してはマイナス意見が多いが、実際どうなのか素人なりに考察した。巷では様々なデメリットを聞くが、意外と良いところもあるのではないか。
○良いところ †
- 金銭面
悪くない。勤務医で600~1000万キープ可。「ワーキングプア」と言われるが、これは数字のトリック。女性が半分弱の歯科医の統計を取ると、パートで年収300万以下の女性が一定数いる。一般的な「働けど働けど稼げない」ワープア像とは異なる。そもそも、現状日給3~4万の求人がある。また、開業すればもう少し稼げる。自由診療も豊富で、稼ぐ手段は多。
- 希少性
50歳以上の歯科医が大量に存在。彼らが順次一線から退き、国試2000人時代の歯科医が主役の頃には希少性が高まる。
- 手技
歯科医は手技必須。できるできないが明確。一般的に名医と呼ばれる医師は手技のできる外科系医師。それは周りから見て一目瞭然。手技ができれば例え人材が過剰になっても周りとの差別化可。そのため、医師が過剰になっても外科系は心配ないが、内科や精神科など手技のない診療科は淘汰される対象。
- 入学難易度
国公立なら真面目に勉強して手の届く範囲。医学部のような「合格できなくて諦めた」というレベルでない。
- 社会的地位
悪くない。寧ろ、入学難易度の割に地位は高い。特に、私立歯レベルの人を考慮すると、歯科医の地位は安定してる。
×悪いところ †
- 学費高い。が国公立で解決。
- 偏差値的に、「医学部に行けなかったから」という理由になりがち。
- 国試合格者を絞りすぎ。それに伴い大学側も卒業者を絞りすぎ。歯科医になるために7年も8年もかかる。
- 歯学部の人材質低下。国公立で解決。
- 終身雇用は確立されておらず、いつかは開業。それ以外に歯科医を続ける選択肢なし。
- 歯科医は不衛生かつ感染リスク高。
結論 †
- 入試ハードルは高くないが、安定した地位と収入。医師に劣るが、大きく劣らない。特に、収入に関してはマスコミの情報操作により過小評価。
- 医師と比較し「入学易」「収入劣」が強調されるが、そもそも偏差値40~60の人材で手に職がつき、年収もそこそこある仕事。では、歯学部以外で同レベル帯の人が歯科医以上の待遇を得られるかというと難しい。その視点で「医師」を考えると、医学部に行く偏差値レベルの人であれば医師以外の職業の方が待遇のいい可能性も高い。医学部入試は過剰人気と言わざるを得ない。
- そもそも、歯科医という職人に高偏差値の人材が必要なのか。
コメント †