※訂正:九州歯科大学は国立ではなく、公立(福岡県立)である。
歯科の世界はとても小さく狭い。仕事も小さな事に囚われがちで大局を見落としがちである。歯科を通して社会貢献の出来る視野の広い歯科医師になってもらいたい。もちろん小さなことをやるのが仕事なのでそちらを極めることも大事だ。気を付けてもらいたいのは歯医者バカにならないように気を付ける事だ。働いてみると本当に歯医者バカが多く社会経験の全くない歯科医師が多く驚くことだろう。自分がそうならないように気を付けて欲しい。歯科医師国家試験に受かるのはもちろん大事だが、学生時代に経験してほしいことがいくつかある。まず第1に、学内での人間関係を築いてほしい。部活、サークル、学生会、学祭実行委員会等。それらを通じて横と縦の繋がりを作ってほしい。第2に、学外もしくは他学部の人間関係を築いてほしい。高校時代の友人を頼っても良し、他学部もしくは他大学のインカレサークルに是非参加してもらいたい。昔と違い今はネットで多くのインカレサークルを見つけることが出来るだろう。テニス、スキー、ゴルフ等何でもよい、飲み会だけでも参加してこい。ここで出会う友人は学部内で出会う友人よりも本当に大事になってくる。第3に、お金を稼ぐ事の理不尽さを知ってもらいたい。アルバイトを通じて多くの事を学んでほしい。勉強と部活等の合間を縫って働くことは非常に困難を極めるが教養課程の間だけでもぜひ経験すべきである。歯科医師になった時にいかに歯科医師が恵まれた職業であるかが分かるだろう。バイトした事ないやつは歯医者バカが多いと思う。若い時の苦労は買ってでもせよとはよく言ったものだ。学生時代苦労しない奴ほど卒後に患者とトラブルを起こし裁判沙汰になるやつが多い。余談だが、男性の苦労する量は人生で決まっているが、女性の苦労する量は決まっていない。第4に、恋愛。学内恋愛は自己責任でお願いします。以上。
歯科が凋落した本当の理由。歯科の凋落の原因は歯科医師の数が増えたからと言われているが原因はそれだけでは無い。原因は医療費を抑制するために官僚が考えた指導のシステムにある。頭の良い東大卒が考えたシステムで実に巧妙。私学の多い歯科医師会の幹部では全く太刀打ちできないシステムである。内容はこうだ、1件当たりのレセプトの平均点数の高い医療機関を集団的個別指導に呼び出し、翌年高点数ならさらに翌年個別指導に呼び出すというものである。集団的個別指導は単なる講習会なので怖くはないが個別指導は恐ろしい。カルテを持参し歯科技官に不正請求が無いかチェックされるのである。重箱の隅をつつかれ再指導を繰り返され自殺した歯科医師でさえいるのである。もし、個別指導をクリアできなければ監査に移行し保険医療機関の取り消しに合うのである。監査まで行けば50%が取り消しになると言われている。そこで歯科医師が行うことは萎縮診療である。必要な治療を行わない。行ったとしてもカルテに書かない。一度に2本以上の歯を治療しない。点数の低い治療を何度も行わせる。1週間に2回以上来させない。必要が無いのに月に一回は患者を呼ぶ。挙句の果てには、実際来ていない患者を来たことにして再診料だけ請求し平均点数を下げている歯科医院まで本当に存在する。歯科医師会の考え方はこうだ、高点数は悪だ。これではまじめな歯科医師は報われない。患者も不幸である。ただし、保団連、保険医協会という組織がある。歯科医師会の会員でさえこちらに相談に行くくらいである。歯科医師会未入会者はこちらにだけには入っている者は多い。保険医協会の考え方は、高点数でも萎縮しないでやっていきましょうと。それに対してきちんとバックアップしますよと。例えば、個別指導時における弁護士の帯同である。弁護士がいれば本当に心強い、恣意的な指導が行われやすいが弁護士がいればそれは無くなる。逆に歯科医師会会員は弁護士呼ぶと、県の歯科医師会から連れて行かないように指導するのである。これでは何のための歯科医師会なのか?実際コロナ禍で、高点数になるクリニックは増えた、そこで保団連は国に働きかけ、2023年まで高点数による個別指導を行わないように要請し今回初めて実現できたのである。参考:大阪府保険医協会歯科の平均点数の下がり方は異常である。実際やったことをカルテに書き堂々と請求出来るシステムに変えるべきである。慶應大学歯学部が出来良い意味で歯科医師会のバランスが崩れ歯学部の無い東大卒の官僚達と戦って欲しい。
真面目に答えます。歯科に対してネガティブな見方があるのは、歯科医学が明治時代に紹介・伝えられて以来あると思います。それは歯科が医療として医科よりもずっと低く考えられていたためだと考えます。また、国民皆保険が導入されるまでは、歯科医療は高額でした。保険が導入されても歯科医は高収入であり、「歯医者は一代で蔵が建つ」と言われ、国民に顰蹙を買った歴史があります。
さらに、新設私立歯大の乱立で、歯科医自体の希少性が失われ、かつ、新設私立歯大はあまり優秀とは言えない学生を入学させ世間の顰蹙を買います。それは、私立医大でも同様の事象が起きますが、医師は歯科医に比べ、慢性的に不足しており現状の歯科医の過剰供給状態ではなかったからでしょう。
今、厚労省が国試合格者を絞って、歯科医数の是正を図っていますが、これは私立歯大が国の不明さにのり、続々と新設され、定員増を繰り返したツケが回ってきただけです。ただし、その責任がある私立歯大は責任をとらないだけです。定員減の勧告に対しても、経営を理由に拒絶してきた結果が、自分たちの経営する大学の学生の国試大量不合格という結果を引き起こしています。
現在、歯科医免許を持つ我々は、この現状に対し、歯科医数減に関しては黙するしかないと考えるが、国民に対しては歯科医療の必要性と重要性を地道に問いかけていくしかないと思う。何といっても、明治以来の歯科に対する偏見なのだから。
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