概要

 「歯科免許があればいつでも就職できる」という謳い文句を聞くが、現実は簡単ではない。確かに多くの求人媒体で歯科医の募集をしているが(しかも日給40000円ぐらいでそれほど悪くない)、そのほぼ全てがマンパワー確保の求人である。一般企業のように一旦入社したら幹部を目指して技量を磨いていくという求人ではない。なので、マンパワーとして働く以上のことはできず、空きポストがないので出世して管理職になることはできない。つまり、平社員でいるならば雇ってもらえるが、それ以上は無理ですよと。とすると、20、30代の頃はそれでもいいかもしれないが、50代にもなって平社員で下働きは辛い。よって皆開業するのである。少し前のデータにはなるが、

  • 2016年12月31日における全国の届け出「歯科医数」は10万4533人。そのうち約85%にあたる8万9166人が診療所に勤務しており、5万9482人が「診療所の開設者又は法人の代表者」、すなわち歯科医院の院長や理事長を務めている。
    (厚労省「平成28年医師・歯科医・薬剤師調査」より)

以上のように、病院での終身雇用が期待できないために開業せざるを得ない状況である。資格を取っていつでも就職できる反面、継続的な勤務でキャリアアップという路線が確立されていないのである。これは資格職全てに言えることではあるが、歯科医は病院の数が極端に少ないため、その傾向が強く出ているのである。

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