医師国家試験、歯科医師国家試験、薬剤師国家試験、獣医師国家試験などすべての試験に言えることだが、漏洩問題はかなり闇が深い。最近でこそ無くなってきたがつい最近まであった問題である。歯科医師国家試験もご多分に漏れず、各大学が国家試験対策委員を学校ぐるみで作り学生や教授など一丸となって対策に取り組んできた。これは国立公立私立関係なく行われてきており、歯科医師国家試験委員の数が多い大学ほど有利に交渉が出来た。歯科医師国家試験委員の数は持ち駒であり、自大学の国家試験の問題と相手の国家試験の問題を交換するのである。優秀な学校の対策委員は学校もある程度学生に任せておいても安心できたが、いわゆる底辺校は学生に任せておくと合格率が下がるため教授同士で問題を交換し合ったり教授が壮行会と称し学生に国家試験の問題を直接漏洩してきたのである。この問題がばれてしまった大学が2校ある。ご存知の通り鶴見大学歯学部と奥羽大学歯学部である。鶴見に関しては俗にいう反省文を提出し経過観察処分となったが問題は奥羽大学である。新鋭の保母 須弥也氏を学長に迎え改革を図ったが影山英之理事長の妨害により失脚。その結果改革は頓挫し自滅した。その結果奥羽大学は当面の間、厚生省から医道審議会委員及び歯科医師国家試験委員として任命しないこと、歯科保健課関連の予算補助先として認めないこと、卒後研修複合施設は適当でないとされることを強いられることになった。この問題はこれだけでは終わらず、日本歯科大学の丹羽教授に有罪判決や北海道医療大学歯学部教授の上田五男が歯科医師法違反容疑で逮捕されるまでに至った。現在も歯科医師国家試験委員は奥羽大学は0人である。また東京歯科大学も0人であるがこれは井出学長の意向によるものと考えられる。国家試験合格率と漏洩は関係が無いという意思表示の表れではないかと考えられる。さてこれからが問題である。歯科医師国家試験(医師国家試験も)の受験要件に共用試験合格が必要となることが決まった。これは2025年4月からである。また、共用試験合格者は2023年4月から歯学部での歯科医業を行えることが決まった。これは素晴らしいニュースである。しかしまた新たな問題が発生してきた。そう、共用試験の漏洩問題である。先日現に明海大学で共用試験の問題が漏洩し歯科医師2名と学生2名が処分された。漏洩問題はまだまだ続く。
2020年(令和2年)2月20日
https://www.meikai.ac.jp/news/osce.html
http://www.cato.umin.jp/pdf/taro_150608.pdf
2000年3月、二人の「予備校生」からの「現役への25問に比べて浪人の自分には11問で不公平」という奇異な「漏洩告発電話」に端を発した「歯科医師国家試験問題漏洩事件」は、疑惑の渦中にある奥羽大学を中心に大きな社会問題となった。
http://www.comnt.co.jp/message/0009.html
1992年(平成4年)1月
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