概要 †
- 医学部の人間関係は非常に難しい。
- 理由としては、少人数の村社会でありること、定期テストや実験などでは複数人での協力プレーを要求されることが挙げられる。
- 現役生ですら困難な人間関係であるが、再受験生は年齢という壁を乗り越えなければいけない。
- 他学部であれば(特に文系学部)孤立無援でも単位を取って卒業できる。しかし、医学部は協力しなければほぼ不可能である。
- 試験は過去問をベースに出題される。過去問をベースにした勉強が望ましいが、過去問のほとんどは友人経由で入手をする。
- 自身で全範囲を勉強することは不可能である。inputは時間をかければ試験期間中に教科書1冊ぐらいはできるかもしれないが、outputまで仕上げることはできない。
- 実験、実習が曲者である。生物学実験、生理学実習、薬理学実習など、入学早々グループワークが始まる。最初の方はみんな気を使って取り組むからまだマシであるが、どんどん人間関係が煮詰まっていき、不満の続出するグループもある。グループ内で口を利かない組が出てくるなんてこともある。
- 基礎医学実習はそれでもマシな方である。病院実習ともなると、1年間同じグループで行動する可能性もある。仲の悪い人物と一緒になったら最悪である。
- 退学する者の原因は人間関係に端を発し、それで単位が取れなくなることがほとんどである。
実体験 †
- https://fuyu.hatenablog.com/entry/2015/07/12/090914
- 富山大学医学部を中退した方のブログである。
- 中退の原因は人間関係と思われる。
- 非常に同意できる箇所が「閉鎖環境のため、高校生がやるようないじめも普通にあった(浮いている学生に対してあからさまに聞こえるように陰口を言うなど)」というところである。これはどこの医学部でも頻発するであろう。
- あとは気に入らない人には過去問を回さないとかグループ内だけで過去問を占拠するとか。
- ただ、近年は情報共有システムの発達によりアナログであった過去問がデジタルデータベース化されているため、過去問をめぐるいざこざは少なくなっているだろう。
- それでも医学部における人間関係の難しさは非常に高いと思われる。
個人的に †
- 昔、中学高校とかで無視されたり陰口言われたり人間関係の不和があったりしますよね。それを社会人(20代前半ぐらい)になってから思い返してみて、「今だったら全然気にしないけどな。今の経験値だったらどうとでもなるわ」と思ったりしました。
- しかし、医学部に入ってみたら、中学高校の時と同じように陰口には何も対処できないわ同級生への嫌がらせも静観するしかないわで、中学高校時代と全く変わっていませんでした。
- 私が未熟なんですけど、いつまでたってもああいった閉鎖空間で大人ぶって対処できる自信がないです。
- 再受験生で同級生に溶け込める方はとても素晴らしいコミュニケーション能力を持っていると思われます。
コメント †