概要

 医学部再受験をする人は必ず悩まされる問題である。人それぞれ状況が異なるため、一般論での答えはない。仕事を続ければ精神的には安定するが、合格はしにくい。辞めれば精神的に追い込まれるが、合格はしやすい。これらは揺るぎない事実である。この事実と自身の状況を慎重に考慮して決めなければいけない。
 私の周りには、再受験からの合格者が11名ほどいるが、合格時に仕事を継続していた者は0であった。というより、そのうちの6名は仕事未経験の再受験生であった。残りの5名も1年以上の勉強専念期間を設けて合格している。
 仕事をしながらの合格が少ないのには2つの理由がある。一つは単純に難しいから。もう一つは、そもそも仕事を継続しながら挑戦する人が少ないから。私の知り合いでも医学部に興味があって受験したいと言ってくる人がいたが、退職との天秤の結果、受験を諦めてしまう人が多かった。色々な受験報告を見ていると、仕事をしながら合格している人もいるので、元々の学力によってはその選択肢もありなのではないか。
 2020年現在、医学部に求められる学力レベルは下がってきているので、退職せずに合格する人は増えてくるかもしれない。

退職検討事項

 現在の学力レベルと職場環境、医学部へのモチベーションの3要素が重要になってくる。

学力レベル

 その時点でセンター試験8割超えであれば退職を積極的に進める理由にならない。例えば、東大京大卒で卒後間もない人であれば高得点からのスタートとなるであろう。そうではなくて、私立文系専願であった人は、まとまった勉強時間を確保しないと合格は何年も先になってしまう。また、数学との相性も重要である。年齢を経て論理的思考力が付き、数学をこなしやすくなっているかもしれないが、高校の時に苦手で文系に逃げた人は時間が多くかかると思われる。

職場環境

 定時で上がれない職場で勉強を継続していくことは難しいと思われる。働きながらでも最低1日2時間は確保したい。
 また、職場の待遇面も重要である。総合商社などの狭き門を潜り抜けた末に就職した会社であれば、辞めてしまわないほうがいい。そっちの方が医師よりも待遇はいいからだ。医師になりたいという思いだけで現実逃避をしてしまうととんでもない後悔をすることになる。

モチベーション

 再受験生は、特に社会人では、「どうしても医師に」という人はそれほど多くない。どうしても!という人は、就職せずにそのまま受験勉強をするし、そもそも大学受験の時に医学部を選択している。社会人として過ごしていく中で、医師の仕事に魅力を感じたとか、今の環境よりも医師の方が待遇がいいのではと思って受験する。とすると、「今よりはそっちのほうがいいけど、、、」という心理状態であり、退職というリスクを取るかどうか悩まされることとなる。モチベーションが高く、どうしても!という人は退職でいいとは思うが、どちらかというと。。。という人は慎重に検討したい。

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