2021-02-21
08:15:35

 朝比奈選手、福岡選手が医学部受験会において話題である。
 2020年入試において、柔道家の朝比奈沙羅選手が獨協医科大学に合格した。大変おめでたいことではあるが、メディアが定期的に「スポーツと勉強の両立」といった類の記事を出している。この前も朝日新聞が「五輪と医学部受験、両方めざした柔道の元世界女王の本気」という記事を出したが、この件は文武両道ではなく、「学力を問わないAO入試」であることを注意しなければいけない。以下、獨協総合型選抜の概要(旧AO入試)

  • 定員:7名
  • 出願資格4年制以上の大学に在籍し、2年次までの課程を修了している者。
    ただし、出願時の休学者及び医学部医学科在籍者を除く。
  • 入学時に26歳以下の者
  • 試験:適性試験、小論文、ワークショップ、面接(15分×4回)

 数か月おきに出現する記事では、「学力を医学部レベルまで高めた、スポーツ選手の集中力は尋常ではない」という論調が繰り返されているが、この入試にて学力は問われていない。どのメディアも一般入試を突破したかのような書き方であり、おそらくきっちりとした取材はしてないのであろう。入試で評価されたのは彼女のスポーツの功績なのである。「スポーツの功績が素晴らしい人を入学させる」という学校の方針に合致して合格したのだ。これも同じ合格であるが、不勉強のメディアが「両立」という論調で記事を書いてしまうと彼女の素晴らしさが軽減してしまう。あくまでスポーツの功績が認められて入学したのである。彼女自身も「学力を医学部レベルまで引き上げた」なんて思ってもないだろう。例えば、「東大理靴粒慇犬任△譴仞こβ膕颪鰺ゾ,任るスポーツ」があったとしよう。東大理契犬出場し、優勝したところで「俺はスポーツも世界レベルだ」とは思わないはずだ。単に理靴世ら優勝できたんでしょと言われるだけである。
 次に、ラグビーの福岡堅樹選手である。2021年入試において順天堂大学医学部に合格したとの報道があった(福岡堅樹が順大医学部合格を報告)。報告の時期的に一般入試でのと思われる。純粋な学力勝負での合格であったかどうかは現在調査中であるが、以下の指摘がなされている。


  • 理科1科目に絞っていたはずなのに、理科2科目が必要な順天堂に受かるのはなぜか。
  • 勉強期間が短すぎないか(約半年)
  • 2020年11月の時点で「順天堂に内定している」という噂があった。(参考:当サイトコメント欄
    • これは出願開始前の話なので、出願したから流れた噂ではない。
  • twitterで合格発表日に合格報告をした。「無事受かりました」
    • 「無事」と滑り止めのような扱いにもかかわらず、即日合格報告。医学部受験をしたことがあるならお分かりだと思うが、私立医の合格は受験の一過程でしかない。普通は一段落してから「〜〜と○○に合格しました。ただ、まだ△△が残っています」というようになることが多い。まるで順天堂しか受験していないかのような報告。これが国公立医学部であるなら合格報告即日は理解できる。

 というものである。ただ、これは大学側が彼のラグビーでの実績を評価して合格させたのであればそれはそれでいいのではないかと考える。何も学力だけが医師の全てではない。受験生としては純粋な学力勝負をしてほしいが、合格の判定は大学が行うものだから仕方がない。そもそも、順天堂は表彰状やトロフィーを持参することで面接点がプラスになると昔から有名で、何らかの実績には学力以上の評価を与えている。不勉強なメディアが「勉強とスポーツを両立した再受験生」という触れ込みの記事を書いてしまうと、受験生としては「?」であるし、彼にも失礼である。そもそも、再受験生は順天堂大学を受験しない。恣意的な操作で有名な大学だからである。医学部受験を知る方はそんなことは当たり前の知識ではあるが、知らない方からすると「勉強に対するパフォーマンスもすごすぎる!」と思ってしまうだろう。受験ではないが、順天堂や聖マリの学位に価値はないにも書いた通り、順天堂は自校の学生にザル審査で学位をあげてしまうような大学であり、自大学に都合のいいことはお構いなくするという体質である。
 この件に関しても、朝比奈氏の件と同様に「スポーツで合格した」のだと思うのだがいかがであろうか。

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