概要

 東京医科大学裏口入学問題を皮切りに、全国の医学部にて入試の査定が入った。その結果、東京医科大学以外の医学部でも点数捜査を実施ていることが判明した。年齢や男女の違いで加点減点をしている大学があるようである。調査の現状を取り上げていく。

賄賂と年齢差別は別物

 ここで注意しなければならないのは、佐野氏事件とも言われる東京医科大学裏口入学問題と、男女差・年齢差での操作は全く別物であるということである。東京医科大学の問題は金銭に頼った完全な裏口入学であり、完全な悪である。しかし、男女差、年齢差などの学力点以外での加点減点は、国立私立問わず、一定の大学では行われてきたものである。その背景には、医学部入試は医師への就職活動と同義であり、より若く、長く働ける者を優先したいという雇う側の事情がある。これは入試と考えると分かりづらいが、一般企業の就職活動において、年齢の若い者や業種によっては男性が優遇されていることを考えると共通するところもあると理解できる。私たち受験生はそういった事情を分かっているからこそ、自身に合った大学を選定して受験してきたわけであり、年齢や性別による加点減点はある程度受容している。もちろん、再受験生にとっては年齢差別をなくしてもらった方がありがたいことには変わりないが、雇う側の事情も考慮すると難しいだろう。就職活動において10年遅れの人間が、新卒と肩を並べて何の減点もなく評価してもらえることはないだろう。むしろ、医学部入試の場合は10年遅れ、15年遅れでも合格は可能である。就職活動といった観点で見た場合、多くの企業と比較すると非常に寛容であると言えるだろう。
 なので、医学部入試を入試一般として捉えると重要なことが見えなくなり、フェミニズムにも波及することもあるが、これを就職活動として捉えると理解できる面もあるということを覚えておいてほしい。世間では、東京医科大学裏口入学問題の勢いのままで年齢差別叩きになっているため、これでは両者を混同しているだけである。となると、その論調にも説得力がなくなる。本質を理解することにつとめてほしい。

大学別

岩手医科大学

岩手医大「性別で差別あり得ない」

  • 同室の佐々木光章室長は「女子受験者が多い首都圏の医大の事情があるかもしれないが、今回の件は残念だ。入試に公正・公平が求められるのは当然で、性別などを理由に差別することはあり得ない」と語る。

    岩手医大、金沢医大、福岡大で「不適切入試」
  • 学士編入学試験で本学歯学部出身者に優位性があった。
  • 2018年度一般入学試験の追加合格者の中に、正規合格判定において面接等を含む総合的な評価から不合格と判定された者よりも、結果的に判定基準以上ではあったが評価が低いと思われる追加合格者が発生していた。

論点のすり替え。「性別差別はあり得ない!(性別以外で差別していないとは言っていない。)」

昭和大学医学部

昭和大、医学部入試で不正認める 現役や卒業生の子優先
昭和大学の不正2013年から 得点操作と補欠優先合格

  • 現役、一浪に加点。
  • 補欠は子弟を優先
  • 2013年から
  • 現役10点、1浪5点加算

思っていたよりひどくない。2013年からというのは嘘であると言い切れる。この大学は元々再受験生に厳しいという話があった。

順天堂大学医学部

順天堂大医学部の入試、女子に不利な合格基準の疑い

  • 文部省の調査の中間報告。
  • 順天堂大は1次試験と2次試験を組み合わせて合否判定をしているが、女子は常に男子より1レベル下に置かれる合格基準を設けていた疑いがある。
  • 順天堂大は過去6年間の入試で、男子の合格率が女子の1.67倍で、81大学の中で最も高かった。

 当たり前というか、まだこの程度しか判明していないのかというところである。浪人や再受験へのマイナス、子弟への過剰なプラスを見抜けていないのか。

順天堂、コミュ力の高い女子は減点

  • 面接などが行われる2次試験では「女子はコミュニケーション能力が高いため、補正する必要がある」として点数を一律に下げていた。
  • 2017、18年春の入試では本来合格していた計165人が不合格となった。
  • 2次試験で不合格となった48人(うち女子47人)を追加合格にする方針という。
  • (1)女子が男子よりも精神的な成熟が早く、受験時はコミュニケーション能力も高い傾向にあるが、入学後はその差が解消されるため補正を行う必要があった
  • (2)医学部1年生全員が入る千葉県印西市のキャンパスの女子寮の収容人数が少ない

理由が意味不明

北里大学医学部

入試で女子差別 順大、北里大等でも

  • 北里大も、10日、医学部一般入試の繰り上げ合格で、補欠者に連絡する際に、男子や若年者を優先する扱いをしている、と文部科学省から指摘を受けた、と発表しました。

悲しいかな扱いが小さすぎる。

金沢医科大学

岩手医大、金沢医大、福岡大で「不適切入試」

  • 特別推薦入学試験における推薦書の評価において、同窓生子女、北陸三県高校出身者、現役生・一浪生に対して加点した。
  • 編入学試験における書類審査において北陸三県出身者に加点や年齢に応じた点数の加点や減点。
  • 一般入試における補欠合格者への電話連絡に際して、年齢も加味していた。

男女差

医学部医学科における合格率の男女比

浪人年数・女子差別

一部の私大医学部、面接でも不正か 女子や浪人年数で差

当サイト関連ページ

不正入試による追加合格と19年度入試定員

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 寄、  このコメントは地域医療の定着率を評価されました。 -- [73a27135] 2019-01-09 (水) 20:44:02
  • ハーバード大学でも差別入試⁉→→https://www.asahi.com/sp/articles/ASM1C34JXM1CUHBI00C.html -- [db6ee6dc] 2019-01-18 (金) 07:21:18
  • 慈恵も記事になってる -- [014bd69a] 2019-02-17 (日) 21:05:15
  • 金がないなら学力で。金があるなら学力なしで。これ常識、おもてなし -- [c09a6f42] 2019-03-12 (火) 23:01:32
  • 一医学生として言わせてもらう。医学部の裏は半端ない。でも、一般的に医学部以外の就職だって裏ばっかでしょ。なんで医学部だけ叩かれるのかにゃ?でも、受験を思い出せば裏はなくなってほしい。受験だしね。だから、医学のお勉強は大学院にすればいいんだよ。100%倍率下がり、淘汰される。英語必須にして共通テストも2じも。数学いらない。生物はいるな。物理はいらない。あとはパソコン使えりゃいい。 -- [9988e28d] 2019-03-12 (火) 23:08:00
  • センターギリで面接行ったらおぱーいガン見されてイライラしたが合格してたってのは実際あった怖い話 -- [68fa9b82] 2019-03-12 (火) 23:15:05
  • 文科省 過去6年間 全国医学部 性別 年齢別 詳細データ 発表 -- [31629e2f] 2019-09-25 (水) 11:38:13
    • mext -- [31629e2f] 2019-09-25 (水) 11:38:34
  • 聖マリアンナ医大の第三者委員会報告書と同大学の見解を受け、2月12日18時10分より参院議員会館で院内集会が行われます。当弁護団からも角田由紀子弁護士、佐藤倫子弁護士が登壇します。 性差別にNO! 差別を認めない聖マリアンナ医科大学に抗議する緊急院内集会 -- [01426638] 2020-01-30 (木) 08:30:36
    • 2020年02月12日 (水) 18時10分〜19時50分 -- [01426638] 2020-01-30 (木) 08:36:52
    • 参議院議員会館B1 B109会議室(地下鉄「永田町」駅1番出口すぐ、「国会議事堂前」駅1番出口徒歩5分) -- [01426638] 2020-01-30 (木) 08:37:29
  • 今、聖マリアンナ医科大学の対応に多くの人たちから怒りの声が上がっています。同大の入試差別と、それを否定し続ける対応は、日本社会や多くの組織に根強く残る性差別構造を端的に表しています。私たちは構造的な性差別をこの後の社会に残したくありません。受験生なら誰でも試験結果で公平に判断されるべきです。性差別にもの申す!多くの皆様の参加をお待ちしております(予約不要、どなたでも参加できます)。 -- [01426638] 2020-01-30 (木) 08:32:56
  • 東京医科大学の不正入試問題をめぐり、大学側に受験料などを返還する義務があるか争われた裁判で、東京地裁は、「大学に返還義務がある」とする判決を言い渡しました。 この裁判は、東京医大が女性や浪人回数が多い男性の受験生が合格しにくくなるよう得点を調整していたとして、特定適格消費者団体の「消費者機構日本」が、東京医大を相手取り、受験料などの返還義務があることを認めるよう求めたものです。6日の判決で東京地裁は、「得点調整は、憲法が定める“法の下の平等”や大学設置基準の趣旨に反するもので、違法である疑いが極めて強い」と指摘しました。そのうえで、東京医大に受験料を返還する義務があることを認めました。 一方、受験するためにかかった旅費や宿泊費の返還義務は認めませんでした。 「多くの受験生に被害回復の道を開くものとして、大きな社会的意義を有するものである」(消費者機構日本の会見) 2016年に施行された「消費者裁判手続特例法」では、多くの被害者がいる消費者トラブルに対して、国に認定された団体が被害者に代わって裁判を起こすことができ、この特例法にもとづいて起こされた裁判で、判決が言い渡されたのは初めてです。 -- [6fefb4b3] 2020-03-07 (土) 09:39:41
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