大学別合格状況

第118回医師国家試験合格状況
第117回医師国家試験合格状況
第116回医師国家試験合格状況
第115回医師国家試験合格状況
第114回医師国家試験合格状況
第113回医師国家試験合格状況
第112回医師国家試験合格状況
第111回医師国家試験合格状況
第110回医師国家試験合格状況
第109回医師国家試験合格状況
第108回医師国家試験合格状況
第107回医師国家試験合格状況

医療系資格の合格率推移

沿革

  • 1946年、医師実地修練制度に基づき、第1回医師国家試験が行われる。
  • 1984年まで、春・秋の年2回行われていたが、1985年から春の年1回となる。1968年は春・夏・秋の年3回行われた。
  • 2001年、出題数が550問になる。
  • 2004年までは毎年3月に行っていたが、2005年より臨床研修義務化に伴い2月に行われる。
  • 2007年、出題数が500問になる。
  • 2012年、医師国試全体の目的として、新たに「臨床実習での学習成果を確認する」が追加され、実習を真面目にやっていないと回答できない問題も混じるようになった。
  • 2015年、英語を取り入れた臨床問題が初出題。
  • 2018年、出題数が400問になり、試験日程が2日間に変更。
  • 2020年以降、コロナ禍による医師不足を考慮してか、明らかに合格率が上昇している。

志願状況

  • 1990年代以前は合格率80%台前半で推移していたが、2000年代になって90%付近で推移するようになった。
  • 1985年から年1回の施行である。
number施行日出願者受験者合格者合格率合格者/出願者
第118回2024.2.3-41061410336954792.4%89.9%
第117回2023.2.4-51058610293943291.6%89.1%
第116回2022.2.5-61035310061922291.7%89.1%
第115回2021.2.6-71016010160905891.4%89.2%
第114回2020.2.8-91046210140934192.1%89.3%
第113回2019.2.9-101047410146902989.0%86.2%
第112回2018.2.10-111035110010902490.1%87.2%
第111回2017.2.11-1399599618853388.7%85.7%
第110回2016.2.6-897599434863091.5%88.4%
第109回2015.2.7-993569057825891.2%88.3%
第108回2014.2.8-1088498632782090.6%88.4%
第107回2013.2.9-1187988569769689.8%87.5%
第106回2012.2.11-1387858521768890.2%87.5%
第105回2011.2.12-1486118611768689.3%89.3%
第104回2010.2.13-158447753889.2%
第103回2009.2.14-168428766891.0%
第102回2008.2.16-188535773390.6%
第101回2007.2.17-198573753587.9%
第100回2006.2.18-208602774290.0%
第99回2005.2.19-218495756889.1%
第98回2004.3.20-228439745788.4%
第97回2003.38551772190.3%
第96回2002.38719788190.4%
第95回2001.39266837490.4%
第94回2000.38934706579.1%
第93回1999.38692730984.1%
第92回1998.38716780689.6%
第91回1997.38898784388.1%
第90回1996.39057808889.3%
第89回1995.39218793086.0%
第88回1994.39255798286.2%
第87回1993.39664869890.0%
第86回1992.49515798884.0%
第85回1991.49812825684.1%
第84回1990.49448786282.9%
第83回1989.410037882988.0%
第82回1988.49672785481.2%
第81回1987.49940857386.2%
第80回1986.49507795183.6%
第79回1985.48808754285.6%
第78回1984.9171762036.1%
第77回1984.49105782986.0%
第76回1983.9171857533.5%
第75回1983.48643733984.9%
第74回1982.92729144252.8%
第73回1982.48478605571.4%
第72回1981.92419103342.7%
第71回1981.48229622075.6%
第70回1980.9201674637.0%
第69回1980.47889634180.4%
第68回1979.9183653629.2%
第67回1979.47010546778.0%
第66回1978.9144857339.6%
第65回1978.46145498981.2%
第64回1977.10138377856.3%
第63回1977.45373415977.4%
第62回1976.10115960952.5%
第61回1976.45015403480.4%
第60回1975.10102556455.0%
第59回1975.44528373182.4%
第58回1974.10107250246.8%
第57回1974.44346357482.2%
第56回1973.1092251956.3%
第55回1973.44080362788.9%
第54回1972.1054831357.1%
第53回1972.43893365093.8%
第52回1971.1043336484.1%
第51回1971.43476335996.6%
第50回1970.1062856289.5%
第49回1970.43247317997.9%
第48回1969.1038228775.1%
第47回1969.43186306096.0%
第46回1968.102401235197.9%
第45回1968.63120305697.9%
第44回1968.31165113797.6%
第43回1967.92705267198.7%
第42回1967.340437793.3%
第41回1966.10794658.2%
第40回1966.33096303297.9%
第39回1965.101007373.0%
第38回1965.33040296197.4%
第38回1965.33040296197.4%
第37回1964.9906471.1%
第36回1964.33120306398.2%
第35回1963.1016010163.1%
第34回1963.33108300196.6%
第33回1962.1020412862.7%
第32回1962.33155298094.5%
第31回1961.1026719573.0%
第30回1961.33259303693.2%
第29回1960.1018914978.8%
第28回1960.43163306997.0%
第27回1959.1024613253.7%
第26回1959.43297312894.9%
第25回1958.1041720348.7%
第24回1958.43204284088.6%
第23回1957.1035923164.3%
第22回1957.43010270189.7%
第21回1956.1045332972.6%
第20回1956.43534313088.6%
第19回1955.1054240674.9%
第18回1955.43625307584.8%
第17回1954.1028412845.1%
第16回1954.43229298492.4%
第15回1953.1037716243.0%
第14回1953.43447309089.6%
第13回1952.1041324960.3%
第12回1952.55352499993.4%
第11回1951.1037118850.7%
第10回1951.57438723797.3%
第9回1950.1069842761.2%
第8回1950.57208667092.5%
第7回1949.103040264286.9%
第6回1949.53242203562.8%
第5回1948.101996124162.2%
第4回1948.495152755.4%
第3回1947.1125115160.2%
第2回1947.51646136482.9%
第1回1946.1126813751.1%

1875年〜1916年 医術開業試験(前期試験、後期試験)

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卒業年次別(合格者/受験者)

合格率新卒既卒総計
回数施行日現役1浪2浪3浪4浪5浪6浪7浪8浪9浪以上浪計
第107回2013.2.9-1193.1%77.5%60.0%53.1%30.0%35.3%0.0%23.1%14.3%8.2%59.4%89.8%
第108回2014.2.8-1093.9%79.4%58.4%36.7%28.0%50.0%28.6%18.2%0.0%7.1%61.7%90.6%
第109回2015.2.7-994.5%74.5%60.6%41.9%35.5%15.8%20.0%25.0%10.0%5.7%57.0%91.2%
第110回2016.2.6-894.3%79.9%57.4%38.1%30.4%25.0%8.3%25.0%0.0%6.4%60.1%91.5%
第111回2017.2.11-1391.8%70.3%53.8%38.0%26.1%6.7%8.3%18.2%0.0%5.5%54.3%88.7%
第112回2018.2.10-1193.3%79.9%53.4%38.8%24.2%20.0%27.3%9.1%10.0%5.6%63.9%90.1%
第113回2019.2.9-1092.4%73.1%51.5%34.3%25.9%19.2%42.9%11.1%18.2%3.4%56.8%89.0%
第114回2020.2.8-994.9%82.8%67.5%56.7%53.5%27.8%11.8%33.3%0.0%4.7%69.2%92.1%
第115回2021.2.6-794.4%72.3%47.0%32.6%18.5%36.4%27.3%14.3%50.0%5.3%54.5%91.4%
第116回2022.2.5-695.0%70.7%46.6%33.3%15.2%15.0%30.8%16.7%21.4%8.3%54.0%91.7%
第117回2023.2.4-594.9%71.0%60.0%47.9%18.2%13.8%20.0%28.6%0.0%5.3%55.2%91.6%
第118回2024.2.3-495.4%77.3%58.5%39.6%22.2%26.7%17.4%23.5%0.0%4.2%58.9%92.4%

参照:TECOM

合格者/受験者新卒既卒総計
回数施行日現役1浪2浪3浪4浪5浪6浪7浪8浪9浪以上浪計
第107回2013.2.9-117205/7742362/46775/12526/499/306/170/143/132/148/98491/8277696/8569
第108回2014.2.8-107275/7749432/54466/11318/497/259/184/142/110/107/99545/8837820/8632
第109回2015.2.7-97798/8250351/47166/10918/4311/313/192/102/81/106/106460/8078258/9057
第110回2016.2.6-88165/8660362/45366/11516/427/235/201/122/80/76/94465/7748630/9434
第111回2017.2.11-138104/8828345/49150/9319/506/231/151/122/110/45/91429/7908533/9618
第112回2018.2.10-118330/8924575/72079/14819/498/333/153/111/111/105/89694/10869024/10010
第113回2019.2.9-108478/9176435/59569/13423/677/275/266/141/92/113/87551/9709029/10146
第114回2020.2.8-98583/9044582/703106/15734/6023/435/182/172/60/74/85758/10969341/10140
第115回2021.2.6-78649/9159316/43754/11515/465/278/223/112/142/44/75409/7519058/9910
第116回2022.2.5-68774/9232354/50154/11618/545/333/204/131/63/146/72448/8299222/10061
第117回2023.2.4-58972/9459316/44590/15034/716/334/294/202/70/34/76460/8349432/10293
第118回2024.2.3-49048/9489375/48576/13021/538/368/304/234/170/23/71499/8479547/10336

参照:TECOM

特筆年度

各年度の事情

  • 医師国試の合格率が低く設定されていた経緯について、当時の事情を以下に記載する。
    事情
    1970最小限必要な医師数を人口10万人あたり150人に設定
    1973一県一医大構想 当時医学部のなかった15県に医科大学(医学部)を設置しようとする構想
    1983医療費亡国論 このまま医療費が増え続ければ、国家がつぶれるという発想さえ出てきている。これは仮に医療費亡国論と称しておこう
    1986医学部入学定員削減を開始
    1998厚生省「医師の需給に関する検討会」報告書公表→昭和62年に立てた削減目標の未達成部分の達成を目指す
    1999文部省「21世紀医学・医療懇談会」第4次報告公表→大学医学部の整理・合理化も視野に入れつつ引き続き医学部定員の削減に取り組む
  • 当時は、医師が増えると医療費も増えるから、医師数を減らせばよい、という考え方があり、医学部の定員や、国試合格者数を減らしていた。

参照:医学部入学定員削減に関する経緯(文部科学省)
参照:医学部入学定員削減に関する経緯 P.17
参照:我が国の保健医療をめぐるこれまでの軌跡(厚生労働白書2007)
参照:厚生労働白書2007
参照:OECDの平均医師数と日本の医師数 P.13
参照:医師不足の背景と医療費抑制(本田宏)

94回 医師国試

  • 2000年に施行された94回 医師国試は、79.1%の合格率となり、年1回の施行となった1985年以降最低値であった。
  • 単なる最低値にとどまらず、90%付近が当たり前の医師国家試験においては異例ともいえる合格率であった。
  • 医学界新聞では、「正答率は昨年並み、問題が難しかったとは言えない」と、振り返っている。

93回 歯科医師国試

  • 2000年に施行された93回 歯科医師国試は、69.7%という低い合格率であった。歯科医師国試は2001年は90.7%の合格率に戻った。奥羽大学漏洩事件と関係ない。
  • 1995年を目途に歯科医師の新規参入を最小限20%削減するとの提言がなされた。これを受け、入学定員のおおむね20%削減が実施されたものの、なおも過剰感があり、1998年に出された厚生省の「歯科医師の需給に関する検討会」報告書において、さらに10%程度の新規参入歯科医師数の削減が提言された。

参照:我が国の保健医療をめぐるこれまでの軌跡(厚生労働白書2007)

大学受験生の立場から

 医師国家試験の合格率を考慮して志望校を決める受験生は少ないかと思う。しかし、入学後は非常に重要になる。何せ、落ちてしまったら1年余分に時間がかかってしまうからだ。しかも、大学受験のように「1年後に受験校のレベルを上げる」ようなことはできず、同じ試験を受けなければいけない。また、勉強量が膨大であるため、もう1年の勉強を前にして気力がうせてしまうこともある。なので、必ず1発で合格しておきたい。
 医師国家試験の合格率には環境が大きくかかわってくる。ある大学では5年生のうちに国試のWeb講座+問題集を1周が当たり前のペースのようで、その大学は当然ながら非常に高い合格率を記録している。国試では長期的な積み重ねが重要なので、周りが勉強していると自分もそれに続くことができる。一人で突っ走るのは大変だし、国試のような膨大な量の勉強では方向性が定まりにくい。
 以前の国家試験ならば合格率の低い大学に身を置いても一人で頑張れば余裕で合格できた。なぜなら、国試受験生のレベルが低く、試験のレベルも低かったからだ。しかし、今はどうだろうか。国試受験生のレベルは2つの点で急上昇していると言える。一つは医学部難化である。偏差値上昇に加え、近年ではコネ入学もほとんどないと聞く。昔は勉強の苦手な人が国試に落ちていたが、今は勉強のできる人ばかりが入学してくる。これを読んでいる皆さんは医学部のレベルの上昇を肌で感じていると思うが、それは6年後の医師国家試験にも影響が出ることを心に留めておいてほしい。二つ目の要因は医師国家試験予備校である。予備校がプロデュースするWeb講座のおかげで、国家試験の勉強がどんどん洗練されてきている。2014年に施行された第108回試験は、ここ10年で最難関の試験とされた。しかし、合格最低点は、一般65%、臨床66%であった。次に難しいといわれる第101回の最低点が61%であることを考えると、とんでもない学力レベルの上昇である。
 これだけ受験生レベルが上がって試験も難しくなっている今では、中途半端な勉強をしていたのではあっさり落ちてしまう。確実に合格するためには、新卒合格率が95%程度のところに身を置いて研鑽することが望ましいであろう。これが90%だとかなりの自己管理が必要となるであろう。
 志望校選定の際には一考してもいいかもしれない。

国家試験合格率では医師養成能力は測れない

 一方で、「医師国家試験合格率が高ければ、そこが優秀な医師を養成できる大学か」と問われると、「違う」となる。医師国家試験とは、医師として最低限の知識を有するかどうかの試験であり、明らかに能力の足りないものを足切りする試験だからである。合格率の高い大学は、「落ちこぼれを合格させるスキルはある」と言えるが、優秀な医師を輩出できるかどうかは別問題である。特に、国家試験予備校のようになっている大学は要注意である。落ちこぼれ組に鞭打って過去問を暗記させてギリギリで通しているだけなのだ。国家試験対策のために多くの時間を割き、国家試験で問われづらい対人関係能力や研究能力の養成を疎かにしている可能性がある。また、対策に特化して過去問の暗記主体となり、病態生理が疎かになってしまう。
 国家試験合格率で全てを判断しないようにしよう。

他医療系国家試験

歯科医師国家試験(歯学部受験情報)
獣医師国家試験(獣医学部受験情報)
薬剤師国家試験(資格と職業と年収)

参考文献

  1. http://pediatrics.news.coocan.jp/kokushi.pdf

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 6年間でストレート卒業ストレート国試合格が基本だよ。そこを見ないと。えkあ -- [6a9a0317] 2022-10-21 (金) 05:01:42
  • https://dazaifu-academy.jp/topics/15789/ -- [6ab40bdb] 2022-12-17 (土) 09:15:50
    • 参考まで。医学部を慎重に選びましょう。 -- [6ab40bdb] 2022-12-17 (土) 09:19:07
  • 私立大学 医学部進級・卒業率一覧表(平成28年度入学者) https://www.seiko-lab.com/topics/medicine/transfer/h28-shiritsu-igakubu-shinkyuritsu/ -- [316a6d83] 2023-02-25 (土) 11:01:36
  • 出願前に卒留させている大学もあると思うから、6年の在籍者数、出願者数、合格者数をみないと正確な合格率はわからない。 -- [852b433d] 2023-03-20 (月) 10:53:56
  • https://juken.y-sapix.com/igakubu/igakubu-shiryo/igakubu-goukakuritsu/ -- [71d5cbfb] 2023-08-26 (土) 21:50:47
  • CBT留年2桁の大学ってある? -- [3d18ee73] 2023-11-03 (金) 19:09:38
  • 今日は国試。 -- [99bb0f0d] 2024-02-03 (土) 08:55:30
  • 国試お疲れさまでした。今年はボーダーがさらに上がるといううわさが流れていますが不適問題が少なければ気にすることはないでしょう。去年は不適問題が多く5点下駄がありましたから。 -- [7a66a27d] 2024-02-05 (月) 08:14:30
    • 今年不適問題というか割れ問が少ないと、下駄の高さが低くなるので、解答の正解率が高くないとマズいのでは? -- [77ee52a3] 2024-02-09 (金) 18:52:03
    • パンリンのボーダーが75%の絶対評価になるという噂もあるな -- [99ef1286] 2024-02-11 (日) 14:37:53
      • その噂は去年もあった。国試委員の教授が言ったとか…結局75%以下だったから真相は分からないが… -- [771af242] 2024-02-13 (火) 08:43:10
  • パンリン78%がボーダーってヤバすぎだろ。再来年受験なんだけど85%くらい必要か -- [7efe546e] 2024-02-13 (火) 14:05:32
  • 関係 -- [6a828612] 2024-03-28 (木) 00:58:27
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