創立 | 1928年 |
設置 | 1947年 |
所在地 | 大阪府枚方市新町2-5-1 |
校舎 | 枚方キャンパス:一年次〜六年次 |
学部 | 医学部 看護学部(2018〜) リハビリテーション学部(2021〜) |
進級 | やや緩い |
ス卒 | 85.7% |
HP | http://www.kmu.ac.jp/ |
![]() |
大阪府枚方市に位置する単科医科大学である。その源流は1928年に設立された大阪女子高等医学専門学校にまでさかのぼり、大阪医科大学と並んで関西私大の中心となる大学である。以前はこの2校のW合格だと、大阪医科大学の方が選ばれる事が圧倒的に多かったが、近年は学費や設備面で本学に進学する場合もある。というのも、2021年現在、附属病院の別館建築などの事業が目白押しで、利益も過去最高となり、経営は好調である。
私立医大の中では再受験生にはかなり寛容である。10人以上再受験生がいる学年もある。面接では露骨な差別はまったくして来ない。
文部科学省のデータを見ると、毎年22歳以上の合格率は5%以上あり大阪医科大学と同様の合格率となっている。都内の私立医の様に露骨に差別されることはない。他の学費が安い私立医大がほとんど再受験生に厳しいことを考えると再受験生の最も高い志望校の1つになるだろう。
2021年度より一般枠の人数が減り、入試形態が細分化されて10名程度の入試枠が多数設置された。
参考:関西医科大学
近年は難問も多く出題されている。英語の傾向が少し変わっている年もあるため過去問でしっかりと対策をしておきたい。
大問4つ80分。一部記述式であるが、単語の意味や短い内容説明のみである。
2016年度以降より設問文が英語になった。2017年度に整序英作文復活。
難易度は高くないが、かなり独特な問題形式のため、過去問対策が重要。
大問4つ90分。以前は基礎的な問題を素早く解き8割程度得点する能力が必要であったが、2015年度入試以降、難化傾向が続き、2017年度(前期)ではさらに難化したことで受験者のほとんどが満足に解けず、数学では差がつかなかったと思われる。ただし2018年度以降は以前のような易問高得点型に戻っている。
近年の問題傾向では正規合格を狙うなら8〜9割を目標にしたいところ。(2017年度(前期)では3-4割で合格?)
青チャートレベルの問題を網羅する必要がある。2017年度までは途中式の論述がいらない空欄補充式だったが、2018年度で空欄補充式と論述式の半々になり、2019年度は大阪医科大学と同様の完全な論述式試験であった。2019年度以前に数学が論述式だった年度は一度もないので、過去問がほぼ通用しない。2020年度は2018年度と同様に再び空欄補充式と論述式の半々になり、2021年度も同様であった。恐らくこの出題形式で固定される可能性が高い。対策としては大阪医科大学あたりが1番良いだろう。複素数はほぼ出題される。
大問4つ。関西医大の化学の特徴は「ぱっと見では難しそうな初見の問題だが、手をつけてみると普通」という、要するに『見掛け倒し』に尽きる。そのため問いの文章をきちんと読んで問題を把握する(大学受験にとってはごく基本的な)能力が重要である。生物に関する問題(以前は赤血球のヘモグロビンに関する問題、2017年度(前期)では好気呼吸に関する問題)が出題されることがよくあるので注意。
ただしそういった問題は長めのリード文が用意されており、関連知識のない受験者でも、それをよく読んで理解できればきちんと解けるようになっている。
重問レベルの問題を理解して他人に解説できるぐらいの完成度をもって、この大学やより深い現象理解を要する大阪医大の化学の過去問をやっておけば7-8割は固い。
化学の出来が合否を左右するので良く演習を積もう。
大問4つ。2016年度より作問者が変わった。2017年度より1行程度だが論述させる問題が出題された。近年徐々に難化傾向にある。「すべて選べ」問題に注意。遺伝も2016年度(前期),2017年度(前期)の2年連続で出題。
深い知識が要求されるため、資料集の読み込みも欠かせない。論述問題が近年課されるようになったので、要対策。遺伝も頻繁に狙われるので演習を積んでおこう。2020年度は大幅に難化し、4割取れれば上出来と言えるレベルであった。
一言テーマが与えられてそれについて論じる形式である。試験時間は45分で字数は500字以内である。
過去問及び模範解答は大型書店で『私立大学医学部小論文入試問題模範文例集(定価3,990円)』を参照のこと。この本は約10の大学について10年分の小論文問題とその解答を掲載したものである。大学によってはほとんど掲載されていない大学もあるが、関西医科大学についてはほぼ網羅されている。例えば2012年度版では、過去10年分全てについて問題及び模範解答が掲載されている
以下が2012年から2017年の小論文のテーマである。
なお面接時、人によっては小論文の内容について質問されることがあるので、自分の書いた内容はある程度覚えておくと吉。
約10分程度。受験番号順に13人ずつ第一クール、第二クール...とグループ分けされてある。
試験官3人:受験生1人の構図。各試験官が順番に質問していく。面接試験がいったん終わると別室に待機させられ、その場で二次面接該当者を発表する。それ以外の人はそのまま解散。13人中3人程度が二次面接に呼び出される。
二次面接は一時面接同様、試験官3人に対し受験生1人で行われる。二次面接該当基準は面接官の間での評価が分かれた場合呼び出されるとのこと。二次面接で本当に振るい落として良い人物なのかを見極める。毎年一定数は二次面接に呼び出されており、その該当者数は、二次落ちする人数よりもはるかに多いため、該当者の大多数は問題なく補欠合格まではもらえ、医者になる上でその品性や熱意を疑われるような余程のことを言わない限り落とされない(はず)なので、仮に二次面接に呼び出されたからといって立場上不利になったと考えない方がよい。二次面接は、一次面接で伝えきれなかったことをもう一度きちんといえるチャンスだと思って臨むべき。また正規合格者の中にも二次面接に該当した人は結構いる。
面接は自分の年齢相応の受け答えができるかを見ているらしいため、多浪生や再受験生は、現役や一浪生よりも、自らの考えをきちんと示し、筋だった解答ができるかどうか試される。
最近当校の医師国家試験の合格率が悪く、そのため、再受験や多浪であると、大学入学後きちんとこの生徒は勉強してくれるのかどうか推し量る内容の質問が出されることがあるので、医師になることへの熱意をきちんと伝えると好印象だと思われる。
2016年度入試において、1次合格者330名が全て補欠合格してしまったため、1次試験不合格者に対して再試験が行われることとなった。3月30日に20名の追加合格者が発表され、3月31日に面接試験が行われることとなった。これで、定員85名に対して約350名が合格したこととなった。
3月31日の面接の結果、5名の追加合格が発表された。
現役のみ。評定平均4.0以上必要。
小論文 50分 ・適性検査 150分 ・面接
合格者数はここ2年(2013年1月現在)で、必ず10人である。
ボーダーは88%。
一次補欠(補欠番号あり)と二次補欠(補欠番号なし)がある。一次補欠は余程の事がない限り、繰り上がる。
年 | 一般前期 | 一般後期 | センター | 推薦 | ||||
志願 | 入学 | 志願 | 入学 | 志願 | 入学 | 志願 | 入学 | |
2020 | 1,796(694) | 76(27) | 691(305) | 30(12) | 562(237) | 5(2) | 44(30) | 10(8) |
2019 | 2,050(766) | 89(39) | 461(201) | 14(6) | 597(257) | 4(2) | 47(24) | 10(6) |
2018 | 1,958(718) | 99(44) | 585(233) | 7(1) | − | − | 44(34) | 10(8) |
2017 | 2,154(786) | 97(32) | 696(289) | 3(2) | − | − | 64(38) | 10(7) |
2016 | 2,124(741) | 97(30) | 478(203) | 7(3) | − | − | 53(30) | 10(6) |
参考文献:http://www.kmu.ac.jp/faculty/medical/about/data/index.html
正規合格者得点
年 | 配点 | 最高点 | 最低点 |
2019 | 700 | 678.8 | 623.4 |
2018 | 675.4 | 646.6 | |
2017 | 672.2 | 623.2 | |
2016 | 677.8 | 626 |
年 | 配点 | 最高点 | 最低点 |
2019 | 400 | 314 | 249 |
2018 | 298 | 234 | |
2017 | 275 | 203 | |
2016 | 310 | 230 |
年 | 配点 | 最高点 | 最低点 |
2019 | 400 | 269 | 223 |
2018 | 267 | 247 | |
2017 | 234 | 224 | |
2016 | 257 | 228 |
参考文献:http://www.kmu.ac.jp/juk/fom/past/past_results.html
2011年の入試を最後に、入学者現浪比の公開を止めているが、(在学生の体感だが)現役が学年のおよそ2割ほどでのこりは浪人である。4浪以上は2割強いる。
2017年度入学生は再受験生が入学生117人中の13人と1割強を占めるぐらい多い。
他の医学部と同様に部活動は盛んである。牧野キャンパスにもグラウンド、体育館、クラブハウスがあり、授業後にはキャンパスを行き来するシャトルバスが運行されている。
2000年に心療内科教室が独立した。他に心療内科講座を持つ大学は、東京大学、東邦大学、九州大学、鹿児島大学であり、関西圏の心療内科医療において重要な地位を占めている
上記のような内容である。兵庫医科大学と比較すると、一般授業への配慮がないことと、奨学金の額が少ないことがデメリットと考えられる。通常授業に単純に研究がプラスアルファされるため、学生の負荷は大きいと思われる。また、大学院修了後5年間の勤務が必要となると、大学院4年+5年の9年間縛りである。これは奨学金の額を考慮すると非常に厳しい縛りではないだろうか。
コメント/関西医科大学2013年2月以前
コメント/関西医科大学2013年3月
コメント/関西医科大学2013年4月〜2014年1月
コメント/関西医科大学2014年2月
コメント/関西医科大学2014年3月1日〜3月15日
コメント/関西医科大学2014年3月16日〜3月31日
コメント/関西医科大学2014年4月〜12月
コメント/関西医科大学2015年1月
コメント/関西医科大学2015年2月
コメント/関西医科大学2015年3月A
コメント/関西医科大学2015年3月B
コメント/関西医科大学2015年3月C
コメント/関西医科大学2015年4月〜9月
コメント/関西医科大学2015年10月〜12月
コメント/関西医科大学2016年1月
コメント/関西医科大学2016年2月A
コメント/関西医科大学2016年2月B
コメント/関西医科大学2016年2月C
コメント/関西医科大学2016年3月A
コメント/関西医科大学2016年3月B
コメント/関西医科大学2016年4月〜9月
コメント/関西医科大学2016年10月〜12月
コメント/関西医科大学2017年1月A
コメント/関西医科大学2017年1月B
コメント/関西医科大学2017年2月A
コメント/関西医科大学2017年2月B
コメント/関西医科大学2017年2月C
コメント/関西医科大学2017年3月A
コメント/関西医科大学2017年3月B
コメント/関西医科大学2017年3月C
コメント/関西医科大学2017年4月〜8月
コメント/関西医科大学2017年9月〜12月
コメント/関西医科大学2018年1月
コメント/関西医科大学2018年2月A
コメント/関西医科大学2018年2月B〜3月
コメント/関西医科大学2018年4月〜9月
コメント/関西医科大学2018年10月〜12月
コメント/関西医科大学2019年1月
コメント/関西医科大学2019年2月A
コメント/関西医科大学2019年2月B
コメント/関西医科大学2019年3月
コメント/関西医科大学2019年4月〜12月
コメント/関西医科大学2020年1月
コメント/関西医科大学2020年2月
コメント/関西医科大学2020年3月
コメント/関西医科大学2020年4月〜12月
コメント/関西医科大学2021年1月
最新の50件を表示しています。 コメントページを参照