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合計:240216
概要 †
- 入試
偏差値 | 駿 | 全国 | 55 |
共テ | 59 |
河 | 全統 | 65.0 |
再受験 | かなり寛容 |
定員 | 115 | 一般 | 前期75、後期5 |
推薦 | 一般10、地域枠20、福岡県特別枠5 |
編入試験 | なし |
配点 | 推薦 | 300 | 数100・英100・小論文50・面接点50 |
前期/後期 | 500 | 数100・理(2)200・英100・小論文50・面接点50 |
試験会場 | 推薦 | 旭町 |
前期 | 一次:御井・東京 二次:御井 |
後期 | 一次:御井 二次:旭町 |
成績開示項目 | 一般入試一次試験の各科目の素点及びそれらの合計点 |
過去問 |
|
解説 †
- 福岡県久留米市に位置する旧設医科大学である。
- 難易度としては、私立医学部の中では中堅よりやや下に位置する。同県の、福岡大学医学部が比較対象となる。
大学沿革 †
- 昭和3年(1928年)に設立された九州医学専門学校を前身として、現在6学部(医学部・商学部・法学部・文学部・経済学部・人間健康学部)と5研究科(医学研究科・比較文化研究科・心理学研究科・法務研究科・ビジネス研究科)を有する総合大学である。また研究所、大学病院、附設中学・高校、医学部附属臨床検査専門学校などを有する。臨床検査専門学校は2024年より医学部の医療検査学科となる予定。
- 西日本では唯一の私立旧設医学部であり、昭和28年に旧医専としては最も早く学位審査権を獲得したため医師会や医学界での評価は高い。第19代日本医師会長を務めた横倉義武(日本医師会名誉会長)は本学の出身である。昭和53年卒の岩本幸英は九州大学医学部(整形外科学講座)の主任教授となり日本整形外科学会理事長を務めた。
- 久留米大学は福岡県南部の都市である久留米市に位置し、設立から90年を超える伝統校である。福岡県医師会、久留米市、久留米市発祥の世界的なタイヤメーカー「ブリヂストン」の創業者である石橋正ニ郎氏の協力により設立された九州医学専門学校を起源とする。その後、久留米医科大学を経て文系学部を増設し現在の久留米大学となった。大学のキャンパスの敷地は附設中校・高校を含めてほとんどが石橋正二郎から譲り受けたものである。
- 医学部(医学科・看護科)のある旭町キャンパスは文系キャンパスとは別の場所にあり、文系の学生との交流はほぼないと言っていい。
再受験・多浪生 †
- 久留米大学は伝統的に多浪生や再受験生の入学に対してかなり寛容な姿勢をとっている。学長自ら「久留米大学では多浪生や再受験生に対して差別はしない。苦労を重ねて入学し医師になった人には患者に寄り添う温かい医療を行う医師が少なくない」と公言した。実際に毎年多くの多浪・再受験生が合格を果たしており30代の学生も珍しくない。様々な経歴を持った学生が入学しており、多浪生・再受験性が安心して受験できる私立医学部のひとつである。
子弟 †
- 2018年の東京医大の不正入試問題の際の文部科学省の調査に対しては同窓生の優遇や男性優遇を否定するコメントを発表していた。調査の結果も問題なしとのことだった。
近年の入試動向 †
- 2021年度の推薦入試から学力試験と面接小論文試験の段階採点方式を導入し入試の公平性を打ち出している。
また、2021年度の入試から一般入試における面接の点数を開示し始めておりクリーンな入試をアピールしている。
- 2021年から久留米大学ダイバーシティ・インクルージョンという取り組みを開始。これは大学が女性研究者の働きやすい環境を支援するというものである。この取り組みの影響か、2022年度の医学部入学者に占める女性の割合が急激に増加した。それまで、どの年度も入学者の女性の割合は3割程度であったが、2022年度から急に4割を超えた。女性の受験生にとっては朗報である。
- 2024年度入試から医学部医学科で新たに「自己推薦型選抜」を実施する。受験資格は「4年生以上の大学を卒業後3年以内及び卒業見込みの者」となっており、要するに再受験生向けの入試方式である。募集人数は2名。ただし、卒業学部を「理系学部」と限定していたり、受験資格を得るために大学の審査を受ける必要があったりなど何かと制約の多い入試方式である。
受験者・合格者の現役と浪人の割合(一般前期) †
2021年入試 †
区分 | 現役 | 1浪 | 2浪 | 3浪 | 4浪以上 |
受験者 | 17.2% | 27.0% | 19.6% | 11.2% | 25.1% |
合格者 | 13.4% | 33.9% | 25.2% | 13.4% | 14.2% |
大学紹介動画 †
著名な卒業生 †
横倉義武 (医師) †
- 修猷館高校卒→久留米大医学部卒(昭和44年)
- 第19代日本医師会長(2012〜2020)
- 第68代世界医師会長(2017)
- 日本医師会名誉会長(2020〜)
学位審査権獲得について †
久留米大学は全国で21番目に学位審査権を得た大学であり、これは東京医大と並んで私立医学部としてはかなり早い部類である。久留米大学の売りのひとつにその伝統があり、卒業生もそのことを誇りに思っている人が多い。
(出典:大学ホームページ)
かつての名門久留米大学 †
- 歴史ある私立医科大学であり、かつては私立医大の中でも評価の高い大学であった。2010年代は河合塾偏差値で67.5〜70あり、私立医大の中で中上〜上位の入試難易度であった。伝統、自由な校風、高齢受験生への寛容さ等で人気を集め、同県の福岡大学医学部とダブル合格した場合その受験生のほとんどが久留米大学に進学していた。正規合格者のほとんどが九州の国立大医学部との併願者と言われた時代もあり、関西地区でいえば大阪医科薬科大のような立ち位置であった。ところが、ここ数年の相次ぐ医学生の逮捕事件、国家試験至上主義の行き過ぎたスパルタ式カリキュラムの導入、大量の留年者、国家試験成績の低迷、学費の値上げなどによって評判が落ち、元々の立地の不利性も相まって2020年代に入り福岡大学に流れる受験生が増えてきている。かつて、その伝統と自由な校風で人気を集めた名門久留米の復活となるのだろうか。
久留米大学の強み †
- 久留米大学がよくアピールしている項目をあげた。受験生は面接や入試の志望理由の時の参考にすると良いかも。あくまで参考程度に。
- 「90年を超える伝統がある」。2028年で100周年を迎える。卒業生が多くネットワークが強固なのは医者になったあと有利になるのかも。
- 「病院長の輩出数が全国の医学部の中でダントツに多い」。単に伝統的に開業医の子供が多く入学しているだけだが、何故か久留米大はこの事をよく自慢している。
- 「久留米大の特色ある教育、その名は“協同学習”」。協同学習については後述しているが、近年、久留米大学医学部が爆推ししているコンテンツである。
- 「文医融合」。文系学部と医学部を持っているのでそれを融合した教育などを実践するという意味で、これも久留米大学がよくアピールしている事である。上述の協同学習は文学部の教授が主導しているので、これも文医融合の一環といえる。四文字熟語風にして大そうな雰囲気を作っているだけのようにも思える。
- 「日本医師会長を輩出」。卒業生の横倉医師は日本医師会長を務めた。日本医師会は開業医中心の団体であるので、開業医の卒業生の多い久留米大の卒業生から会長が誕生した事は大学にとって誇らしいのであろう。
大学生活 †
詳しくは久留米大学医学部の大学生活参照。
立地 †
- 医学部のある旭町キャンパスは久留米市の中心部に位置する。
- JRや西鉄の駅へのアクセスも悪くなく福岡市の中心部である天神や博多へ行きやすい(だいたい30分くらい)
- 久留米市は福岡市、北九州市に次ぐ福岡県第3の都市。久留米市は人口に対する医師の数が全国でもトップクラスであり「医者の街」とも呼ばれる。
- ただ、近年の久留米市の衰退は著しい。街に活気はなく、破竹の勢いで発展するお隣の福岡市とは対照的である。商店街にもシャッターが目立つ。家賃や物件価格の上昇している福岡市のベッドタウン化してきている。
- 医学部がある旭町キャンパス周辺は都会過ぎず田舎過ぎずといった環境で飲食店やスーパー、家電量販店など生活に必要な店舗はある程度揃っており大学生活で不自由を感じることは少ない。
- 久留米市は毎年のように大雨による水害に襲われ街が冠水する。そのためアパートを借りる際はなるべく1階を避けるべきである。
- 久留米市は豚骨ラーメン発祥の地であり、その久留米ラーメンはクセになる味である。
校舎 †
- 【大学本館】
築90年を越える。久留米大学の開学当時からある大学の象徴的な建物。ブリヂストン創業者の石橋正二郎から寄贈された。国の有形文化財に登録されている。中は事務系の職員の人が働くスペースがメインで学生が訪れることは少ない。書店が入っている。
(↓久留米大学・本館)
- 【医学部教育1号館】
医学科1〜4年生の座学の講義は、キャンパスの敷地の端にある医学部教育1号館という建物で行われる。筑後川という九州最大河川のすぐそばに位置し、のどかな風景が広がる。建物自体は築30年以上が経過し古めだが、当時の最先端技術を結集した建物らしく造りはしっかりしている。教室の座席が木製のため、長時間座っているとお尻が痛くなるというクレームがよく聞かれる。1階部分に食堂やコンビニが入っている。
(↓医学部教育1号館)
- 【久留米大学病院】
4年生の秋以降は大学病院での実習がメインとなる。大学病院は主に本館(病室棟)と総合診療棟(外来棟)で構成される。病院の建物はかなり立派で、比較的新しいので中も綺麗である。
(↓久留米大学病院/本館・病棟)
(↓久留米大学病院/総合診療棟)
特徴的な教育「協同学習」 †
- 久留米大学の医学部がやたらと力を入れている授業である。ただ学生からの支持はあまり得られていない授業でもある。1年生の前期で行われる。
- かつてはPBLという授業だった。2015年入学者あたりから導入され、現在も行われている。主に文学部の教授が医学部にやってきて指導する。
- 4〜5人の学生班を作り、そのメンバーと協力して課題を解決していくいわゆるグループワークである。協同学習の方式に従いミラーリングだの何だの専門用語を使い、やたらと形式ばったコミュニケーションを強要してくるのが特徴である。
- この授業の狙いとしては、医学部では試験勉強などでグループ学習を行う学生が多く、そのコツを掴んで欲しいという事だと思われる。こんな授業をしなくても学生は勝手に友達同士で勉強会をやりそうなものであるが、本質はそこではない。何か大学の特色が欲しくて導入した側面がかなり強いと思われる。大学の国際認証などの際にもやたらとアピールしていた。
- 授業内では協同学習形式を導入した他の教育機関における学生の成果が有意に改善したデータなどが示され、「協同学習ってこんなに凄いんだぞ。これで試験の成果があがるぞ」とその有効性をアピールしてくることがある。しかし、久留米大学ではこの授業を導入した学年から数年に渡って国家試験の成績が実は低迷した。したがって、あまり効果はなかったと思われる。
- このようなディスカッション形式の学習法は欧米では広く取り入れられ、効果的な学習法とされる。ただ、欧米では初等教育の段階から当たり前のように行われており、座学中心の教育を高等学校まで受けてきた日本人とはそもそも背景が違う。大学に入学していきなりやれと言われても無理がある。また協同学習のディスカッション様式には気軽さがなく、どこか形式的で堅苦しい印象を受ける。そこも学生が馴染めない要因かもしれない。
- 受験生は入試の面接の際に、この協同学習を「久留米大医学部の特色ある教育」として褒めてみるのも良いかもしれない。ただ協同学習に対して懐疑的な意見を持つ教授や教員も少なからずいるので注意が必要である。
進級・医師国家試験 †
- かつては進級が優しい医学部であったが、ここ数年で急速に厳しくなっている。
- 2022年度のCBT(4→5年)および卒試(6年→卒業)ではそれぞれ20名近くが留年・卒延し、全国でトップクラスの人数となった。この年は全体で90名を超える留年者が出る異常事態となった。
- 仮進級制度と呼ばれる「必修科目を1科目落としても次の学年で全科目に合格すれば進級できる」というお助けシステムが存在したが、2022年度より廃止されたとの噂がある(大学からの公式アナウンスなし)。
- 放校の基準も年々厳しくなっている。2023年度入学者から同じ学年で2回以上の留年は許されなくなった。
- 医師国家試験においては115、116回と2年連続で全国の医大中最下位となってしまい、進級の厳しさに拍車をかけた。
- 117回は新卒合格率100%を達成したが、卒留者数はなんと18名で川崎医科大に次ぐ全国で2番目の厳しさであった。
- 2023年度から医学部上層部の交替が行われた。今後の方針はいかに。
- 年度別、学年別の留年者数
年度 | 1→2年 | 2→3年 | 3→4年 | 4→5年 | 5→6年 | 卒留 | 合計 |
2022 | 13 | 22 | 15 | 18 | 5 | 18 | 91 |
2021 | 8 | 13 | 5 | 13 | 12 | 11 | 62 |
- (参考資料)
- 2022年度 医学部 卒留人数
23名 | 川崎 |
18名 | 久留米 |
17名 | 金沢医科 |
16名 | 愛知 |
14名 | 北里 |
10名 | 東海 |
9名 | 藤田、近畿、国福 |
8名 | 福岡、産業 |
7名 | 関医、獨協 |
6名 | 東北医薬、和歌山 |
4名 | 東大、山梨、横浜市立、東京医科、聖マリ、兵庫 |
3名 | 自治、東邦、金沢、岩手、防衛、岡山、鹿児島、滋賀 |
2名 | 北大、新潟、帝京、杏林、女子医、香川、鳥取 |
1名 | 九大、大分、医科歯科、昭和、浜松、富山、日医、神戸、琉球、島根 |
0名 | その他 |
入試の変更点 †
入試傾向 †
推薦入試(一般枠・地域枠・福岡県特別枠) †
- 例年11月に実施。
- 2020年度入試でマークシート方式に変更になった数学が、2021年度入試から再び記述式に戻った。
- 数学は時間に対して問題量が多く、50%以下の正答率で合格する年度もある。
- 英語は標準レベル。目標は70%くらい。
- 2021年度入試より学力試験で一定水準を満たしておかなければ面接・小論文試験が評価されない採点方式となり入試がより公平になったと言える。
一般入試(前期) †
- 数学は近年易化傾向で高得点の争いであったが、2021年度では若干難しい問題が増えた。英語や理科は標準的な問題が多く、受験生の実力が反映される試験となっている。
- 標準的な問題でミスなく得点していくことで合格が見えてくる。
英語 †
- 制限時間は90分。マークシート式+記述式。
- 標準的なレベルで差がつく。
- 近年は傾向が変わり問題量が増加の傾向。時間配分をしっかりして7割を目指したい。
数学 †
- 制限時間は90分。マークシート方式。
- 基礎〜標準レベル。
- 年度にもよるが目標は正答率80%くらい。
化学 †
物理・生物 †
- 制限時間は60分。
- 標準的だが年度や科目で難易度に差がある。
- 近年は物理の方がやや難か。
- 科目間で平均点に15点差が出た場合は得点調整を行うとしている。
一般入試(後期) †
- 2019年度入試から実施。定員5名。
- 高倍率の入試だが受験生のレベル自体はそこまで高くはない。3月に実施されるため優秀層はすでにどこかの医学部に合格しているからだ。合格難易度は前期試験と同程度かそれ以下と言われている。
- 毎年、1〜2月の入試で全ての医学部に不合格であった、あるいは微妙な順位の補欠待ちの受験生が最後の望みをかけて受験してくる。
- 後期入試の合格者は、実は久留米大学の前期試験では不合格であった人が多い。
- 倍率だけを見て諦めてはいけない。もう一度前期試験レベルの入試にチャレンジできると考えてよい。
- 問題自体の難易度は前期より多少上となっている。
英語 †
- 標準レベルの問題。前期試験よりも単語レベルは高い。目標7割くらい。
数学 †
- 標準レベル。前期よりも難しく差がつく。目標は7割くらい。
理科 †
入試の所感 †
久留米大学医学部の入試の所感
二次試験(一般入試) †
小論文 †
- 試験開始直後に黒板に試験官がテーマを書くという形式。
- それほど差の付く科目ではない。
- ただ時間に対して文字数が多いので時間配分には気を付けたい。
- また久留米大学の小論文は字数が足りなければ採点が行われないとのことなので、とにかく最後の行まで埋めることが最低限必要である。
テーマ(試験開始時にこれらのテーマがそのまま黒板に書かれる。)
2022年 前期 | 人工知能と医療 |
2022年 後期 | 新型コロナウイルスと医療 |
2021年 前期 | コロナ禍における医療崩壊の防止策 |
2021年 後期 | 我が国の予防医療について |
2020年 前期 | 我が国の再生医療について |
2020年 後期 | 終末期医療において重要なこと |
2019年 前期 | 医師として社会に貢献できること |
2019年 後期 | 医師の働き方について |
2018年 一般 | 医師のワークライフバランスについて |
2017年 一般 | ストレスに対する予防および対処法 |
2016年 一般 | 在宅医療のあり方について |
2015年 一般 | 高齢化社会における医師の役割 |
2014年 一般 | 時代を見据えた理想の医師像 |
2013年 一般 | 人間として生きる意味について |
2012年 一般 | 医科大学病院の理想像について |
2011年 一般 | 医療のIT(情報技術)化について |
2010年 一般 | 大地震が被災住民の生活に及ぼす影響 |
2009年 一般 | 現代社会における高齢者のパワー |
面接 †
- 時間は10分程度。
- かつては私立医学部のなかでも最も緩いうちの一つで質問内容もオーソドックスなものがほとんどであったが2021年度入試あたりから変化を見せた。
- やや圧迫気味な面接や、受験生に写真を見せてそれについて意見を述べさせるなど、今までとはやり方を変えてきている。
補欠の繰り上がり †
インターネットによる二次合格発表の際、補欠合格候補者には「補欠」という結果と「補欠順位」が表示される。
補欠順位のつかない補欠候補者も存在する。
補欠の繰り上げは、本人への電話による入学意思確認によって行われる。
※午後7時以降にも連絡があることがある。
※土曜日や祝日にも連絡があることがある。
「一次試験の点数+小論文の点数+面接点=最終総合点」が受験生の持ち点であり、持ち点が高い順に受験生のデータを並べ、正規合格者のカットラインを最終的に学部長が決定する。補欠番号の順序もこの最終総合点の並びに準じており、あとは正規合格者に欠員が出る度に事務が機械的に処理するシステムとなっている。
前期入試 †
番号のついた補欠合格候補者は例年100名程度。
例年50位台〜60位台までが繰り上げ合格となっている。(多い年度は80位台まで)
2015年度は旧教育課程の出題範囲による最後の入試であった影響か、極端に回りが悪く14位までしか回らなかった。
補欠1番〜補欠合格最終番までの点数差は例年約8点程度である。
補欠は例年3月15日あたりから回り始め、最終日は基本的に3月いっぱいである。(4月まで回った年度もある)
入学手続き締め切り日(入学金を除く学納金が返還される締切日)以降に大きく補欠が回ることが多い。
年 | 最終合格者の補欠順位 | 補欠合格者のうち入学した人数 | 最終繰上げ日 | 正規合格者数 |
2022 | 60〜70 | | / | 115 |
2021 | 54 | 27 | 3/31 | 127 |
2020 | 84 | 38 | 4/1 | 120 |
2019 | 67 | 33 | 3/29 | 137 |
2018 | 52 | 31 | 4/2 | 137 |
2017 | 75 | 33 | */* | 141 |
2016 | 53 | 30 | */* | 136 |
2015 | 14 | 9 | 3/30 | 141 |
2014 | 63 | 37 | 3/31 | 137 |
2013 | 65 | 44 | 3/30 | 133 |
2012 | 68 | 41 | 3/30 | 135 |
2011 | 58 | 42 | 3/31 | 135 |
2022年の動き (前期) †
2月 | - | - | 動きなし |
3月 | 1〜13 | - | 動きなし |
14 | 月 | 一桁 |
22 | 火 | 30番台後半 ※入学手続き締切日 |
23 | 水 | |
24 | 木 | |
25 | 金 | 30番台後半 |
26 | 土 | |
27 | 日 | |
28 | 月 | 40番台後半 |
29 | 火 | 50番台 |
30 | 水 | 50番台後半 |
31 | 木 | 60番台前半 |
2021年の動き (前期) †
2月 | - | - | 動きなし |
3月 | 1〜14 | - | 動きなし |
15 | 月 | 3番 |
19 | 金 | 10番台前半 |
20 | 土(祝) | 13番 |
22 | 月 | 27番 ※入学手続き締切日 |
23 | 火 | 31番 |
25 | 木 | 32番 |
26 | 金 | 40番台前半 |
27 | 土 | 45番 |
30 | 火 | 47番 |
31 | 水 | 50番台 |
2020年の動き (前期) †
2月 | - | - | 動きなし |
3月 | 1〜15 | - | 動きなし |
16 | 月 | 8番 |
17 | 火 | 9番 |
18 | 水 | 11番 |
23 | 月 | 16番 ※入学手続き締切日 |
24 | 火 | 45番 |
25 | 水 | 40番台後半 |
26 | 木 | 50番台 |
27 | 金 | 60番台前半 |
30 | 月 | 60番台後半 |
4月 | 1 | 火 | 80番台 |
後期入試 †
- 2020年度入試は補欠が回らず、正規合格者全員が入学した。
年 | 最終合格者の補欠順位 | 補欠合格者のうち入学した人数 | 最終繰上げ日 | 正規合格者数 |
2022 | 3 | | */* | |
2021 | 4 | * | */* | 6 |
2020 | 0 | 0 | */* | 5 |
2019 | 4 | 3 | */* | 8 |
2021年の動き (後期) †
入試データ †
前期の倍率と得点 †
- 前期倍率
年 | 募集 | 志願 | 受験 | 合格 | 繰上 | 最終倍率 |
---|
1次 | 正規 | 入学 | 合格 | 志願 | 受験 |
---|
2024 | 75 | 1383 | 1274 | 356 | 137 | | | | |
2023 | 75 | 1279 | 1183 | 351 | 130 | 34 | 164 | 7.8 | 7.2 |
2022 | 75 | 1571 | 1398 | 252 | 115 | 34 | 149 | 10.5 | 9.4 |
2021 | 75 | 2034 | 1888 | 352 | 127 | 27 | 154 | 13.2 | 12.3 |
2020 | 75 | 2056 | 1823 | 322 | 120 | 38 | 158 | 13.0 | 11.5 |
2019 | 80 | 1798 | 1568 | 394 | 137 | 33 | 170 | 10.6 | 9.2 |
2018 | 85 | 2061 | 1871 | 394 | 137 | 31 | 168 | 12.3 | 11.1 |
2017 | 85 | 1951 | 1811 | 405 | 141 | 33 | 174 | 11.2 | 10.4 |
2016 | 85 | 1929 | 1805 | 369 | 136 | 30 | 166 | 11.6 | 10.9 |
2015 | 90 | 2020 | 1814 | 393 | 141 | 9 | 150 | 13.5 | 12.1 |
- 前期合格者得点
年 | 配点 | 最低 | 割合 |
---|
2023 | 500 | 319 | 63.8% |
2022 | 500 | 321 | 64.2% |
2021 | 500 | 350 | 70.0% |
2020 | 500 | 395 | 79.0% |
2019 | 500 | 334 | 66.8% |
2018 | 500 | 317 | 63.4% |
2017 | 500 | 326 | 65.2% |
2016 | 500 | 305 | 61.0% |
2015 | 500 | 300 | 60.0% |
2024年度入試 †
推薦入試 †
区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一般 | 約8名 | 125 | 123 | 8 | |
久留米大特別 | 約20名 | 173 | 169 | 20 | |
福岡県特別 | 5名 | 55 | 54 | 5 | |
一般入試(前期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約75名 | 1383 | 1274 | 356 | |
二次 | ― | ― | 321 | 137 | |
一般入試(後期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約5名 | 572 | | | |
二次 | ― | ― | | | |
2023年度入試 †
推薦入試 †
区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一般 | 約10名 | 68 | 68 | 10 | 6.8 |
地域 | 約20名 | 107 | 107 | 20 | 5.4 |
福岡特別 | 5名 | 32 | 32 | 5 | 6.4 |
一般入試(前期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約75名 | 1,279 | 1183 | 351 | 3.4 |
二次 | ― | ― | 302 | 130 | 2.3 |
一般入試(後期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約5名 | 609 | 519 | 48 | 10.8 |
二次 | ― | ― | 45 | 5 | 9.0 |
2022年度入試 †
推薦入試 †
区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一般 | 約10名 | 81 | 81 | 10 | 8.1 |
地域 | 約20名 | 117 | 117 | 20 | 5.9 |
福岡特別 | 約5名 | 49 | 49 | 5 | 9.8 |
一般入試(前期) †
- 同日に行われる日大医学部N方式の募集人員が10名→90名となった影響で志願者が前年から500名近く減少した。
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約75名 | 1,571 | 1,398 | 353 | 4.0 |
二次 | ― | ― | 265 | 115 | 2.3 |
一般入試(後期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約5名 | 650 | 558 | 46 | 12.1 |
二次 | ― | ― | 43 | 5 | 8.6 |
2021年度入試 †
推薦入試 †
区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一般 | 約10名 | 138 | 137 | 10 | 13.7 |
地域 | 約20名 | 174 | 173 | 20 | 8.7 |
福岡特別 | 約5名 | 76 | 76 | 5 | 15.2 |
一般入試(前期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約75名 | 2,034 | 1,888 | 352 | 5.4 |
二次 | ― | ― | 294 | 127 | 2.3 |
一般入試(後期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約5名 | 688 | 587 | 49 | 12.0 |
二次 | ― | ― | 46 | 6 | 7.7 |
2020年度入試 †
推薦入試 †
区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一般 | 約10名 | 134 | 134 | 10 | 13.4 |
地域 | 約20名 | 164 | 164 | 20 | 8.2 |
福岡特別 | 約5名 | 92 | 92 | 5 | 18.4 |
一般入試(前期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約75名 | 2,056 | 1,823 | 322 | 5.7 |
二次 | ― | ― | 280 | 120 | 2.3 |
一般入試(後期) †
試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
一次 | 約5名 | 941 | 836 | 51 | 16.4 |
二次 | ― | ― | 47 | 5 | 9.4 |
正規合格者の一次試験平均点(一般入試) †
【正規合格者の一次試験平均点(毎年6月発行の大学・入試案内より)】
※理科の選択科目は教科間で平均点に15点差以上が生じた場合、得点調整が行われている。
※正規合格者の平均点であり、補欠繰り上げ合格者の得点は含まれていない。
- 2019年度より後期入試が新設
- 2021年度より小論文と面接の点数を公表
年度 | 期 | 英語 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | 小論文 | 面接 |
---|
2022 | 前期 | 64.5 | 68.6 | 66.5 | 76.1 | 70.7 | 31.2 | 34.9 |
後期 | 68.2 | 68.8 | 74.0 | 84.8 | 87.3 | 35.4 | 34.4 |
2021 | 前期 | 73.6 | 73.9 | 75.2 | 76.6 | 72.4 | 32.1 | 36.3 |
後期 | 73.5 | 74.5 | 77.8 | 75.8 | 76 | 39.2 | 36.3 |
2020 | 前期 | 76.3 | 95 | 83 | 83.7 | 78.5 | 非公開 |
後期 | 72.2 | 95.2 | 87 | 89.4 | 84.3 |
2019 | 前期 | 75 | 89.5 | 83.3 | 79.2 | 83.3 |
後期 | 64.3 | 77.5 | 90.2 | 78.4 | 84.7 |
2018 | なし | 65 | 75.8 | 91.7 | 79.5 | 84.8 |
2017 | 71.7 | 87.7 | 83.8 | 79.8 | 76 |
2016 | 62.4 | 75.8 | 84.8 | 76.2 | 83.4 |
2015 | 66.5 | 79.9 | 71.1 | 70.7 | 79.7 |
2014 | 74.6 | 55.6 | 76.9 | 61.8 | 73.4 |
2013 | 64.5 | 60.7 | 77 | 70.6 | 67.2 |
2012 | 66.4 | 70.4 | 81.3 | 78.6 | 81.8 |
2011 | 66 | 75 | 80 | 78 | 76 |
その他 †
医療 †
- 久留米大学医学部は、全国に先駆けて睡眠クリニックを開設した睡眠研究のパイオニア的な存在である。内村学長は、日本睡眠学会理事長を務める。
- かつて、大学をあげて「がんワクチン」の研究に力を入れていた時代があり、大々的にプロモーションを行っていた。マスコミにもよく出ていた。しかしノーベル賞受賞者の本庶佑によるオプジーボが登場してからは、がんワクチンの優位性がなくなってしまった。現在は全く話題に上がらない。久留米大学がんワクチンセンター(2013年〜)が存在したが2020年に閉鎖となった。
- 小児科の規模が全国的にみても大きい。久留米大学病院内の診療科別の収益ランキングでは毎年のようにトップである。
文系学部 †
- 別キャンパスにあり医学部との交流はほとんどない。文化祭は同日だが別開催。
- 偏差値は30〜40前後で地元中小企業への就職、公務員などの進路が多い。
- スポーツトレーナーなどを目指す人間健康学部の講義には医学部の教員も出講している。
- 2004年に法科大学院を設置したが志願者や入学者数の低迷に歯止めがきかず、2017年に廃止された。当時、九州の大学では初の法科大学院の廃止として話題になった。
校歌 †
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久留米大学 校歌
作詞:丸山 豊
作曲:團伊玖磨
編曲:本間四郎
一.
緑は波うち南の光ははずむ
豊かな筑紫野われらが修学のふるさと
われらの希望 その若さ その純潔
ここに集うて大空つねに紺碧
光輝ある久留米大学
おお久留米大学
二.
緑は波うち南の光ははずむ
大河は悠々われらが修学のふるさと
われらの知性 その深さ その充溢
ここに集うて大空つねに紺碧
歴史ある久留米大学
おお久留米大学
三.
緑は波うち南の光ははずむ
真理の殿堂われらが修学のふるさと
われらの正義 その強さ その情熱
ここに集うて大空つねに紺碧
未来ある久留米大学
おお久留米大学
久留米のグルメ †
- 豚骨ラーメン
久留米市発祥である。南京千両というラーメン店が発祥と言われている。久留米には大砲ラーメンなど有名店の本店がある。
- 焼き鳥
福岡県では焼き鳥がよく食べられる。久留米の焼き鳥店には独特な名前のメニューが存在する。例えば「ダルム」はドイツ語で腸、「ヘルツ」はドイツ語で心臓である。昔の医学用語はドイツ語が主流であった。戦後、焼き鳥の屋台に集まっていた久留米大(当時は九州医学専門学校)の医大生たちが、内臓の串焼きをこう呼んでいたことが起源であり、「医者の街」と呼ばれる久留米ならではである。
コメント †
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