概要 †
- 入試
偏差値 | 駿 | 全国 | 59 |
共テ | 61 |
河 | 全統 | 65.0 |
再受験 | かなり寛容 |
定員 | 112 | 一般 | 前期55、後期5 |
共テ | 前期5、中期3、後期2 |
地域枠 | 静岡県10、大阪府3、奈良県2、和歌山県2 |
推薦 | 25 |
編入試験 | なし |
配点 | 前期 | 数100・理(2)200・外100・小論文・面接 |
後期 | 数100・理(2)200・外100・小論文・面接 |
推薦 | 数100・外100・理(1)100・小論文・面接 |
過去問 |
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解説 †
- 大阪府東大阪市に本部を置く総合大学である。
- 14学部12研究科を有するマンモス大学であり、日本有数の学部数、学生数、卒業生数を有する。
- 学生数は45万人であり、西日本では1位であり、全国では日本大学、早稲田大学、明治大学に次ぐ4位である。
- キャンパスは6つを有し、医学部は大阪狭山市のキャンパスを使用する。メディアによる宣伝や入試形式の多様化、ネット出願の導入などの入試商法を積極的に進め、2014年には志願者数は日本一となった。
- 医学部は1974年設置の新設医学部であり、学費もおよそ3600万円と高額だが、関西圏では受験人口に対して私立医学部の数が少ないため、中堅〜やや上位程度の難易度となっている。
- 再受験生への寛容度も考慮されて、学力の高い人は滑り止め、ここまで及ばない人はチャレンジする大学として、誰もが受験をする大学としての地位を築いてきた。
- 一方で、入試形態細分化による「わかりづらさ」「偏差値水増し作戦」の評判は悪い。
- 以前は面接試験が課されなかったため、再受験生にかなり寛容な大学とされていた。
- 近年は面接試験の導入により、以前と比較すると入学者年齢は下がりつつある(特に2018年度は高齢入学生は少なかった)。
- 現役生と一浪生を確保するために推薦入試があり、それによる入学者は全体の2割弱である。地方の各地で試験を開催するので、交通費を節約したい再受験生にとってはありがたい。
- 後期入試は定員5名に対し1000人を超える志願者が殺到する、医学部受験において最高倍率の難関試験となっている。
- 有名な「近大マグロ」の解剖授業があり、魚類と人体の構造の類似性からのアプローチによる理解が得られる。また、各授業ごとに行われる「赤身白身クイズ」では、ミクロな細胞からマクロな解剖学的視点に留まらず、宇宙スケールで物事を捉える実践問題演習を行う。
- 以下の通り、2025年に新病院新校舎へ移転する。
移転計画 †
- 近畿大学医学部・病院が2025年11月に泉ヶ丘駅近辺に移転されるが、大阪の中心地からのアクセスは依然悪い。元々は2024年春の開院であったが、新型コロナウイルスのために1年半延期された。
- 移転計画は、近畿大学創立100周年記念事業ならびに医学部開設50周年事業の一環で、近畿大学・大阪府・堺市の3者は2014年7月に基本協定を締結し、老朽化した近畿大学病院の移転・建替え、さらに泉北ニュータウンの再生と南大阪地域の医療機能向上をめざす取り組みを進めてきた。
- 現地での建て替えではなく、移転の理由としては狭山キャンパス敷地が市道等により分断されいるため、建替用地として有効な利活用が困難であるという敷地上の制約、現存建物に耐震補強等改修工事を行う場合、医療安全の確保のために診療制限が必要となる事があげられている。
- 移転予定地は泉北ニュータウンの泉ケ丘駅北東の約11.6万屬良瀉呂如⊃敬賊,話肋10階、地下1階、800床規模で、移転後は34診療科を展開し、がん治療や高度先端医療を強化するほか、地域の災害拠点病院としての役割を担う。
- ただしコロナの影響や地元住民(大阪狭山市民)の反対等で移転がさらに遅れる可能性もある。
偏差値操作 †
- 医学部だけの話ではなく、大学全体において、「入試形態細分化」「超軽量入試」による偏差値操作が行われている。
- 例えば、理系・理工学部なのに英語と国語の2科目だけの入試がある。この2科目は文系科目なので偏差値が高く出やすい。しかし、学部は理系であり、他大学の理系学部は理系科目で入試を行っているため偏差値は理系水準で算出される。とすると、近畿大学の理系学部が偏差値表上では学部の実力よりも高めに位置してしまう。しかし、人材の質自体は低いままだ。
- 結果的に、入学者のレベルは低くなり、問題を起こす学生を多く抱えることになる。2023年10月の近畿大学剣道部事件もその延長線上にある。
- 他学部だけで操作するなら対岸の火事ではあるが、近畿大学の場合は医学部においても偏差値操作が行われている。医学部入試一わかりづらい細分化入試である。もはやあのABC、前期後期方式を正確に把握している人は一人もいないのではないか。
入試の変更点 †
2021年 †
- 医学部推薦入試において英語の出題方法が変更されることが明らかになった。
他学部推薦入試との共通問題となる見込みである。ゆえに、近畿大学医学部の難解な英語の入試に幕を閉じることとなり、受験生が医学部志望であることを考慮すれば平均点は相当に上昇するだろう。
2018年 †
2017年 †
- 前期試験において、英語(200→100)、理科(300→200)の配点が減った。→相対的に数学の配点が上昇する。
- 英語の試験時間が90分から60分に変更。
- 後期試験において、個人面接が課されることとなった。
- 後期試験は医学部独自問題となる。→従来は異常な高得点型入試であったが、それが改善される。
一般入試傾向・対策 †
- 一般前期、一般後期、推薦、共通テスト利用の4つと思ってよいが、共通テスト利用は前期、中期、後期と分かれている。
- 2015年までは「二次出席≒合格」だったが、2016年では一次合格者285人に対して正規合格者は131人と大幅な路線変更をした。よって、「二次出席≒合格」は現在では大阪医科大学しかない。なお、合格発表に関しては、UCAROにて合格発表前日に合否照会が可能だが(詳しくは募集要項を確認)、補欠内定の場合でも不合格と表示される。合格発表当日に発送される補欠内定通知書が、出願時に登録した住所に届くことで補欠内定を確認できる。
- 後期試験の過去問は『医学部近畿大学 私立大学別医学部入試問題の解き方と出題傾向の分析(みすず学苑中央教育研究所、定価5,076円:例年6月発売)』等参照。
前期 †
英語 †
- 大問5題。
- 喫庫 ↓鏡喫諺択、係豢臉綾、原欄補充、皇絞弧簑蝓
- 長文読解は垢里澆任△蝓¬簑蠖瑤8/42問程度であり、昨今の長文読解重視の傾向とは逆行する。
- 全て選択式。
- 文法問題の割合が高く、長文問題の割合は低い。
- 2017年度の推薦より時間が90分→60分に短縮。そのため問題数も42問程度まで減った。
- 従来と比べ時間に追われる試験となったので、2017以前の過去問を60分で解く練習をして、おおよその時間感覚を掴んでおくのがよい。
- 高い語彙力が要求されるのでターゲットなどの単語帳に書かれてある単語は完璧にしておき、余裕があれば別の単語帳もおさえたい。
- ただし、2021年度から推薦の問題が変わった。そして一般も変更となり、難易度は明らかに易化した。
数学 †
- 大問3題、60分。
- 大問1,2は答えのみで、大問3は解答に至るまでの過程も書く。
- 頻出分野は確率と微分積分。
- 問題レベルは易しく、8割くらいの得点が必要。確率の問題が解きづらいこともあるが、概ね基礎的な問題である。
- 数学は出題範囲が2Bまでしかも簡単なので、勉強を始めたばかりの文系再受験生で3まで手が回らない人でも合格する可能性がある。
- 例え2Bすら満足に出来なくても、残りの教科の配点が高すぎるので逆転は十分に可能。
- 70%を目指したい。
- 2022年大問2に関しては、文意がつかみづらく、それを踏まえると難問の部類に入るであろう。限られた制限時間で正しい解釈をして回答することは至難の業である。
化学 †
理論化学2題、有機化学1題の出題となる。問題は平易であるが、問題数が多いため物理または生物との時間の兼ね合いを考えながらスピーディーに解いていく必要がある。
理科の問題は難しくは無いが、正規合格点を狙うとしたら80〜85%程度は取らなければならない。そう考えると試験としてはかなり難しいといえる。
生物 †
大問4つ。2014年までは100字程度の論述問題が特徴であったが、2015年は実験考察問題が消え、知識中心となった。免疫分野の実験問題はよく出されるため押さえておきたい。
- 近畿大学医学部入試の生物では免疫系が「超」頻出であり、近大生物の鉄板である。
資料集や図説で細かいところまで知っておくことが何よりも重要である。
小論文 †
小論文試験の前に面接の資料となるアンケートを書かされる。制限時間(20分)があるので注意。
その後小論文の試験が行われる。
一言の論題が与えられそれについて書く形式である。原稿用紙は横書き400字。
前期後期の過去問及び模範解答は大型書店で『私立大学医学部小論文入試問題模範文例集(定価3,990円)』を参照のこと。この本は約10の大学について10年分の小論文問題とその解答を掲載したものである。大学によってはほとんど掲載されていない大学もあるが、近畿大学については前期後期ともほぼ網羅されている。例えば2012年度版では、前期後期とも過去10年分全てについて問題及び模範解答が掲載されている。
2014年入試では混合診療について書かせる論文が課された。高校レベルで混合診療の定義を明確に知っている受験生は少ないと思われるにもかかわらずこのような課題を課すのには疑問符が付く。どうしても出したいのならば課題を選択式にするなどの措置を取らないと、肝心の論述能力を測ることができない。こういった物議を呼んだにもかかわらず、2016年では純粋科学がテーマだったため、またもや同じ過ちを繰り返すこととなった。
小論文のテーマは以下のとおりである。
- 海外留学や海外で生活することの意義について。(2015年前期)
- 大学で英語以外の語学を学ぶ場合、何語を選ぶか。(2015年後期)
- 今後の医療の行方-混合診療について。(2014年前期)
- 今までに学んだ理科の内容について、興味を持ったことを述べる。(2014年後期)
後期試験 †
2016年まで他学部と共通問題で超易問高得点型だったが、2017年から前期と同じ形態に変わった。繰り上げは20人ほど。
共通テスト利用 †
前期95%で合格。合格ラインは93%ぐらいか
中期94%で不合格、95%強で合格との報告あり。
合格ライン †
1次試験 †
理科で中央値補正がかかるため、例年1次通過ラインは55%ぐらいである。地域枠だと30点ぐらい下がる。
2015年〜2017年 †
2015〜2016年度は6割前半が一次試験の合格点だった。
試験制度のおおきな変化があった2017年度では、英語の難化も合わさってか、一次試験の合格点が従来と比べ大幅に下がった。(217点/400点 約54%)
2014年 †
2014年入試は153/1538人。65%〜70%の間とみられる。
- 数学 9割 英語7割 化学7割 物理 6割 位だと思います。英語は得意教科です。 -- 2014-02-05 (水) 10:42:56
入試の所感 †
近畿大学医学部の入試の所感
入試結果 †
入学者現浪比 †
2007の入試からその現浪比公開を一旦やめた。しかし、2012年の入試分から再び公開を始めた。再受検寛容度は「かなり寛容」であったが、2016年からの大幅な路線変更により寛容度は「すごく寛容」程度である。詳細は以下参照
年 | 現役 | 1浪 | 2浪 | 3浪 | 4浪以上 | 入学者数 |
2015 | 28 22.9% | 40 32.8% | 20 16.4% | 10 8.2% | 24 19.7% | 122 |
2014 | 27 24.5% | 31 28.2% | 16 14.5% | 非公開 | 非公開 | 110 |
2013 | 30 26.8% | 31 27.7% | 14 12.5% | 14 12.5% | 23 20.5% | 98 |
2012 | 35 31.0% | 35 31.0% | 16 14.1% | 12 10.6% | 15 13.3% | 113 |
大学生活 †
近畿大学医学部の学生生活
コメント †
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