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産業医とは、事業場において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言を行う医師である。産業医科大学を卒業すれば資格を取得できる。それ以外の医師は、日本医師会認定産業医制度に基づく基礎研修会を受講する必要がある。
研修 | 単位 |
前期研修 | 14単位以上 |
基礎研修 実地研修 | 10単位以上 |
後期研修 | 26単位以上 |
合計 | 50単位以上 |
一般的には数か月単位で講習を受けて産業医資格を取得するが、産業医科大学を卒業すればそれだけで取得となる。一部の大学では、3日〜6日間で50単位を取得できる研修会を開催している。この研修会を受けずに産業医資格が維持できるということは非常に大きなアドバンテージである。研修会の多くは休日を挟むため、少ない休日がさらに削られてしまうし、丸1日拘束される。丸1日アルバイトをすれば10万円はもらえる。その数日が奪われてしまうのである。
さらに更新の際にも研修(計20単位)が必要となるが、産業医科大学の卒業生は更新不要の産業医資格を得ることができる。
産業医資格を持つ医師は9万人ほどで、そのうち有効更新者は6万人である。20年前と比較すると倍以上になっている。
年 | 認定産業医延べ人数 | 有効更新者数 |
2014 | 90,166 | 62,417 |
2010 | 81,801 | 60,317 |
2005 | 67,246 | 52,758 |
2000 | 54,562 | 42,253 |
1995 | 27,812 | 26,169 |
産業医の働き方は「専属」と「嘱託」に大別される。専属産業医は、文字通りその企業の専属として企業に属し、組織の一員として従業員の健康管理を行う。オフィスワークであれば9〜17時などを基本に、工場などの場合は勤務時間が早朝からのこともある。
一方、嘱託産業医は企業と契約し職場巡視や面接などを行う。現在、産業医の多くは嘱託医であり、勤務医や開業医が従来の業務の傍ら職務を担うことも少なくない。なかには数十の企業と契約を結ぶケースもある。食卓産業医の報酬例は下記リンクにあるが、一事業所当たり5万円〜15万円の月額報酬であり、複数を抱えることで大幅な年収アップが期待できる。
産業医報酬
2024年度より入試方式が変更、ABCの3方式となっている。
共通テストを課さず、独自学科試験のみを学力試験に用いる。定員5名。
独自学科試験を課さず、共通テストのみを学力試験に用いる。定員5名。
国立後期試験と同日程で小論・面接試験が実施されるため、基本的に辞退者は少ない。毎年20人程で推移してきたが、2021年度入試では32人が繰り上がっている。
今年も繰り上げ合格が面接小論不合格者の中から出ている。今年の面接小論の受験者は154人。この受験板にも明記がなかったので自分も知らなかったけど、ここは二次面接、つまり面接2回やる人がいます。内容自体に大した違いは無いですが、再受験、多浪、合格点ギリギリ等の人は注意が必要。修学資金制度について言えないやつは問答無用で落とす。
出典:当サイトコメント欄2018年5月4日
年 | 方式 | 募集 | 志願 | 受験 | 1次合 | 2次受 | 正規 | 繰上 | 総合格 | 志願倍率 | 実質倍率 | 入学 |
2024 | A | 約60 | 1510 | 422 | 25.1 | |||||||
B | 5以内 | 468 | 20 | 93.6 | ||||||||
C | 5以内 | 45 | 19 | 9.0 | ||||||||
2023 | - | 約80 | 1315 | 1094 | 424 | 168 | 80 | 18 | 98 | 16.4 | 11.2 | 80 |
2022 | - | 1265 | 1056 | 428 | 186 | 80 | 19 | 99 | 15.8 | 10.7 | 78 | |
2021 | - | 約85 | 1248 | 1017 | 424 | 175 | 85 | 32 | 117 | 14.7 | 8.7 | 85 |
2020 | - | 1616 | 1459 | 409 | 121 | 85 | 17 | 102 | 19.0 | 14.3 | 85 | |
2019 | - | 1868 | 1683 | 405 | 134 | 85 | 21 | 106 | 22.0 | 15.9 | 85 | |
2018 | - | 2121 | 1796 | 400 | 154 | 85 | 23 | 108 | 25.0 | 16.6 | 85 | |
2017 | - | 1925 | 1605 | 407 | 170 | 86 | 25 | 111 | 22.6 | 14.5 | 86 | |
2016 | - | 2028 | 1683 | 423 | 169 | 85 | 13 | 98 | 23.9 | 17.2 | 85 |
年 | 募集 | 志願 | 受験 | 正規 | 志願倍率 | 入学 |
2024 | 25以内 | |||||
2023 | 100 | 100 | 25 | 4.0 | 25 | |
2022 | 82 | 82 | 27 | 3.3 | 27 | |
2021 | 20以内 | 69 | 68 | 20 | 3.5 | 20 |
2020 | 92 | 90 | 20 | 4.6 | 20 | |
2019 | 87 | 87 | 20 | 4.4 | 20 | |
2018 | 82 | 79 | 20 | 4.1 | 20 | |
2017 | 90 | 87 | 20 | 4.5 | 19 | |
2016 | 106 | 104 | 20 | 5.2 | 20 |
参考文献:入試データ
年 | 現役 | 1浪 | 2浪 | 3浪 | 4浪以上 | その他 |
2024 | ||||||
2023 | 32/38 | 42/48 | 17/23 | 4/4 | 10/10 | 0/0 |
2022 | 35/40 | 43/51 | 17/22 | 5/5 | 5/7 | 0/1 |
2021 | 21/26 | 48/63 | 17/23 | 13/16 | 6/9 | 0/0 |
2020 | ||||||
2019 | 21.4% | 38.1% | 22.2% | 9.5% | 8.7% | |
2018 | 16.4% | 45.3% | 28.1% | 7.8% | 2.4% | |
2017 | 15.3% | 48.1% | 22.9% | 6.9% | 6.9% |
参考文献:入試データ
年 | セ(300) | 2次学力(600) | 小論(50) | 総合(950) |
2023 | 189 | 325 | 22 | 606 |
2022 | 192 | 302 | 21 | 572 |
2021 | 213 | 308 | 20 | 606 |
2020 | 218 | 264 | 18 | 553 |
2019 | 219 | 243 | 17 | 542 |
2018 | 216 | 262 | 23 | 561 |
2017 | 224 | 253 | 21 | 542 |
産業医科大学の現役率は15%〜18%、4浪以上は5%〜10%である。参考:こちら
6年間の学費は3,049万円だが、卒業後9〜11年間指定された機関(大学病院や労災病院など)で勤務することを条件にした修学資金貸与制度により、学費は1,130万円に減額される。2003年度(平成15年度)以前の入学者は学費の全額が貸与されていたが、補助金の削減などに伴い制度の改変がなされた。さらに、施設費など毎年徴収されるようになり、国立大学の3倍の授業料が必要となっている。
卒業後は企業の専属産業医を専門とするコース(コース1)と臨床医を専門とするコース(コース2)に分かれる。コース1は初期研修2年+産業医業務7年を行うコースであり、専属産業医・公衆衛生を目指す卒業生が選択する。コース1選択者は産業生態科学研究所・産業医実務研修センター等の各教室のメンバーとなり、日本各地の有力企業へ出向き産業医業務を行う。
一方、コース2は初期研修2年+臨床医業務6〜7年+産業医業務2年を行うコースであり、臨床医を目指す卒業生が選択する。コース2選択者はほとんどが産業医科大学の志望診療科に卒業と同時に入局し、2年間の産業医義務期間以外は臨床医として義務を遂行する。産業医義務期間中は勤務先企業の周辺地域の病院で臨床医として働ける研究日が与えられており、臨床能力を落とすことなく産業医業務を遂行することが可能である。コース1・2の選択および診療科の選択は自由であり、コース1の選択者は全学生の20〜30%程度である。初期研修修了後のコース・所属診療科の変更は申請により可能である。
初期研修は防衛医科大学校・自治医科大学と異なりマッチングに参加して全国各地の病院で行える。また、義務年限中の大学院入学も可能となっており、大学院在学期間は義務遂行期間として算定される。関連病院も北九州都市圏内病院・各地の労災病院・企業立病院で確保しており、卒後キャリアに干渉する要素が少ないため、防衛医大・自治医大・その他地域枠と比較すると義務年限中に経験を積みやすい環境となっている。
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