分類 †
判定項目 †
- 留年者数,試験難易度,理不尽テストの有無,追試験受験可能回数,科目持越しの可否。どうやら現状はこれとはだいぶ異なる模様。
- 基本的に今の時代はどの大学も本当に「厳しい」。しかし、そこをあえて「優しい」「やや厳しい」「厳しい」の3つに分類するという試みだ。
- 一般的に、1学年5人までの留年なら進級判定は「緩い」と言える。これが10人を超えると「厳しい」となる。
- 帝京は、近年の留年数の落ち着きから「かなり厳しい」から「厳しい」に落とした。
- 一方で、岩手医科は、2019から2020年度に移行する際の医学部1,2,6年の留年・放校者数(年度別留年者数を参照)を考慮すると、現状は「かなり厳しい」の他大よりも厳しいと考えてよいだろう。
- 近畿大は2021度は卒留が大幅に減り、国試合格率の上昇より留年を減らす方向に舵を切った模様。今時珍しい仮進級制度もあることから、進級は優しいとする。
解説 †
- 進級判定の厳しさは学生生活においてとても重要。というのも医学部の1年間は密度が濃いために留年はかなりの精神的ダメージとなるし、私立の場合は学費の負担も大きい。留年により孤立して卒業までこぎつけられないケースもある。なので、できる限り留年は避けたい。受験生の皆さんは、「どこでもいいからまずは合格」という気持ちで勉強していると思うしそれは正しいのだがもし複数校の合格を手にした場合は選択基準の一つとして「進級判定」を考えてみてもいいのかもしれない。
- 一般的に、1学年5人までの留年なら進級判定は「緩い」と言える。これが10人を超えると「厳しい」となる。中には1学年20人もの留年者がでる大学もある。これは尋常ではない。「100人中20人なら上位80人に入っておけばいいんでしょ。ちゃんと勉強すれば大丈夫」と思われがちだが、実際はそう単純ではない。医学部の進級判定が、1年の総合成績で判断されるのならば、「上位80人」という認識で大丈夫だ。1年に20個の試験があって、4個の成績が振るわなくても残りの16個で挽回すれば進級できる。しかし、大半の大学の進級判定はそうではない。医学部は基本的に全科目が必修のため、たとえ他の科目でどれだけ高得点を取ろうが、たった1個2個の科目で成績が振るわなかったら留年となる。そのため、仮に1年間の総合成績で100人中50位にいたとしても留年する可能性がある。実際これぐらいの位置の人が留年することもある。もちろん、実際に留年するのは成績下位の者が大半であるが、1学年10人以上の留年というのはそれなりに怖いことなのである。要は、一科目も落とさないようバランスよく勉強しなければならないということなのだが、こうした大量留年を出す大学は、教授の自己満足試験があったりして、勉強が成績に直結しづらい科目があったりする。ある程度ちゃんと勉強した人でもその当日の問題次第でどっちにも転んでしまう。そのため、出来る限り安全に進級したいと思うなら、「下から何位以上なら大丈夫」などという考えではなく、常に上位を狙って万全の体勢で定期試験に臨まなければならない。そして、そうした試験に日々怯えるぐらいなら、受験生の時からある程度進級判定を頭に入れながら志望校を選定してもいいのではないかと思う。
根拠 †
注意 †
- 進級の厳しい大学でも、よく「普通に勉強すれば大丈夫」という言葉を聞くが、これは必ずしも正しくはない。これは無事に進級した人のセリフである。もちろんどの医学部にも、受験生の頃の真面目さを失い、不勉強が原因で留年してしまう者はいるのだが、一方で自分では普通に勉強したつもりなのに留年してしまう人もいる。医学部の勉強にはある程度人によって向き不向きがあり、それに加え適切な勉強法で効率よく勉強したかどうかによっても、個人が感じる勉強の楽さは変わってくる。また、必死で越えた険しい一山でも、「振り返ってみるとあの山は簡単だったな」と思えてしまうのが人間なのだ。
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