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概要 †
- 入試
偏差値 | 駿台全国 | 61 |
河合塾 | 67.5 |
再受験 | 寛容(都道府県によって違うので要注意) |
定員 | 123 |
編入試験 | なし |
配点 | 1次試験:数25、理(2)50、外国語25 2次試験:記述式学力試験、面接 |
過去問 |
|
解説 †
- 栃木県下野市に位置する医科系大学である。僻地医療と地域医療を充実させるために設立され、医学部、看護学部を有する。分類上は学校法人自治医科大学が設置する私立大学であるが、事実上の管轄は総務省である。栃木県には他の国公立医学部がなく、本学が実質上のその役割を担っている。
- 入学者選抜は大学の独自試験で行うが、各都道府県に合格枠を2〜3名設けるという特殊な形となっている。その制度に加えて、学費の免除が前提であるため、入試難易度は高くなっている。入学定員を各都道府県に振り分けて合格者を決定するため、必ずしも全体での入試成績が上位の者が合格するとは限らない。特に、有名進学校がある地域はかなりの激戦となる。
- 自治医科大学出身の医師には10年遅れて入学した方も存在し、2003年には12年遅れて入学した薬学部卒の男性がいた。
- 自治医大の全学生に占める女性の割合は現在、約3割を超える。結婚、出産、育児というライフイベントに直面した際にも、いかに義務年限を果たすことができるか、男性医師を含めた卒後ワークライフバランスに関する支援(J-PASS:Jichi Post-graduate self-Affirmation Support System)を行っている。
高い医師国家試験合格率 †
- 自治医科大学が誇る実績として医師国家試験の合格率の高さがある。
- 直近10年間で全国トップを8回達成、2013年より7年連続全国第1位という圧倒的な結果を残している。
- ただし、誤認されやすいが、この数字は高い教育水準の賜物と手放しで評価できるわけではない。
- 背景には、寮制度を活用した夜間補講の実施や、成績不良生徒への特別補講の実施がある。
- 自主性の低い人にはうってつけの支援である。
出身地定着率 †
- 自治医大の卒業生が出身地にとどまる定着率は、都道府県によって最高90%から最低50%までと大きな格差がある(全国平均は70.9%)。
- 地元への定着率が最も高かったのは、新潟県の90%。岩手県、沖縄県、奈良県など11県が80%を超えた。
- 逆に、定着率が最低だったのは福島県、熊本県の50%で、東京都、佐賀県などの6都県も50%台であったという。
自治医と年齢 †
- 各都道府県で傾向がはっきりと分かれている。学力重視で、30代だろうが構わず合格させている県は存在する。かつては現役にこだわっていた県も存在したが、医学部の年齢差別問題が世間で話題になってから年齢差別する県は無くなったようだ。
- 2003年入学者に12年遅れの薬剤師の人がいた。
学費 †
- 自己負担額0円での就学が可能である。
- 6年間の学費は2300万円程度だが在学中は貸与され、卒業後9年間指定公立病院等に勤務した場合その返還は免除される。
- 初年度460万円、次年度以降360万円、合計2260万円である。入学時の40万円貸与を含めて総額2300万円となる。
- 類似した制度を持つ医師養成機関として産業医科大学・防衛医科大学校がある。産業医科は自己負担額1100万円程度、防衛医科は自己負担0に加えて給料が発生するため、3校の制度は差別化されている。
- 入学準備金として40万円の貸与がある
- 6年間の1.5倍の期間(9年間)で義務年限が発生する。採用都道府県の公立病院へ勤務する。そのうち半分(4-5年間)はへき地医療に従事する。
奨学資金貸与制度 †
- 学費を全額免除する修学資金制度が有名だが、さらに自治医大に特徴的な制度として生活費などの為に申請すれば無条件で月額50,000円以上を貸与してくれる奨学資金貸与制度があり、医学生の4分の3がこの制度を利用している。
- 月額15万円まで無利息であるため、日本学生支援機構の奨学金よりもいい条件である。ただし、卒後9年以内の返還が求められる。学生支援機構の奨学金はは最大35年ローンが可能である。
入試の変更点 †
2021年 †
- 小論文が廃止され、記述式学力試験(数学、英語)が課されることとなった。
2018年 †
入試傾向 †
- 各都道府県2-3名の定員であり、優秀者が一人いるかいないかで難易度は大きく変わる。まぎれが非常に大きいといえる。
- 1次試験は、学力試験を各都道府県で同一日時に実施し、成績上位の者に対して各都道府県が1次面接を行い、7-8名程度の2次試験受験者を選抜する。
- 受験会場は違うが、問題はどこの会場でも同じである。
- 2次試験は、小論文試験及び各都道府県単位での面接をする。最終的に各都道府県から2-3名の入学者を選抜する。
- 地域により学力差が認められる。
- 75点で1位合格の人もいれば、76点で不合格の人もいる。地域によって合格基準が違うので当然である。75点以上を目標としたい。
- たまたま天才が1-2人受けたら、どんなに受験者が少なくても合格難易度は飛躍的に上がってしまう。しかも、何県を受けるかというのは個人の意思では変えることは不可能であるため、難易度は紙にゆだねるしかない。
- 時間との闘い。特に数学の時間が不足しがちである。
- ちなみに、筆記試験合格するだけなら偏差値50あればいけます。あまり手応えない人はさっさと前期に集中した方がいいです。点数悪くても、予備の人数合わせとして2次に呼ばれちゃうのが一番まずいです。結局よっぽどのことがない限り、学力試験の点数順に合格するので。by在校生
- 問題は回収されるし、答え合わせができない。見直しができない。過去問がUPされる頃には、どう解答したかもう忘れてる。
- 一次の学科は例年足切りみたいなもん。これ通って喜んでるような人は基本受からない。ちなみに、2次試験の学科はみんな高得点とって差がつかない。つまり、1次試験の結果がかなり加味されて最終合格が決まるよう。
- 2次の問題は英語、数学のみであり、かつ簡単なので多くの人がほぼ満点をとる。なので、1次の点数で合格が決まるようなものである。ちなみに、2次試験に進むのは8〜10人程度である。
- 面接で巻き返せることはまずないと思っていい。自分が去年(2021年)受けた時は2次試験の集団面接で一言も発さなかった人が合格していった。1次試験の点数でほぼほぼ決まり、同点勝負になら2次試験の学力試験と面接が加味されるといった感じだと思う。
試験の流れ †
- 1月下旬に各県庁にて学力試験を受ける
- 翌日、学力試験ので一定以上の人は県庁で面接を受ける。
- 1月末、1次試験合格発表
- 2月上旬、自治医科大学にて面接、記述試験(数学、英語)
- 2月中旬、合格発表
- 国公立前期、後期試験日に入学手続きのために県庁へ行く。
合格点 †
- 問題の難易度毎年変わるから、参考にならんけど今の1年生の最高81最低61は事実。81は都市部だけじゃない。在学生は同じネット使ってみんなこのIDになってるよね。この掲示板に書いてる合格基準とかの話は図らずとも誤った投稿多いから、都合のいい解釈はしない方がいい。入試近いから頑張って。今更だけど、数学取れると強いぞ。
- 正直、47都道府県から2〜3人ずつとる時点で、都道府県によっては低い点数のとこもあるとは思う。実際の平均的には70〜80の間に多いんじゃない?
- 70から80の間が大半なのは事実かと思います。都道府県にもよると思いますが、やはり学科重視のようです。小論については、栃木行きが決まった時点で慌てて準備する人も珍しくありません。逆に自治医大を目指して第一希望で対策をしている人が残念な結果になっていることが多いです。
当サイトコメント欄2018年1月21日
面接 †
面接は1次試験の時に個人面接があり、そこで5名程度に絞られる。2次試験の時に個人面接とグループ討論がある。医療系のテーマに関する勉強が必要。地域医療や医師不足、県立病院に関することが頻出質問である。
- 1次面接
面接官3〜5名による個人面接15分。試験官は県の職員?当日に事前アンケートがあり、部活動、好きな言葉、自己PR、長所短所、好きな科目などを記載する。
へき地医療やチーム医療についての質問など。
- 2次個人面接
面接官3名による個人面接。10分。医療系のテーマについての質問あり。医師不足やそれを解決する施策など。県立病院について知っていること。
- 2次グループ討論
受験生6名、面接官3名、20分。医療系のテーマなどについての討論。
小論文 †
2題。各500字程度。90分。時間的にかなり厳しい。
入試の所感 †
2022年 †
- 全体的に去年より難化してて草 理科、英語去年より悪い
- 英語難化、数学去年と同じ、物理やや易化、化学難化だった
- 英語むずすぎる。
- 数学時間きつかった
- 化学は5年前の過去問と全く同じ問題あった
- 物理難化の化学易化だと思ってたわ
2020年 †
- 例年と比べて、数学やや難、英やや易、化DNAのとこ出来てたらアドバンテージ、物理普通、くらい?
2019年 †
総評 †
- 本年度より数学、理科で大問が数題出題されるようになった。戸惑った受験生も少なくなかったのではないだろうか。
英語 †
- 例年並みの難易度。文章は比較的読みやすかったと思われる。
数学 †
- 最後の数題が誘導形式の大問であった。
- 2015年以降、数学の難化が著しい。合格者平均点もそう高くはないと思われる。最初に全ての問題に目を通し、解ける問題を確実に解答できるかが合否を分ける。
化学 †
- 例年並の難易度。基本問題をいかに早く解けるかが重要となる。
生物 †
- やや複雑な実験考察題が出題されたものの、私大形式の問題に慣れていれば問題なく対応できたと思われる。
- 自治医科大学の特徴として、生物選択が物理選択よりもやや有利な点が挙げられる。基礎力のある学生ならば生物は20分程度で解答できるため、残った時間を化学に回すことができる。
2018年 †
総評 †
- 全体でみたら一緒ぐらいかも。英語やや易 数学普通 化学やや難 物理普通?
- 英語以外全教科激的に難化し、過去問に頼っていた私は撃沈しました。本当に去年までのあんな簡単な試験で受かっていった人達が羨ましいです。過去問の感じなら手応えあってまず受かると思ってたんですが。来年自治を受けようと思う人がいたら、問題の認識を改めた方がいいです。まず数学は、今までは軽い問題をテクニックなどを使ってギリ時間内に、という程度でしたが、今年は、あるいは今年からは、時間があっても解けそうにないものがちらほら、国公立みたいな問題文の長さのものが1問(状況を掴むのに時間がかかる)、計算量が多い問題の数が数問といった感じでした。テクニックで時間や手間を省ける所はありませんでした。もう6分の1公式の時代は終わりました。対策としては、泥臭い計算でもスピードを落とさずに正答できる腕力をつけることだと思います。物理と化学は問題文を読むスピードを上げるしかないのかな、と思います。以前のように2、3行でサッと終わるような問題は1問ぐらいでした。次元解析のようなゴミクズみたいな問題はもう出ません。化学も以前は非共有電子対の数がー、とか、周期表を書けば1目瞭然な問題から始まっていましたが、もうそんなゴミクズみたいな問題は出ません。初っ端から硫酸銅5水和物の溶解度の問題という計算の多い問題となっています。高分子に至っては4問中4問が完全に初見で手も足も出ません。もうビニロンだとかアセチルセルロースとか言ったありふれた計算問題はもう出ません。その場の対応力です。難関大でよくある、大学レベルの問題を誘導をつけてとかせるタイプの問題で訓練しないと無理です。さて、判決まであと1時間です。ちょくちょく携帯見ますので、質問あったらどうぞ。合格はもう100パーないと思いますが。せめて栃木に行ってみたかったです。
- ですよね、英語以外は難化してませんか?英語は悪く見ても7割はいったと思いますが、数学・化学・物理は最低6割。7割はとれたか分からない・・・。
- 過去問やってなかったからわからんかったけど難化?
理科 †
- 化学時間たらない
- 生物20分で終わらせる予定だったのに40分かかった もちろん化学の時間が足りん
補欠の繰上り †
入試結果 †
志願者数 †
- 平均して90名以上の地域
都道府県 | 2017 | 2018 | 2019 |
栃木 | 103 | 115 | 101 |
埼玉 | 89 | 91 | 109 |
東京 | 86 | 97 | 100 |
神奈川 | 95 | 63 | 93 |
- 平均して40名以下の地域
都道府県 | 2017 | 2018 | 2019 |
青森 | 31 | 26 | 37 |
岩手 | 23 | 34 | 22 |
秋田 | 25 | 25 | 33 |
富山 | 35 | 32 | 33 |
石川 | 32 | 31 | 38 |
福井 | 31 | 35 | 36 |
鳥取 | 26 | 30 | 27 |
島根 | 21 | 23 | 17 |
徳島 | 37 | 38 | 39 |
高知 | 39 | 35 | 40 |
佐賀 | 31 | 38 | 32 |
大分 | 36 | 34 | 47 |
- 沖縄は意外と多く、2019年度は66名が受験した。
- 千葉は意外と少なく、2019年度は93名であったが、2017年度は48名であった。
- 東京は人口に比して明らかに少ない。離島への派遣が敬遠されたのだろうか。
詳細は自治医科大学結果
大学生活 †
立地・生活 †
- 全寮制である。
- 20m2程度の個室が与えられ、風呂は大浴場を使用する。
- 1年生次は各階にある程度近い場所で部屋を借りる。2年次以降は、それぞれがばらばらな場所に引っ越す。
試験 †
- 1年生次は上級生のお世話係が担当につき、食事をしたり交流を促進したりする。
- 4,5年生の進級判定は学年末の試験一発で行われる。
他大学と異なる点 †
3年生でCBT
4-5年生でポリクリ
6年生は国試対策
他の医学部ではポリクリは1年間だが、自治医では2年間みっちりやる。1年目は内科、2年目は外科を回る。
卒後 †
- 本学卒業後に、義務である9年間のへき地・離島勤務を 97%の者が完遂している。(こちら)
- 9年間の義務期間がある。しかし、9年間全てが過疎地域というわけではない。これは県によって異なるが、例えば岩手県の場合は初期研修先は県立病院の中から好きな場所を選べる。後期研修先もある程度大きな病院でおこない、次の3年間で指定病院へ行く。
- 僻地医療は包括的な医療であり、内科であろうが外科であろうが全ての疾患を網羅できなければいけない。
- 義務年限を終えた年次にあたる1期生から35期生の卒業生は3447人、うち義務年限を履行したのは3396人で、98.5%に上る。しかも、義務年限終了後も引き続き当該都道府県内の医療機関に勤務または開業している医師は2211人で69.2%。また全国のへき地等で勤務・開業している医師は903人(28.2%)であり、うち診療所勤務は103施設に119人(3.7%)。47都道府県での共同設立の趣旨に沿った医師養成を実現している(2021年7月1日時点のデータ)。
デメリット †
- 義務年限中の僻地での勤務は学会認定指導医がおらず、専門医教育から外れるデメリットがある。9年務めたけど専門医持ってないです、受験資格すらないです、という事例も多い。
- ただ、だからと言って医師としての能力が低いかというとそうではなく、一人で僻地に行って診療科の枠に縛られない知識を身に着けることができる。
コメント †
過去のコメント †
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