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概要 †
- 入試
偏差値 | 駿 | 全国 | 52 |
共テ | 55 |
河 | 全統 | 60.0 |
再受験 | かなり寛容 |
定員 | 全体 | 126 |
一般 | 一般45、岡山県10、静岡県10、長崎県6 |
推薦 | 附属高校30 |
総合型 | 中国・四国20、霧島市1、特定診療科4 |
試験会場 | 一次二次ともに大学本校のみ |
編入試験 | なし |
配点 | 外100・数100・理(2)150・小論文・面接 |
過去問 |
|
解説 †
- 岡山県倉敷市に位置する医科大学である。
- 1970年に設置された新設医科大学である。
- 中国四国地方唯一の私立医科大学であり、全国で付属高校を持つ唯一の医学部である。
- 付属高校は医学部進学を理念にしており、学生の9割が他校も含めた医学部に進学する。
- 岡山県という立地上、本学の入学者は中四国の高校出身者が中心となる(参考:https://www.m3.com/lifestyle/680198)。
- 以前は現役至上主義で通っていたが、最近は浪人生に寛容な大学へ変貌を遂げた。2015年一般入学者において現役比率が7.3%しかなく、2浪以上は79.2%、3浪以上が54.2%と多浪生に寛容な大学となっている。
- 文部科学省のデータを見ると、現役から22歳以上まで、どの世代も合格率が10%以上あり、一般入試においてはかなりクリーンな入試をしていると言える。ほとんどの世代で合格率が毎年同じような数字となっているため、年齢による得点操作は一切ないと言えるだろう。よって、再受験の寛容度は『かなり寛容』と言える。が、付属生大量入学や昔のイメージ、学力のレベルなどが相まって、様々な属性を持つ者には厳しいのではないかとの憶測もある。
- 付属から本学への内部進学者数は2015年で24名、2014年で22名、2013年で10名、2012年で26名であり、例年20数名である。付属校以外の現役入学者は10名程度と少ない。
- 中国四国地方出身者に限定した特別推薦入試を実施している。定員は20名と多い。
入試の変更点 †
2023年 †
- 一般定員50→45、総合型選抜5名増加
- 新設枠:霧島市地域枠:約1名、特定診療科専攻枠:約4名
2021年 †
- Web出願時に「志望理由」「自己PR」を入力すること
2019年 †
一般入試傾向・対策 †
時間割 †
時間 | 科目 | 配点 |
9:00〜10:20 | 英語 | 100 |
11:00〜12:20 | 数学 | 100 |
13:30〜15:30 | 理科 | 150 |
16:10〜17:00 | 小論文 | - |
英語 †
大問4つ80分。
大問1は空欄補充であり、基礎的な文法や熟語が問われる。大問2は整序問題であり、難易度は高い。大問3は長文内での空欄補充であり、文法の知識で解ける問題である。大問4は1000語程度の長文読解問題である。全体を通して、文法の知識を問う問題の比率が高い。2021年度は大問が3つとなり出題形式がやや変わった。
数学 †
大問3つ80分。
マークシート形式であり、誘導に沿って答えを導いていく。積分計算の問題か積分で面積を求める問題が必出である。センター試験よりやや難しい。
面接 †
およそ10分の個人面接であり、面接官は3人である。取り立てて変わった質問は内容だが、ホワイトボードに「医」の文字を書くようにいわれた受験生もいた。書き順を間違えないようにしたい。
- 面接で不安な人がいるみたいやから、去年(2019年)の流れを少し細かく語っとくね。 まず、待合室みたいなホールに集められて、その後、受験番号順に別の教室に座らされる。そこで、面接シートを書かされる(ペンぐらいは持っていけよ)、そして呼ばれたら縦一列ずつ(たぶん6,7人ぐらい)また別の教室に入れられて、座らされる。そこはそれぞれ机があって、机上にはアルファベットが書かれた紙があり、「呼ばれたら、そのアルファベットが書かれていている面接室に入って下さい」って係りの人が言う。 で、面接室に入る。
- 面接の内容はちょっと忘れたけど、覚えてるものだけ書いとくね。 まず、始めに(おそらく絶対)聞かれるのは、「本学は一年次に寮生活ですが、規則を守れますか?」的なことを聞かれる。その後、・大学志望理由・医学部志望理由・チーム医療について・医療偏在の原因と解決策について...これぐらいしか覚えてないなぁ そして、面接が終われば各自解散する。 あんまり緊張せず、落ち着いて答えれば大丈夫やと思う。皆さんの健闘を祈る。頑張れ!
- ABCの部屋とか受験番号ランダムで時間決まってたりしたけどあれ成績順?
- 部屋順はテキトーやろうな。控室の横並び順に呼び出されたし、深い意味はないと予想。
- グループごとだけど、ほぼ面接終わったら即解散。
入試の所感 †
川崎医科大学の入試の所感
入試結果 †
グラフ:川崎医科大学の志願倍率と一次合格最低点
志願状況 †
年 | 定員 | 志願 | 受験 | 一次合格 | 入学 | 志願/定員 | 最低点(350) |
---|
2024 | 45 | | | | | | |
2023 | 45 | 1284 | 1252 | 403 | 49 | 28.5 | 206.3 |
2022 | 50 | 1351 | 1296 | 368 | 68 | 27.0 | 208.5 |
2021 | 50 | 1427 | 1393 | 330 | 61 | 28.5 | 229.8 |
2020 | 50 | 1,404 | 1,352 | 375 | 65 | 28.1 | 253 |
2019 | 50 | 1290 | 1244 | 367 | 69 | 25.8 | 210 |
入学者現浪比 †
※現浪比データは地域枠(特別推薦入試)+一般入試のものである。
年 | 現役 | 1浪 | 2浪 | 3浪 | 4浪以上 | 付属校から(現役+1浪) | 合計 |
23 | 32 | 26 | 26 | 21 | 21 | 23+3 | 126 |
22 | 29 | 24 | 30 | 15 | 29 | 12+2 | 126 |
21 | 31 24.4% | 34 26.8% | 30 23.6% | 13 10.2% | 19 14.9% | 21+2 | 127 |
20 | 30 23.8% | 27 21.4% | 33 26.2% | 17 13.5% | 19 15.1% | 23 | 126 |
19 | 32 25.0% | 29 22.7% | 35 27.6% | 10 7.81% | 22 17.2% | 19 | 128 |
15 | 28 23.3% | 16 13.3% | 24 20.0% | 22 18.3% | 30 25.0% | 24 | 120 |
14 | 31 27.9% | 31 27.9% | 28 25.2% | 13 11.7% | 8 7.2% | 23 | 111 |
13 | 19 17.3% | 33 30.0% | 25 22.7% | 20 18.2% | 13 11.8% | 10 | 110 |
合格者最低点 †
年 | 1次試験 | 最終 |
2023 | 206.3/350 | - |
2022 | 208.5/350 | - |
2021 | 229.8/350 65.7% | - |
2020 | 72.3% | - |
2019 | 60% | - |
2018 | 63.3% | - |
2017 | 63.6% | - |
2016 | - | 68.9% |
2015 | - | 70.0% |
2014 | - | 67.1% |
補欠 †
- 毎年2月は1週間周期で回り、3月はその都度連絡となる。
- 2018年は木曜日、2019年は金曜日周期であり、2020年は水曜日?
- ○○教授「2013年は補欠を大量にばらまく。しかも全員合格発表日の当日に。関西医科と同日試験にしたのも、その理由の一つ。つまり、例年のように繰り上げは回らない。」
- しかし、結局繰り上がりはそこそこ報告され、2013年3月末は繰り上げラッシュとなった。
- 2022年より「補欠通知」がなくなり不合格者が補欠となった。
特定診療科選考枠 †
- 将来、救急科、総合診療科、麻酔・集中治療科で活躍することを考えている受験生に出願資格が与えられる。
- 入学時点で18歳以上、22歳以下という条件がある。
学費 †
項目 | 金額(円) |
初年度 | 10,500,000 |
2年次以降 | 7,000,000 |
寮費 | 800,000 |
食費 | 360,000 |
学友会費 | 170,000 |
保護者会費 | 420,000 |
総計 | 47,250,000 |
- 時代を問わず。日本の大学の中で最も納入金額の高い大学であり、世間にもそのイメージは浸透しきっている。
- 高額な学費のために受験できる人は限られ、入学偏差値は私立医学部の中では最下位である。
川崎医科大学附属高等学校 †
- 1970年、本学と同時に開学した。
- 唯一の医学部付属高校である。
- 入試倍率は2倍程度。
- 1学年25名であり、9割の20名程度が本学へ進学する。
- 入学時に500万円以上、2・3年次にも年間400万円以上の費用が必要となる。
- 川崎医大での留年生のうち、3-4割は高校からの進学者。内部生の留年率は高い。
- 2016年入学者のうち6年間ストレートで卒業できた男子は1名のみであった。
- 大学への進学に関してはフリーパスというほどではなく、2019年は23名が受験して19名が合格した。
- 附属高校の存在には否定的な声も多い。一般入試合格者と比較すると勉強方法が分からない、英語の基礎力もなく英語の再試験にかかるのはほとんど内部生と目も当てられない。医学部入試が苛烈になる中で本来医学部に入ることの出来ない学力の学生が医学部に入学できるのはどうかという意見も多い。
- 約31万m2の広大な敷地に校舎、男女別の寮が建ち、野球場や陸上トラックなどの施設が揃っている。
- 全寮制のため全国から医学部志望者が集まってきている。
- 今までの卒業生1756人のうち90.2%が川崎医科大学に内部進学している。他大学の医学部も含めると、94.2%が医学部に進学している。
- 1学年の定員は35人で、川崎医科大学への学校推薦型選抜入試の枠は約30人。2022年度は1年生29人、2年生28人、3年生25人なので、全員分の推薦枠はあるのだが、英語、数学、理科(化学、物理、生物)の試験に小論文、面接が課され、不合格者が出る年もある。
- 不合格者は翌年に限り、学校推薦型選抜入試を再度受験できる。
- 月曜から金曜の19時15分から22時30分までは、学習室での一斉自習時間とし、質問を受けるための講師も待機している。さらに土曜の午後には習熟度別の補習を実施している。
医学部推薦状況 †
年 | 募集 | 志願 | 受験 | 合格 | 実質倍率 |
2022 | - | | | | |
2021 | - | 26 | 26 | 23 | 1.13 |
2020 | - | 27 | 27 | 23 | 1.17 |
2019 | - | 23 | 23 | 19 | 1.21 |
大学生活 †
生活 †
保護的環境 †
- 学年担任制をとっており、4月から5月にかけて、担任教員がその学年の全学生と個人面談を実施している。
- 成績不振の学生に対しては、担任や副担任の教員が懇談し、直接アドバイスしている
- 1〜3学年、4〜5学年を縦割り、6学年を単独で数名のグループに分け指導する「小グループ制度があり、各グループは学期に1回ぐらいは食事をしながら懇親を深めている。
- 全国各地で年間10回前後の保護者会を開き、福永学長をはじめ教務担当副学長や学年担当教員が医学教育の現状、学年ごとの教育の特徴や現行の国家試験の仕組みなどについて説明し、さらに希望者とは個人面談も行っている。
進級 †
- 進級判定は非常に厳しく、毎年全学年合わせて50名以上が留年する。
- 2016年度は放校含め100人以上が留年する異常事態が起きた。大学のカリキュラムに疑問を持つ声も多い。
- 6年次には集中講義形式で国家試験対策を行い、卒業試験は国家試験と同形式で3回に分けて実施する。
- 2021年度の6年生は154人中54人が卒留(休学・放校を含む)となった。4年時にCBTをクリアし、曲がりなりにも6年まで進級してきた学生の1/3強を卒業させない所業は鬼畜としか言いようがない。何らかの事情があると推察されるが、学校側の重大な指導責任を問われるべき異常事態で、もはや医育機関としては完全に破綻していると言わざるを得ない。
- 3年は10日間連続で試験あるから日頃からやってない奴は終わり
- スト卒率低いとは思うけど、各学年でトップ10くらいにサボる人間が毎年順当に落ちていってるだけな気がするしそんなに難かしくないんじゃないかと4年が終わる今思ってます。
- (参考資料) 2022年度 医学部 卒留人数
23名 | 川崎 |
18名 | 久留米 |
17名 | 金沢医科 |
16名 | 愛知 |
14名 | 北里 |
10名 | 東海 |
9名 | 藤田、近畿、国福 |
8名 | 福岡、産業 |
7名 | 関西、獨協 |
6名 | 東北医薬、和歌山 |
4名 | 東大、山梨、横浜市立、東京医科、聖マリ、兵庫 |
3名 | 自治、東邦、金沢、岩手、防衛、岡山、鹿児島、滋賀 |
2名 | 北大、新潟、帝京、杏林、女子医、香川、鳥取 |
1名 | 九大、大分、医科歯科、昭和、浜松、富山、日医、神戸、琉球、島根 |
0名 | その他 |
授業・研修 †
- 2005年から全ての医学部が実施しているOSCEを1993年に日本で初めて導入した。
- 専門科目をバランスよく配し、第1学年から専門教育を実施している。
- 第2〜6学年には、一人一人に自習机を完備した自修室を学年別に整備している。
- 全国で最も早くスーパーローテート研修を導入した。
- 1期生から、将来どの科に行っても全身管理のできる医師に育てるため、内科、外科、救急科を中心とした2年間の総合診療方式の研修制度を実施しました。この『川崎医科大方式の初期研修制度』は、国の主導する2年間の初期研修制度に先駆け、1970年代に開始された。
- 2001年に全国に先駆けてドクターヘリが導入された。
- 6年次には、国試対策の集中講義を行い、実際の試験と同形式の卒業試験は3回実施される。
- 万が一、医師国家試験に不合格だった場合でも、卒業生は6年次の学年担当教員から定期的にアドバイスや激励を受けられる。一種の「予備校」のような役割までも果たしている。
年 | 回 | 6年 | 出願 | 受験 | 合格 | 合格率 | 新卒合格率 | 合格/出願 |
2022 | 116 | 154 | 167 | 117 | 106 | 90.6% | 94.0% | 63.5% |
2021 | 115 | | 133 | 113 | 97 | 85.8% | 85.6% | 72.9% |
2020 | 114 | | 139 | 116 | 112 | 96.6% | 99.0% | 80.6% |
2019 | 113 | | 156 | 129 | 113 | 87.6% | 88.6% | 72.4% |
2018 | 112 | | 150 | 122 | 106 | 86.9% | 89.0% | 70.8% |
2017 | 111 | | 140 | 117 | 104 | 88.9% | 92.5% | 74.3% |
2016 | 110 | | 142 | 124 | 113 | 91.1% | | 79.6% |
2015 | 109 | | 142 | 126 | 106 | 84.1% | 88.4% | 74.7% |
2014 | 108 | | 145 | 121 | 107 | 88.4% | | 73.8% |
コメント †
過去のコメント †
コメント/川崎医科大学2014年2月
コメント/川崎医科大学2014年3月
コメント/川崎医科大学2014年4月
コメント/川崎医科大学2014年5月〜6月
コメント/川崎医科大学2014年7月
コメント/川崎医科大学2014年9月〜12月
コメント/川崎医科大学2015年1月
コメント/川崎医科大学2015年2月
コメント/川崎医科大学2015年3月
コメント/川崎医科大学2015年4月〜9月
コメント/川崎医科大学2015年10月〜12月
コメント/川崎医科大学2016年1月A
コメント/川崎医科大学2016年1月B
コメント/川崎医科大学2016年1月C
コメント/川崎医科大学2016年2月A
コメント/川崎医科大学2016年2月B
コメント/川崎医科大学2016年2月C
コメント/川崎医科大学2016年2月D
コメント/川崎医科大学2016年3月A
コメント/川崎医科大学2016年4月〜5月
コメント/川崎医科大学2016年6月〜10月
コメント/川崎医科大学2016年11月〜12月
コメント/川崎医科大学2017年1月A
コメント/川崎医科大学2017年1月B
コメント/川崎医科大学2017年2月A
コメント/川崎医科大学2017年2月B
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コメント/川崎医科大学2017年6月〜12月
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コメント/川崎医科大学2018年2月
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コメント/川崎医科大学2018年4月〜2019年1月
コメント/川崎医科大学2019年2月A
コメント/川崎医科大学2019年2月B
コメント/川崎医科大学2019年3月
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