概要 †
- 大学
創立 | 1925年 |
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設置 | 1952年 |
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地域 | 首都圏の医学部 |
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所在地 | 東京都大田区大森西5-21-16 |
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学部 | 医学部 薬学部 理学部 看護学部 健康科学部
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校舎 | 大森:東京都大田区 習志野:千葉県船橋市 |
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付属 | 大森病院(東京都大田区) 大橋病院(東京都目黒区) 佐倉病院(千葉県佐倉市) 羽田空港クリニック(空港内) |
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分類 | 旧設八医科大学 |
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立偏 | 56 |
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学費 | 26,297,800円 |
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進級 | 優しい |
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ス卒 | 85.2%(2023年) 85.2%(2022年) 80.9%(2021年) |
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合格率 | 86.1% |
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HP | こちら |
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- 入試
偏差値 | 駿全 | 57 |
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河合 | 67.5 |
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再受験 | かなり寛容 |
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定員 | 全体 | 122 |
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一般 | 一般70、千葉2、新潟2 |
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推薦 | 千葉3、新潟6、付属校25 |
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総合型 | 10 |
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子女 | 5 |
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編入試験 | なし |
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配点 | 400 | 数100・理(2)150・外150・基礎学力試験・面接 |
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過去問 |
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解説 †
- 東京都大田区に位置する医療・自然科学系の総合大学であり、5学部4研究科を有する。医学部は看護学部とともに大森キャンパスを使用する。
- 大正14年設立の帝国女子医学専門学校を前身とし、昭和27年に設置された旧設医学部である。
- その流れからか、医学部としては女子生徒は多く、2017年の統計では在籍707名中273名(39.3%)が女性であった。HPにも「女子の比率が高いことが一つの特色になっています」とある。
- 建学の精神「自然・生命・人間」の下、教養、人間愛と人間性に根差した高い専門性と生涯学習能力を備えた「より良き臨床医」の育成を目指す。
- 私立医学部の中では、難易度は中堅〜やや上位。近年の学費値下げ競争に追随して安めの学費設定とし、国公立併願者も多い。
- 東邦大学の歴史も考慮すると本来もう少し入試難易度が高くてもいいかと思われるが、現在の難易度に落ち着いている理由としては、順天堂や昭和と比べると学費の値下げ幅が小さかったためインパクトが薄く、あまり目立った特色もないことから、受験界隈で両校ほど独自のブランドイメージが定着しなかったことが考えられる。
- 昭和の値上げ後も、寮生活にこだわりのない層など一定の流入はあるが、現在まで偏差値の逆転は起きていない。
- 女子比率は高かった一方、1990年代より「子弟を優先させている」「再受験生を差別している」との噂が絶えない大学であった。東京医大問題の際の一斉調査では、不正の痕跡は発見されなかったが、それと時期を前後して同窓生子女枠と現役一浪向けの総合型入試が新設された経緯がある。
- 付属校2校からの推薦枠は最大25名であるが、実際の合格者数は20名以下となることが多い。これによる不足分の定員は一般入試等他の枠に振り分けられる。ほとんどが東邦大東邦からの入学者である。駒東からの入学者はわずかである。
入試傾向 †
英語 †
- 90分大問5〜7題程度。
- 長文読解4問、正誤問題1問、和文英訳1問の構成となる。
- 長文問題の比率が高く、問題数も全体で70問程度と多いため速読力が要求される。
- 医学論文系の英語問題が出題される。
- 生物・薬学系の再受験生は背景知識を豊富に持っているだろうから若干有利になる。
- 他大学と比べ英語の配点が大きいため、英語が得意であれば有利と言える。
数学 †
- マーク式
- 10問
- 難易度は標準的だが、難しい年もある。
- 2013年は5割取れていれば勝負できたと教授が評するほど。2017年は易化した模様。
理科 †
- 難易度は標準的。
- 2017年は、物理易化、化学難化、生物易化だった模様である。
小論文(基礎学力試験) †
一次試験の最後に小論文の試験まで行い、二次試験は面接のみとなる。2014年度から小論文の形式が変更され、マークシート方式と記述方式の併用による基礎学力試験となった。マークシート型の問題は慣用句の意味や資料の読み取り、論理パズル、文章の整序など多様な問題が出題され、記述型は与えられた文章の要点を約250字でまとめる要約問題である。結果は二次試験の判定に利用される。
2次試験 †
- 試験日は2日間の内どちらかを出願時に選ぶことになるが、一次合格発表日以降、直接事務で手続きをすれば試験日を変更可。
- ただしそれによって不利益が生じる可能性も無いとは言いきれないので、日程選びは慎重に。(2012年度までは日程を動かすと面接の順番がその日の最後になっていた)
- 2018年度から自己アピールシートが導入された。一次合格者が大学のホームページからダウンロードし、記入の上二次試験に持参する形式である。
面接 †
形式 | 面接官 | 時間 |
個人面接 | 1 | 3分×4回 |
集団討論 | 2 | 15分 |
- はじめに討論面接を行う。5-6人1組で、あらかじめ用意されたテーマが書かれた問題用紙を見て、討論開始。
- 15-20分くらい。
- その後、個人面接であるが、入室するとテーマが机の上においてある。「安楽死についてどのように考えるか」など。
- 面接官と1対1の個人面接3分であり、テーマに答えて部屋を出て、隣の部屋に入る。それを4回。
- →入って、質問に答えて、出る。をどんどん横の部屋にずれながら繰り返す。部屋によって測られている能力が違う。終了後、各自解散。
- 集団面接は、与えられたテーマに沿って受験生だけで議論し結論を出す様子を試験官が観察、評価する一般的な形式。
- 個人面接では基本的に経歴、志望動機などは一切聞かれず、内容は、提示された時事ワードを説明するものから、医療従事者になりきって、患者役の人を相手にトラブル対応を実演する、というようなものまで様々。
- 個人面接と集団面接それぞれについて段階評価が行われ、学科試験の点数と合わせて総合成績に反映される。
合格ライン †
1次試験 †
67%程度か?
2017年 †
- 手応え英語110数学90化学45物理60で通りました。
- 手応え数学1ミス物理8割化学6〜7割英語5〜6割で通りました。
- 英語8割化学3割生物6.5割数学7割落ちました。
- 数学60%英語80%理科合わせて65%で通った。
2014年 †
3193志願者の中で1次合格514人。2014年入試のvoice。
- 落ちた。英語6割、数学6割、理科8でもだめなの?
- 理科9割、数学7割、英語8割で通った。
- あった。俺、理科7割英語8割はいいけど、数学2割なんだがwww
- 多浪で270~300通ったよ。
- 手応え270で1次合格ー。
出典:コメント欄2014年2月3日
2次試験 †
2014年 †
280〜290点ぐらいか。514→112人が正規合格。
- 自己採点は 英語130 数学40 物理69 化学60 正規300は絶対ないね。良く見積もって299だしw -- 2014-02-10 (月) 12:23:26
2013年 †
280/400
明らかな難易度上昇。英語やや易も数学はとりにくい問題が多く、例年よりも総合でとり難い組み合わせだったのにもかかわらず7割とらないといけなかった。
入試の所感 †
東邦大学医学部の入試の所感
補欠の繰上り †
- 公表される情報はほとんどない。発表されるのは正規合格者のみで、補欠順位の公開や繰り上げ候補者への通知などは行わず、実質的に正規合格者を除く一次合格者全員が補欠者の扱いである。繰り上げは電話連絡によってのみ行う。
- 2013年入学入試では、月曜サイクルで補欠が回った。
- 繰り上げ順位で同窓生子弟が優先されている、という噂があるが、真偽や程度は不明。学生には同窓生子弟も多いと言われているが、東邦関係者以外の繰り上げ合格者も沢山いるようだ。
- 総合格者数が非公表のため、繰り上げ総数も不明だが、各予備校の合格者数の情報を総合すると、例年正規・補欠合わせ200名を超える合格者を出していると思われる。
入試結果 †
参考文献:https://www.toho-u.ac.jp/info_exam/test_result/med_result.html
志願状況 †
年 | 定員 | 志願 | 受験 | 正規合格 | 志願/定員 |
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2024 | | | | | |
2023 | 70 | 2820 | 2537 | 99 | 40.3 |
2022 | 70 | 2169 | 2053 | 107 | 31.0 |
2021 | 70 | 2415 | 2281 | 103 | 34.5 |
2020 | 110 | 2,696 | 2,527 | 125 | 24.5 |
2019 | 115 | 2,673 | 2,467 | 131 | 23.2 |
2018 | 115 | 3,193 | 2,944 | 111 | 27.8 |
2017 | 115 | 2,857 | 2,530 | 112 | 24.8 |
2016 | 115 | 3,242 | 2,857 | 129 | 28.2 |
合格最低点 †
年 | 満点 | 合格最低点 | % |
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2024 | 400 | | |
2023 | 400 | 261 | 65.3% |
2022 | 400 | | |
2021 | 400 | | |
2020 | 400 | 269 | 67.2% |
2019 | 400 | 251 | 62.8% |
2018 | 400 | 271 | 67.8% |
2017 | 400 | 292.5 | 73.1% |
2016 | 400 | 272 | 68.0% |
入学者年齢 †
- 2020年
属性 | 男 | 女 | 計 |
現役 | 24 | 28 | 52 |
1浪 | 18 | 17 | 35 |
2浪 | 8 | 7 | 15 |
3浪 | 4 | 2 | 6 |
その他 | 5 | 2 | 7 |
計 | 59 | 56 | 115 |
- 2019年
属性 | 男 | 女 | 計 |
現役 | 19 | 20 | 39 |
1浪 | 28 | 20 | 48 |
2浪 | 7 | 6 | 13 |
3浪 | 3 | 5 | 8 |
その他 | 4 | 3 | 7 |
計 | 61 | 54 | 115 |
- 東京医科大学の問題があって以降、免罪符代わりに現役浪比を公開しだした。
学生生活 †
学生像 †
- かつては大金持ちで派手な学生も多かったようだが、学費値下げ後は比較的普通の学生が増えた印象。全体としてそこまでひたすら勉強好きというような雰囲気ではなく、低学年のうちから試験期間以外も教科書に読み耽るような人は少数派である。
- 半数くらいは勤務医家庭、開業医家庭だが、非医家庭も結構いる。飲みに旅行に遊び回っている人々もいれば、地道にアルバイトを頑張っている人も多く、経済事情にはややバラつきがあるようだが、みんな上手く付き合っているようだ。同程度の学費の私立医はどこも似たような状況だろう。
- 下位〜中堅国公立及び上位私立の滑り止めポジションであり、私立専願での入学者も多い。地方国公立蹴りは年に数名程度。
立地 †
- 蒲田駅から徒歩15分、梅屋敷駅から徒歩10分のところに位置する。蒲田駅からバスや自転車で通学する学生も多い。
- 大学・附属病院の周辺には住宅街や梅屋敷駅前の商店街がある。
新入生の質問 †
内部生が質問に答えてくれている。
- プレイスメント試験ってできなくても大丈夫ですか?
- 全然OK 役に立たない補講はあるけど
- 飲み会は蒲田ですか?
- 新歓とかなら品川田町横浜etc連れて行ってもらえる。もちろん蒲田も。平日なら蒲田近辺が多いかな。
- パソコン何買いました??
- いらないよ
- 使うとするならパワポとか作るときに図書館に行かなくて済む位。
- 生協じゃないやつ買ったわ。あった方が便利。
- 部活入るべきですか?
- 入ってる人が大多数。でも学外で色々充実させてる、部活入ってない友達はいる。試験の過去問とかは最初にドライブで共有するから部活入ってないから試験で不利益を被ることはないはず。新しい情報があれば学年LINEで共有するから大丈夫。そのスポーツに興味があったり、昔からやってたから運動系の部活に入るのは体力つくし、先輩から情報貰える(ダメな先輩と優秀な先輩見分けてね)し、いわゆる大学生っぽい飲み会とかはできる。デメリットは金と時間がまぁまぁかかる。このへんの費用の話とかは私含めて新歓では聞かれない限り教えないこと多いから気になるならちゃんと聞くべき。文化部はスポーツよりは金かからない位の違いかな。
- 結論から言うと、好きなら入れば良いし、嫌なら入らなくても良いと思う。ただ、先輩との繋がり持っときたい人は週に数回昼休みだけ活動する文化系の部活入るのは良いと思うよ。運動系と兼部も多いから色々話は聞けるはず。
- フレッシュマンキャンプってどんなですか?
- 病院の先生が来て色々な話をしてくださったり、出席番号順の10人弱位の班に分かれてディスカッションして班ごとに皆の前で発表したりした気がするw後は、フットサルとかのレクリエ―ションとかしたかな。正直、友達できることは楽しかったりするけど、他はかったるいw
- 正直危険な部活ってどこですか?
- 何を基準として危険かそうでないかを線引きするかは人それぞれだけど、武道系は練習が、フットとかは飲みが激しい事とかは、多分入学して少しすれば噂で聞くと思うかな。入部して数人はちょっとキツいって感じる人はいるみたいだけど、概ね皆楽しんでるかな。部活のキツいキツくないの噂に限っては割りと信憑性が高いから入学して情報集めると良いかと。
- 仮に入部して学生生活に支障がきたしてると感じてなら、担任の先生とか学事課に相談、報告すれば力になってくれるよ。
- 勧誘があるのっていつからですかー?
出典:当サイトコメント欄2019年4月
フレッシュマンキャンプ †
- 1年生の4月に行われる2泊3日のグループ学習である。
- 新入生10名+教員数名のグループに分かれてグループワークを行う。テーマが与えられるのでそれについて話し合い発表をする。
時間割 †
- 低学年の講義は1限の始業時間は9:00、1時間講義、15分休憩で、何限まであるかは日によって異なるが、3〜6限までである。土曜日も時々演習が入る場合もある。
1限 | 9:00〜10:00 |
2限 | 10:15〜11:15 |
3限 | 11:30〜12:30 |
4限 | 13:30〜14:30 |
5限 | 14:45〜15:45 |
6限 | 16:00〜17:00 |
- 高学年の病院実習については他の大学と同様である。診療科毎に開始時間、終了時間ともバラバラであり、外科系の診療科だと朝7:30集合の曜日があることも。最終的に学年の半数近くは大学周辺で一人暮らしをするようになるが、片道60分以上かかるような実家から6年間通学を続ける学生も少なからずいる。定期試験は大幅に少なくなるので、頑張ってアルバイトを続ける学生も少なくない。
進級 †
- 出席に関しては各講座でスタンスが異なり、異常に厳しい講座とあまり気にしていない講座とで分かれる。講義型授業に関してはオンデマンド化し、出席がほぼ不問になった。
- 進級判定は、1、2年次が厳しく、それ以降は普通。低学年をくぐり抜けられるかが勝負。
- 定期試験は本試験、再試験、最終試験の3回受験チャンスがあり、最終試験までで合格出来ないと留年となる。仮進級制度は新カリキュラム導入と同時に廃止され、最終試験はその代替制度として導入された。本試験では下位1/2近く落とされ再試験となるような難しい科目もあり、最終試験まであるからといって油断は禁物。
- 最終試験を受験出来る科目数に上限があり、再試験での不合格科目数がこれを超えると、最終試験を受けられず留年となる。
- OSCE、CBTが3年次に行われる。(他校は4年次である。)これで留年することはそうないが、これらと定期試験が連続して行われる年度末はとにかく勉強が忙しい。
コメント †
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