![[久留米大学医学部 のバックアップ(No.1)]](image/siritu.jpg "[久留米大学医学部 のバックアップ(No.1)]")
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※大学生活については久留米大学医学部の大学生活参照。
| 創立 | 1928年 |
| 設置 | 1950年 |
| 医学部設置 | 1952年 |
| 所在地 | 福岡県久留米市旭町67 |
| 学部 | 医学部 商学部 法学部 文学部 経済学部 人間健康学部 |
| 校舎 | 旭町（医学部） 御井（文系学部） |
| 進級 | 厳しい |
| ス卒 | 80.0% |
| HP | http://www.kurume-u.ac.jp/ |
昭和3年に設立された九州医学専門学校を前身として、現在6学部（医学部・商学部・法学部・文学部・経済学部・人間健康学部）と5研究科（医学研究科・比較文化研究科・心理学研究科・法務研究科・ビジネス研究科）を有する総合大学である。また研究所、大学病院、附設中学校・高等学校、医学部附属臨床検査専門学校等を有する。
西日本では唯一の私立旧設医学部であり、昭和28年に旧医専としては最も早く学位審査権を獲得したため医師会や医学界での評価は高い。第19代日本医師会会長および第68代世界医師会会長を務めた横倉義武は本学の出身である。昭和53年卒の岩本幸英は九州大学整形外科主任教授となり日本整形外科学会理事長を務めた。
福岡市と北九州市に次ぐ福岡県第三の都市である久留米市に大学がある。久留米市発祥の世界的なタイヤメーカー「ブリヂストン」の創業者および福岡県医師会と久留米市の協力により設立された大学であり、大学のキャンパスの敷地のほとんどはブリヂストンの創業者から譲り受けたものである。医学部のある旭町はJR久留米駅や西鉄久留米駅へのアクセスも良好。博多や天神といった福岡の都心部へも難なく行くことができる。大学周辺は田舎過ぎず都会過ぎずという環境で、飲食店等も多く大学生活を送る上で不便を感じることは少ないだろう。ちなみに久留米市は人口10万人あたりの医師数が全国でもトップレベルであり「医者の街」と呼ばれることもある。
久留米大医学部は伝統的に多浪・再受験生の入学に対してかなり寛容な姿勢をとっており、実際に毎年多くの多浪・再受験生が合格を果たしている。学長自ら｢久留米大学では多浪・再受験生への差別をしない。｣と公言しており､多浪・再受験生が安心して受験できる大学の一つである。
伝統があり､同窓会の繋がりも強いことから入学試験におけるコネ加点の噂が絶えない大学ではあるが､東京医科大学の不正入試問題(2018年)の際には文科省の調査に対して､｢現在はもちろん、過去においても大学関係者子弟の優遇を行ったことはない」というコメントを発表し、男性優遇についても「面接を含む学力テスト以外の結果で入学者を選抜することはなく、応募要項に書かれている選抜方法がすべて」というコメントを発表している。
＃学位審査権獲得について
ご承知のように、現在の久留米大学は昭和3年（1928年）に九州医学専門学校として出発しましたが、総合大学として発展する過程で不足していたのが学位審査権でした。1950年代当時、久留米大学の働きかけに対して、時の文部省は48医科大学中20校のみに審査権を与え、残りの28校には審査権を与えないという方針を変えませんでした。したがって、その頃の研究者は母校に学位審査権がないため、学位審査権を持つ大学、つまり帝国大学で審査を受けなければなりませんでした。
そこで、学位審査権の獲得に重要な役割を果たされたのが谷口弥三郎第二代久留米大学学長です。谷口先生は、1883年生まれで、私立熊本医学校を卒業され、1915年、32歳の若さで熊本医学専門学校の産婦人科の教授に就任されています。そして、1950年の67歳の時から1952年までの2年間日本医師会会長を務められ、日本医師会会長を退任された1953年、70歳の時から10年間久留米大学第二代学長を務められました。
谷口先生は、学長就任後の1953年、昭和28年に直ちに行動を起こされ、当時の岡野文部大臣に対し、まだ学位審査権のない28校の中の優秀な大学に学位審査権を与えれば他の大学も発奮して研究に励み、それが、ひいては日本の医学の進歩に寄与すると説得されました。その甲斐があって、徳島大、東京医科歯科大、群馬大、神戸大、横浜大、東京医大の六校にも認可が下りました。7校同時ですが、久留米大学は全国で21番目に学位審査権を得た医科大学であることは、誇りとすべき事柄です。
＃久留米大学同窓会報より引用
2012年入学者分から非公表となったが、新カリキュラムが始まった2015年度入学者分からは復活した。
久留米大学医学部の大学生活
※量が多いので別ページに分割しました。
制限時間は60分。記述形式。理科は2教科120分の試験時間である。
以前は難度の高い問題が出題されていたが､近年は易化傾向にあり合格には高得点が求められる。
2019年入試の問題レベルはセンター試験くらい。前期入試で課せられる記述式(和訳と英訳)の問題がなく、全てマーク式であった。
前期入試と同様に易問高得点型であったという評価がある一方で、解きにくさを感じた受験生も多かったようだ。
全体的に易しく高得点が可能であった。物理も前期とは打って変わり易しい出題であった。
解答用紙は縦書きである。
試験開始直後に黒板に試験官がテーマを書くという形式。
テーマ自体は、医学部長が考える。
制限時間60分で文字数が800字なので時間的な余裕はあまりない。
久留米大学の小論文は文字数が不足すると､その時点で採点をされないという事なので注意が必要である。
明確な必要文字数は不明だが､解答用紙の最後の行まで埋めた方が安全である。
毎年6月発行の「入試ガイド」によると、
合格者平均点は2019年度は35.6点、2018年度は33.8点だが、
受験者平均点が2019年度は32.9点、2018年度は32.1点であり、
それほど差の付く科目ではない。
| 時間 | 60分 |
| 配点 | 50点 |
| 文字数 | 800字 |
テーマ（試験開始時にこれらのテーマがそのまま黒板に書かれる。）
| 2020年 前期 | 我が国の再生医療について |
| 2020年 後期 | ― |
| 2019年 前期 | 医師として社会に貢献できること |
| 2019年 後期 | 医師の働き方について |
| 2018年 一般 | 医師のワークライフバランスについて |
| 2017年 一般 | ストレスに対する予防および対処法 |
| 2016年 一般 | 在宅医療のあり方について |
| 2015年 一般 | 高齢化社会における医師の役割 |
| 2014年 一般 | 時代を見据えた理想の医師像 |
| 2013年 一般 | 人間として生きる意味について |
| 2012年 一般 | 医科大学病院の理想像について |
| 2011年 一般 | 医療のＩＴ（情報技術）化について |
| 2010年 一般 | 大地震が被災住民の生活に及ぼす影響 |
| 2009年 一般 | 現代社会における高齢者のパワー |
前期入試の場合、待機室が一次試験を東京で受けた組と久留米で受けた組で異なる。
東京組はMKで始まる番号だが、久留米組はMAで始まる番号の受験生である。
どちらも番号が若い受験生から呼ばれていくので、
できるだけ早く願書を出した方が早く帰れる(願書受付は毎年12月15日程度から始まる)。
面接では面接室前の廊下で待機している最中に受験生本人のデータの入った封筒を担当者から渡される。その際封筒の中身を見ないように指示される。
面接自体は、面接室に入室したのち面接官にその封筒を渡してから開始という流れになっている。
面接自体は私立医学部全体のなかでも最も緩い大学のうちの一つである。
多くの場合、面接官の雰囲気は威圧的なものではなく、
質問内容もオーソドックスなものがほとんどであり、時間は10分程度。
面接で超高確率で聞かれる質問としては、「医師志望理由」、「久留米大学の志望理由」である。そして最後の質問として「久留米大学では学内および病院で全面禁煙を実施しているが、それを守ることができるか？」という質問がほぼ必ず聞かれる。
| 形式 | 個人 |
| 人数 | 面接官2人-受験生1人 |
| 配点 | 50点 |
インターネットによる二次合格発表の際､補欠合格候補者には｢補欠｣という結果が通知される。
後日､補欠合格候補者には補欠の順位が記載された通知書が本人宛に送られてくる。
補欠の繰り上げは､本人への電話による入学意思確認によって行われる。
午後7時以降にも電話がかかってくることがあるので注意しておこう。
※土日・祝日は基本的に連絡はない。(入試課が休みなので)
「一次試験の点数+小論文の点数+面接点=最終総合点」が受験生の持ち点であり、持ち点が高い順に受験生のデータを並べ、正規合格者のカットラインを最終的に学部長が決定する。補欠番号の順序もこの最終総合点の並びに準じており、あとは正規合格者に欠員が出る度に事務が機械的に処理するシステムとなっている。
番号のついた補欠合格候補者は例年100名程度。
例年50位台〜60位台までが繰り上げ合格となっている。(多い年度は70位台まで)
2015年度は旧教育課程の出題範囲による最後の入試であった影響か、極端に回りが悪く14位までしか回らなかった。
補欠1番〜補欠合格最終番までの点数差は例年約8点程度である。
補欠は例年3月15日あたりから回り始め、最終日は基本的に3月いっぱいである。(4月まで回った年度もある)
入学手続き締め切り日(入学金を除く学納金が返還される締切日)以降に大きく補欠が回ることが多い。
| 年 | 最終合格者の補欠順位 | 補欠合格者のうち入学した人数 | 最終繰上げ日 | 正規合格者数 |
| 2020 | 84？ | 38 | */* | 120 |
| 2019 | 67 | 33 | 3/29 | 137 |
| 2018 | 52 | 31 | 4/2 | 137 |
| 2017 | 75 | 33 | */* | 141 |
| 2016 | 53 | 30 | */* | 136 |
| 2015 | 14 | 9 | 3/30 | 141 |
| 2014 | 63 | 37 | 3/31 | 137 |
| 2013 | 65 | 44 | 3/30 | 133 |
| 2012 | 68 | 41 | 3/30 | 135 |
| 2011 | 58 | 42 | 3/31 | 135 |
| 2月 | - | - | 動きなし |
| 3月 | 1〜15 | 月 | 動きなし |
| 16 | 月 | 8番 | |
| 17 | 火 | 9番 | |
| 18 | 水 | 11番 | |
| 23 | 月 | 16番※入学手続き締切日 | |
| 24 | 火 | 45番 | |
| 25 | 水 | 40番台後半 | |
| 26 | 木 | 50番台 | |
| 27 | 金 | 60番台前半 | |
| 30 | 月 | 60番台後半 | |
| 4月 | 1 | 火 | 80番台 |
2020年度入試において､当サイトのコメント欄の書込みから少なくとも10名以上の繰り上げ合格候補者がいたようである。
| 年 | 最終合格者の補欠順位 | 補欠合格者のうち入学した人数 | 最終繰上げ日 | 正規合格者数 |
| 2020 | 0 | 0 | */* | 5 |
| 2019 | 4 | 3 | */* | 8 |
| 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一般 | 約10名 | 134 | 134 | 10 | 13.4 |
| 地域 | 約20名 | 164 | 164 | 20 | 8.2 |
| 福岡特別 | 約5名 | 92 | 92 | 5 | 18.4 |
| 試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一次 | 約75名 | 2,056 | 1,823 | 322 | 5.7 |
| 二次 | ― | ― | 280 | 120 | 2.3 |
| 試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一次 | 約5名 | 941 | 836 | 51 | 16.4 |
| 二次 | ― | ― | 47 | 5 | 9.4 |
| 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一般 | 約10名 | 104(92) | 104(92) | 10 | 10.4 |
| 地域 | 約15名 | 93(92) | 93(92) | 15 | 6.2 |
※( )内の数字は一般枠と地域枠の併願者数。
| 試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一次 | 5名 | 55 | 51 | 5 | 10.2 |
| 二次 | ― | ― | 3 | 2 | 1.5 |
| 試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一次 | 約80名 | 1,798 | 1,568 | 394 | 4.0 |
| 二次 | ― | ― | 367 | 137 | 2.7 |
| 試験 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 正規合格者 | 競争率 |
| 一次 | 約5名 | 867 | 782 | 61 | 12.8 |
| 二次 | ― | ― | 54 | 8 | 6.8 |
久留米大学がHPや案内などに公開している点数データは全て正規合格者のみのデータであり、補欠合格者の点数は全く反映されていない。補欠の合格最低点は非公表である。
補欠合格者の点数を一切公開しないし集計データでも考慮はしていない。
なお、理科の選択科目については｢理科の各科目間で､原則として､15点以上の平均点差が生じ､これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には、得点調整を行う。｣としている。
入試の点数データが2年分掲載される「入試ガイド」は例年6月ごろに大学から発行される。
【正規合格者の一次試験平均点(毎年6月発行の大学・入試案内より)】
| 年度 | 英語 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 |
| 2020前期 | 76.3 | 95.0 | 83.0 | 83.7 | 78.5 |
| 2020後期 | 72.2 | 95.2 | 87.0 | 89.4 | 84.3 |
| 2019前期 | 75.0 | 89.5 | 83.3 | 79.2 | 83.3 |
| 2019後期 | 64.3 | 77.5 | 90.2 | 78.4 | 84.7 |
| 2018 | 65.0 | 75.8 | 91.7 | 79.5 | 84.8 |
| 2017 | 71.7 | 87.7 | 83.8 | 79.8 | 76.0 |
| 2016 | 62.4 | 75.8 | 84.8 | 76.2 | 83.4 |
| 2015 | 66.5 | 79.9 | 71.1 | 70.7 | 79.7 |
| 2014 | 74.6 | 55.6 | 76.9 | 61.8 | 73.4 |
| 2013 | 64.5 | 60.7 | 77.0 | 70.6 | 67.2 |
| 2012 | 66.4 | 70.4 | 81.3 | 78.6 | 81.8 |
| 2011 | 66 | 75 | 80 | 78 | 76 |
例年3月中（必着）で募集を締め切る。全私立医学部の中で最も締め切りが早い部類である。補欠待ちの状態のまま締め切りを迎えることもあるので、注意が必要。開示には受験票の原本が必要である。受験票を紛失した場合は免許証などの身分証明書のコピーでも可能である。
開示結果は4月以降、受験ポータルサイトUCAROにて開示される。
久留米大学の医学部を卒業し、久留米大学病院で初期研修あるいは研修後に医局に入局する医師の数は年々減少傾向にある。
久留米大卒の若い医師達は都市部の市中病院や九州大学病院など都市部の大学病院を希望する傾向が強くなっているからだ。
大学側としては、卒業生の若手医師を何とか附属病院の働き手として確保したいようである。
その意向は近年の推薦入試にも反映され、2020年度の推薦入試(地域枠)からそれまで｢大学指定の関連病院で初期研修し4年間働くこと｣だった条件が｢久留米大学病院あるいは久留米大学医療センターで初期研修し4年間働くこと｣へ変更となっている。
今後はさらに地域枠推薦入試の人数が拡大していくかもしれない。(2020年度入試の時点で20名)
卒業後の進路・資格・就職(久留米大学HPより)
http://www.kurume-u.ac.jp/site/med/20190816.html
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