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概要　 †

• 大学

  創立	1971年
  設置
  地域	首都圏の医学部
  所在地	神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
  校舎	神奈川県川崎市
  学部	医学部
  分類	新設医科大学
  立偏	45
  学費	34,732,000円
  進級	優しい
  ス卒	90.4%（2023年） 87.8%（2022年） 81.7%（2021年）
  合格率	86.0%
  HP	https://www.marianna-u.ac.jp/

• 入試

  偏差値	駿	全国	55
  	河合	全統	62.5
  再受験			かなり寛容
  定員		全体	115
  		一般	前期75、後期10
  		推薦	公募25、神奈川県地域枠5
  編入試験			なし
  配点	一般	500	数100・理(2)200・外100・面接50・小論文50・適性試験
  	推薦	550	英語150点、自然科学総合問題200点、小論文50点 個人面接I 50点、個人面接II 50点
  過去問			聖マリアンナ医科大学

解説 †

• 神奈川県川崎市北部に位置する新設医科大学である。
• 聖マリアンナ会東横病院を母体とし、1971年、敬虔なカトリック信者である明石嘉聞博士が「東洋医科大学」の名で創立。1973年に現大学名に改称。
  • 「マリアンナ」の名は、戦時中のアメリカで残留邦人の救済を続け、キリスト教の人類愛に根ざした医療人の育成を思い描きつつ若くして亡くなった、明石の実妹の修道名に由来する。
• 国内唯一のキリスト教系の医学部であり、キリスト教の精神に根差した医療教育を実践する。カリキュラムには宗教学の授業もある。
  • 宗教学といえど内容は他大学でいうところの医療倫理に近く、医療者としての倫理観をキリスト教的価値観を通して学ぶ。
• 学費は私立医学部の中では平均的、大学の立地が悪いものの最寄り駅から都心部へのアクセスは良好であるが、カタカナの名称が災いしてか難易度は下位の部類である。
• 試験問題はこの難易度帯では珍しい標準レベルの記述式。地方国公立併願としても受験しやすい。
• 附属病院は本院、横浜市西部病院、東横病院の3施設に加え、川崎市立多摩病院を指定管理者として運営している。
  • 東横病院は患者数減少による経営悪化のため2024年3月末で閉院予定。同病院は1947年に聖マリアンナ会東横病院として開院した、当大学の起源といえる病院であった。
• 2018年度入試以降、それまでコンスタントに20人近く居た4浪以上の入学者が減少。その後、年齢差別女性差別が発覚した。
• 文部科学省の調査では二次試験において、現役と20歳以上に60点以上、22歳以上には100点以上の差が付いており、女子に関しては180点以上の差が付いていた。当然、22歳以上の女性に関しては合格率が0パーセントとなっている。
  
  • 不正入試が指摘された後は面接点の比率を下げて多浪や女性に寛容となり、女性比率は女子医大に次ぐものとなった。
• 2007年、世界で5番目、アジアで初となるFIFAメディカルセンターに指定されており、サッカー日本代表を支えている。
• 上智大学看護学科の看護実習を大学病院にて受け入れている。
• 小島亜輝子元アナウンサーが31歳で一般入試に合格している。

入試の変更点 †

2025年 †

• 共テ利用導入予定

2023年 †

• 指定校推薦廃止
• 公募推薦10名→約25名に増員
• 新たに神奈川県地域枠5名
• 配点変更
  • 一般枠：面接点が150点から50点になり、600点満点から500点満点に変更
  • 推薦•地域枠：小論文が100点から50点、面接が200点から100点になり600点満点から500点満点に変更
• 学校推薦型選抜において欠員が生じたため、一般選抜（後期）の募集人員を約10名→約12名に変更（今年度のみ）

2020年 †

• 面接100点+小論文100点→面接150点+小論文50点
• 推薦入試の配点公開。

2018年 †

• 一般枠を95→85とし、一般公募推薦枠を増設し、10とした。

2017年 †

• 一般枠を100→95とし、指定校推薦を15→20とした。

入試傾向 †

入試問題は記述式なため、国公立の併願で有利。2017年度入試の数学にはデータの分析が出題されたが、センター試験対策をしていた受験生が圧倒的に有利だったであろう。入試問題からは、私立医単願の受験生を削りたいという意向が見える。わざわざ採点が面倒な記述式の入試形式にしているのも、そういうことではないだろうか。

面接(100点)と小論(100点)なので、当然学力の高低差をひっくり返される。小論の出題形式は特有であり漢字の読み書きや傍線部説明などの問題も含めて60分で400字。オープンソースの段階ですでに300番以上の順位操作が可能という恐ろしい配点なため合格安定の一次試験点数が異常に高い。逆は無いが舐めると落ちる。先述の通り、志願票の段階で既に点数化しており、細かいところも含めて大きな差が付いてた模様。

2次試験当日の最初の30分でYG性格検査という心理テストがある。ネットによくある質問に対してハイ、イイエで答える性格分析テストであり、余計なことを考えず、素直に答えればよい。

英語 †

大問4つ〜5つの構成。90分。記述マーク併用で、和文英訳問題が出題されていたが、2015年の入試からは姿を消した。

採点基準が不明瞭。

化学 †

理科2科目で140分とやや長め。以前は記述説明問題が頻繁に見られたが、14年以降減少傾向である。その分計算問題は頻出である。

生物 †

理科2科目で140分。実験考察問題に対する論述が求められる。

YG性格検査 †

質問紙形式の性格検査の一種である。計120問の質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3通りで答えてもらい、その結果から性格特性を測定する。回答・採点が比較的容易にできるため、臨床の場面に限らず教育・産業など日本の幅広い分野で採用されている検査の一つである。判断する項目は、抑うつ性、回帰的傾向、劣等感、神経質、客観性、協調性、攻撃性、一般的活動性、呑気さ、思考的外交、社会的外交の10項目である。

面接 †

個人面接15分で配点は100点。面接官は2名〜3名。
本学志望理由を特に細かく聞かれる。

小論文 †

400字、100点、60分。
医療系論文の一部を読んで、文章の説明、意見論述等を行う。漢字の書き取り、空欄補充等が出題されることもあり、現代文の試験といってもよい。

合格ライン †

1次試験 †

65%ぐらいか。

2017年 †

• 通ったけど私が最低点であることは間違いない。数6割化学7割英語6.5割生6.5割くらい。
• 英語6割、数学7割、物理6割、化学8割が体感で実際は全科目1、2割くらい低いだろうけど通った。
• 体感数8英5もなさそう物6化7で通ったよ。

出典：コメント欄2017年2月7日

入試の所感 †

聖マリアンナ医科大学の入試の所感

入試結果 †

志願状況 †

• 前期

  年度	募集	志願	受験	正規	入学	受験/正規
  2024	75	3210
  2023	87	2354	2256	171	87	13.2
  2022	70	1867	1789	144	71	12.4
  2021	70	1992	1899	119	70	16.0
  2020	80	2355	1993	129	77	15.4
  2019	85	1899	1763	130	85	13.6
  2018	85	3424	3095	130	80	23.8
  2017	85	3527	3157	170	93	18.6

• 後期

  年度	募集	志願	受験	正規	入学	受験/正規
  2024	10	1517
  2023	12	1184	1030	12	12	85.8
  2022	10	1197	1036	11	10	94.2
  2021	10	1212	1073	10	10	107.3

入学者現浪比 †

かなり以前から6区分で公開されている。
その他とは大学卒、院卒、大学在学中、社会人、認定・検定、外国人など。
→近年は現役かそれ以外という大まかな分類に簡略化されている。

参考：https://www.marianna-u.ac.jp/univ/ent_info/ent_data.html

補欠の繰上り †

2014年入学入試より、補欠番号が公開された。繰り上げ合格者は学内掲示板とインターネットに掲示され、ますます公平性が保たれることとなった。

• 繰り上がり合格者掲示
  2013年：2/22 3/4.3/12.3/18の計4回。1回目の繰り上がり人数は30人、4回目の発表までの合計繰り上がり人数は68人。それ以降は随時発表。ここの書き込みだと最終合格通知日時は4/3。

成績開示 †

例年4月30日ごろHPにて成績開示申請用紙のフォーマットが公開される。受付期間は5月の1ヶ月間で受験票の原本が必要である。公開情報は、1次試験における個人の得点、全受験生の平均点、合格最低点(他の私立同様基本的にコネ合格者の点数なので一般受験生はあまり気にしなくて良い)、最高点である。

入試不正問題 †

• 2020年10月7日、入試が不適切との判定を受け、私学助成金が減額される見込みとなった。
• https://www.saga-s.co.jp/articles/-/584004
• 2020年10月2日、聖マリアンナ医科大（川崎市）を受験した女性4人が、入試で差別的な扱いを受けたとして、同大を相手取り計約1500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが２日、代理人弁護士への取材で分かった。
• https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100201121&g=soc
• 医学部受験における必要悪が消えるのか。女性、高齢者だらけになってしまったら医師の質が担保できるのだろうか、という心配はあるが、開業医子息が多い私立医でこれを問題にするのもどうかと思うところである。国立地域枠や自治医なら分かるが
• 不正入試の聖マリ医大、再び「不適合」評価　改善勧告
  • 朝日新聞2021年3月26日

大学生活 †

聖マリアンナ医科大学の大学生活

コメント †

過去のコメント †

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