KALSとは、医学部学士編入試験に特化した河合塾の一部門である。毎年の定員200人以上ある学士編入制度の中で、大学レベルの生命科学や物理化学の筆記テスト対策を主として行う。
元々、医学部学士編入試験は理系的な背景知識を持つ人物を研究者養成目的に選抜する意味合いが強く、大学レベルの理系科目は個人では対策が難しかった。KALSはこの学士編入試験に対して問題傾向を分析し、文系出身者でも合格できるようなカリキュラムを打ち出した。KALSは現在でも唯一の学士編入対策のできる予備校であり、編入試験の規模は年々縮小傾向とはいえ一般入試よりは遥かにコストパフォーマンスがよく、また非公表の多い過去問や面接の情報はここでしか得られないため、頼りにされる存在となっている。
生命科学の講義には定評があり、編入合格者の多くが講義、テキスト、模試等なんらかの形でKALSに関わっている。文系出身者の合格実績も多く、理系出身者でも生物系未習者が短時間で合格を目指すには事実上必須とも言える。
医療・生物系の既習者であれば必須とは言えないが、KALS編集の要項集が優れており、これとテストバンク等を適宜取り組むことで合格への近道となる。
ただし近年、KALSで学んだ生徒が有利とならないような出題(高校範囲の物理化学生物等)をする大学も増えてきており、大学によっては必ずしも必要と言うわけではない。
コース | 通学/WEB | 通学&WEB |
総合コース | 1,254,960円 | 1,380,240円 |
基礎+完成+実戦コース | 934,200円 | 1,027,080円 |
基礎+完成+実戦+物理化学コース | 1,088,640円 | 1,196,640円 |
※指定大学生協での申し込みは5%off
シリーズ | 科目 |
基礎シリーズ | 生命科学:25回、医学英文法Ⅰ:10回、医学英文法Ⅱ:10回 物理・化学を学習するための数学:5回 スタンダード物理Ⅰ:10回、スタンダード物理Ⅱ:10回、スタンダード化学Ⅰ:13回、スタンダード化学Ⅱ:10回 |
完成シリーズ | 生命科学:15回、医学英語:13回、小論文:13回 |
実戦シリーズ | 生命科学:13回、医学英語:13回、小論文:13回 |
物理化学シリーズ | 力学:7回、電磁気学・波動:5回、熱力学・化学熱力学:6回 原子物理・化学結合:5回、有機化学:6回 |
オプション科目 | 英作文:10回、座標幾何と線形代数:4回、微積分:4回 確率統計:4回 |
年度 | 合格者 | 占有率 |
2019 | ||
2018 | 154 | |
2017 | 188 | |
2016 | 148 | |
2015 | 156 | |
2014 | 164 | 49.2% |
2013 | 151 | 52.9% |
2012 | 143 | 45.0% |
2011 | 134 | 45.2% |
2001 | 17 |
上記数字は河合塾のホームページに記載してあり、重複を含めた延べ人数である。ややこしいが、占有率に関しては実人数であり、定員に占める割合を示している。
2004~2014までの合格者の理系文系比率は、理系85%とのことである。旭川医科大学、弘前大学、滋賀医科大学、鹿児島大学、東海大学に多くの文系出身者が合格している。群馬大学医学部は昔ほどではなさそうである。
年齢層としては、例えば2014年を例にとると、164人中、20代121人、30代38人、40代5人となっている。
既卒割合は、これも2014年度では83%が既卒となっている。
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