加計学園獣医学部データ

名称岡山理科大学獣医学部
住所愛媛県今治市いこいの丘
広さ17ha(東京ドーム3.5個分)
定員160

概要

 加計学園とは、加計孝太郎が理事を務める学校であり、安倍総理大臣の学生時代からの友人である。加計学園は、過去に15回も獣医学部の新設を申請したが、「獣医師過剰」のために文部科学省に断られてきた。しかし、安倍総理大臣からは、「獣医学部OK。補助金97億円、土地37億円分をあげる。」とお友達待遇の回答が得られ、さらに「でも、他の大学は獣医学部を作ったらダメ。」と他大学には手厳しい対応となった。
 上記対応に関して、元官僚の前川喜平氏が「総理大臣から文部科学省に対して圧力がかかった。」という告白があり、さらに、安倍総理大臣が加計学園の役員をしていた時期があり、莫大な報酬をもらっていたことが分かった。

獣医師の需要

 獣医学部は50年以上新設されておらず、定員は1980年代から930人で固定されている。医学部の定員が、1981年8280人であり、2013年には9000人を超え、さらに増加していることとは対照的である。この理由として、「獣医師の数が足りており、その需要は減少傾向である。」ということが挙げられる。獣医師の需要を表すうえで参考となるものがペット飼育数であるが、犬は2000年頃から徐々に増え始めたが、2011年の1200万匹をピークに減少傾向であり、現在は1000万匹程度である。猫に関しては1000万匹を割るぐらいの値で横ばいである。2013年の時点で我が国における獣医師の需給見通し等についてでは、獣医師が将来過剰になると予測している。
 以上より、獣医師に関しては、現時点で充足されているとの見方が有力である。

獣医師が増えると

 供給が過剰になると待遇が悪くなる。これは、弁護士を見れば明らかである。日本で№1の資格職であった弁護士であるが、現在は見る影もない。獣医師に関しても供給過多となれば待遇が落ちることは十分予測される。全国で930名の定員であるが、加計学園は160名の定員を想定している。これはとんでもない事態であり、1校で全国定員の15%を占めることとなる。
 獣医師の待遇は、時給2000円、日給2万円が相場である。それほど高いとは言えない待遇で、さらなる落ち込みが見込まれれば、医師会としては反発せざるを得ないだろう。

自由競争

 獣医師の既得権益を無視するならば、「大学設立は自由競争だ。」との理論で獣医学部設立も自由にするべきとの意見もある。競争させることでより良い獣医が生き残るのだ。しかし、総理大臣の友人だけが獣医学部を許可されている時点でこの論理は通じない。

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