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青雲高等学校

概要 †

分類	私立
よみ	せいうんこうとうがっこう
設立	1974年
地域	長崎県の高校
所在地	長崎県西彼杵郡時津町左底郷245-2
形態	中高一貫併設型
男女	共学
偏差値	75
進学力	A
学年	250名
HP	https://seiun-jh.ed.jp/

解説 †

• 長崎県西彼杵郡に位置する共学の私立進学校である。
• 長崎の古豪であり、かつては九州地方でも有数の東大合格力を誇っていた。近年は医学部志向になっており、医学部合格力であれば全国でもトップ10ぐらいに位置している。
• 長崎県で優秀な人材を確保するために地元財界が中心となり有識者の協力の下、1970年代に設立された学校である。
• 海上空港である長崎空港から高速艇に乗り、約25分。時津港からタクシーで5分ほど走ると着く。
• 中学の定員は200人で、高校から50人が入学する。保護者が医師という生徒も毎年3割ぐらいいる。
• 元々は男子校で、1995年から高校が共学化している。高校2年生から内部生と外部生が合同でクラスを形成する。
• 寮生活が特徴であり、男子生徒の半数が入寮している。遠方からの女子生徒は2割ほどで下宿している。
• 元々、長崎県は公立王国であり優秀な生徒は長崎西高等学校に進学していた。しかし、1950年の総合選抜導入を期に公立高校が衰退。その流れから1975年に本校が開校し頭角を表していく。
• 寮によって県外から広く生徒を集め、スパルタで仕上げるという当時流行したやり方で、全盛期には東大に40名を超える合格者を輩出。ラ・サール高等学校、久留米大学附設高等学校と並び九州の私立御三家として数えられていた。九州の大手学習塾「英進館」も、かつては青雲を附設、ラ・サールと共に九州御三家として合格実績を広告していた。しかし、時代の流れと共に青雲の勢いは落ちていくことになる。近年、英進館の九州御三家くくりからも青雲の名は消えている。
• 2000年代までは長崎県内では断トツのトップ校であったが、2003年に長崎県立校が単独選抜制へ移行し、長崎西高等学校といった公立進学校が台頭。かつて毎年20~40名出ていた東大合格者数は、現在1ケタ～10名ほどに減少している。
• 青雲の凋落は公立高の台頭に加え、寮を駆使してスパルタ仕上げる方式の人気低下により県外からの入学者が減少した事があげられる。
• 入試難易度も全盛期からは大きく低下している。中学入試では四谷大塚の偏差値で52〜54であり、2000年代の60からかなり易化している。2000年代まではラ・サール高等学校、久留米大学附設高等学校といった九州の私立難関校受験者の併願校の時代もあったが現在はそうではない。近年は長崎西高等学校の受験生が滑り止めに受けるケースもみられる。
• 東大などの最難関大への合格者は減少しているが、生徒に医師の子供が多いため、医学部への進学実績は全国でもトップクラスとなっている。国立私立合わせると100名が医学部へ進学する。
• 1980年頃から医学部合格者数が増え始め、現在では国公立大学医学部合格者数ランキングの上位常連校になった。20年度入試の国公立大学医学部合格者数は61人で、全国7位。私立大・大学校の医学部にも73人が合格している。
• 開学以来、伝統的に医志向が強く、卒業生のうち2～3割が医師となる。
• 同ランクの高校と比較して上下差が大きい。標準入学先は九大下位学部となるが、国公立医学科特攻組が多いせいか、一流大進学率は5割をわずかながら割り込んでいる。校内の真ん中付近からは九大にかなり下位での合格となるだろう。

合格実績 †

難関大学 †

医学部医学科 †

赤色は1位
参照：大学の合格実績
参照：進学校データ名鑑(青雲)
参照：サンデー毎日　週刊朝日　医学部に入る(週刊朝日ムック)　大学入試全記録　大学通信

上記集計の国公立医は、防衛医を除いています

東大合格者数：青雲 †

高校生活 †

• 海上空港である長崎空港から高速艇に乗り、約25分。時津港からタクシーで5分ほど走ると、高台に立つ本校に着く。
• 理系の4割が医学部志望者である。
• 男子寮と、女子が入る下宿があり、昨年10月時点の男子寮の寮生数は473人。男子生徒851人に占める割合は56％で半数を超える。中学の女子生徒は通学のみだが、高校の女子生徒には指定の下宿が三つあり、女子生徒209人中38人が下宿している。
  • 寮生の半数以上が福岡県出身者で、九州と山口県の出身者が多いが、首都圏からも約20人が入寮している。県外から入寮する生徒は、医学部志望者が多いという。また、県内の寮生63人のうち約3分の2の生徒は通えるにもかかわらず、希望して寮に入っている。
• 寮は中学生までは4人部屋で、高校生から個室に。
• 寮生活は規則正しい。寮生の学力を大きく伸ばすのが、自習の時間だ。毎日、午後7時15分から始まり、途中に休憩をはさんで中1、2は午後10時30分、中3は午後11時、高校生は午後11時30分まで、中学生は自習室、高校生は個室で自習する。
• 寮監は自衛隊出身者が多く、規律に対して厳しい者が多い。
• 定期テストの1週間前からテスト期間の前日までは、夜の自習時間に加え、月曜から土曜は午後1時30分～4時30分、日曜は午前9時30分～11時30分、午後1時30分～4時30分の自習の時間を設けている。下宿の女子生徒は、寮生と同じスケジュールで自習する。
• 希望者を対象に、英国のパブリックスクール・イートン校で学ぶ「イートンカレッジサマースクール」や「シドニー語学研修」なども実施。
• 医学部志望者には模擬面接、小論文添削を行うほか、長崎大学医学部主催のオープンキャンパスやサマースクール、模擬手術を体験できる「ブラック・ジャックセミナー」への参加を勧めているという。
• 体力を養うイベントも多く、2020年は体力テストで全国20位に入った。
  • 約40キロを歩く「青雲ラリー」などがある。

青雲高入試 †

青雲高入試倍率 †

試験科目：国語100、数学100、社会100、英語100、理科100

参照：入試結果
参照：入試概況2022

青雲中入試 †

青雲中入試倍率 †

試験科目：国語150、算数150、社会100、理科100

参照：入試結果
参照：中学受験の日程
参照：全国トップ進学校の進学傾向分類

青雲中合格者数（塾別） †

注意：2020合格者ダブルカウント問題

参照：学習塾ランキング
参照：理科総合研究所

コメント †