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私立医学部立地偏差値

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概要 †

• 国公立医学部立地偏差値と同様の方法で算出した。
• 国公立医学部と同様に、私立医学部の立地偏差値はたびたび話題に上がるが、詳細な分析をされたことがない。
• 国公立医学部は全国各地に散らばるが、私立医学部は都市部の一定地域に集まっているため、国公立程議論する余地がないのかもしれない。
• ただ、大学間の立地に関しては確実に差があり、大学生活にも大きくかかわってくる。
• そこで、私たちは私立医学部の立地を、1.住所値、2.最寄り駅、3.主要駅、（+α）.公示価格の3指標（+α）に基づき、客観的に序列付けをすることとした。　

偏差値 †

解説 †

• 解析前の予想通り、国公立医学部立地偏差値と比較すると、全体の値の広がりは私立医学部の方が小さかった。上述の通り、私立医学部の場合は立地条件が良いところが多く、差が出づらかったと言える。
• その中で、最上位を形成した大学は、慈恵と女子であり、予想通りと言える。三大学とも立地のいい大学として名が挙がってくる。慈恵は新橋駅、東京駅、女子は新宿駅に歩いていける距離である。
  • 慶應は信濃町駅という比較的マイナーな駅であり、一般的な評価は他2大学と比較するとやや劣る。ただ、駅直結とも言える近さにより今回の指標において高評価を得るに至った。
• それに続くのが順天堂、東医であり、これも前評判通りの高評価である。東医は女子と1.1kmしか離れておらず、さらに、東医の方が新宿駅に近い。東医の方が立地が良いと言えるが、今回の評価指標ではわずかに下に出てしまった。これも機械的に分析することの限界であろう。
• 東医以上（偏差値60以上）が大都会の医学部と言える。
• 偏差値50台の上位は、昭和、日大、帝京と続く。山手線の外に位置し、最上位群と比べると見劣りするが、各種ターミナル駅まで自転車圏内であり、利便性と居住性を兼ね備えている立地と言える。
• 上記3大学の中間に日医が紛れ込んでいる。山手線の内側、順天堂の近くに位置しているものの、偏差値としては水をあけられている。これは、日医が「下町」と言われている谷根千をホームにしていることが原因であり、大学周囲の市街化度は順天堂には劣る。しかし、内側に位置していることにより自転車圏内の充実度は非常に高く、池袋や上野、東京に自転車で行くことができる。
• 偏差値55で大阪医薬と関西が登場する。2大学とも大阪の中心部から離れてはいるが、大学周囲はそれなりに発展しているためこのあたりが妥当であろう。関西の伝統校は2校とも同じような立地と言える（ただし、大阪医薬が阪急沿線なのに対して関西は京阪沿線であり、大阪医薬の方が梅田や三宮に出やすい）。
  偏差値50で杏林が登場する。東京都にありながら低めの評価となっている理由としては、総武線に揺られて三鷹駅まで行かなければいけないことと、三鷹駅からもバスが必要であることである。新宿駅に気軽にいける距離ではあるが、最寄駅から離れすぎているため評価が低くなっている。
• 偏差値40台には、国福、聖マリ、東海、北里の首都圏新設医大が続く。新設故の立地というか、どうしても人口密集地から離れざるを得ない。
• 同じ40台には藤田と愛知が位置する。似たような学力、立地の2大学であるが、立地偏差値では少し差がついたと言える。両大学とも、名古屋駅からの距離は似たようなものであり、豊明市（藤田）、長久手市（愛知）と言った名古屋市に隣接するベッドタウンに位置する。尾張地方は名古屋駅が唯一の全国レベルの駅なので、ここからの距離が重要であるが引き分けである。差がついた原因としては最寄り駅の栄え具合である。藤田は豊明市最大の駅である前後駅が最寄りであり、まずまずの利用客がいる。一方で愛知は長久手古戦場といういかにも冴えない駅のため、偏差値が振るわなかった。
• 最下位は金沢であった。やはり首都圏や近畿圏以外の大学が最下位となった。街のにぎやかさといった指標では見劣りするが、気軽に海水浴ができるなど、自然派志向の方からすれば天国である

4項目の偏差値 †

算出方法 †

1. 住所値
2. 駅力：最寄り駅
3. 都会度：主要駅

の3本立て

上記に加えて

• 公示価格
  での評価も行った。ただし、医大ピンポイントの公示価格はなく、近隣の公示価格での評価にとどまっている。

使用データ †

• 駅力と都会度の偏差値はlog2を使用して元データを圧縮した。
• 地価はlog1.5を用いた
  • この圧縮への突っ込みはなしでお願い申し上げます。この変換が大変わかり辛くて申し訳ありません。他に思いつきませんでした。ただ、logの底は統一するべきでしたが、検証のタイミングがずれたためにできませんでした。

注 †

住所値 †

算出できなかった大学に関しては近隣の住所で代用した

• 岩手：隣のコーヒーや
• 東北医薬：校内ローソン
• 順天堂：向かいのローソン
• 帝京：「加賀」までの住所で算出
• 北里：暫定
• 愛知：向かいのテニスコート

評価項目 †

• 本ページでは、立地の栄えている度合いを数値化しているが、必ずしも高い方がいいというわけではない。高い方が人が多くて町が栄えているという数値である。人の少ない方が好きという人もいるので、好みは個人の趣向である。
• 1.住所値、2.駅力、3.都会度を算出した。

1. 住所値は最下部表の住所をもとにhttp://www.ichiten.com/を用いて数値化した。
   • が、そもそもichiten.comは現在の状況を反映できているのであろうか。サイト下部の表記を見ると、2006-2008となっており、現在もメンテナンスがされているかわからない。また、運営会社の株式会社バランステクノロジーとかいうところのHPは崩壊しているようだ。
   • 住所付近（半径1.5km以内）に点在する飲食店、銀行、コンビニエンスストア、スーパー、駅、書店など15種類の施設から、利便性を測定し、点数化する。
   • ラブホテルや風俗店などはマイナスポイントになる。
   • 都会度というよりは、校舎の周りに飲食店や薬局などが多くあるかどうかという指標のようだ。なので、値が大きいほど便利な地域ということになる。娯楽の充実度や人口密度とは必ずしも相関しない。
   • 単純な都会度で言えば東京大阪の大学の優位性は揺るがないので、局地的な利便性を測る数値である。
2. 駅力は、最寄駅の平均「乗降」客数と校舎までの距離を基に算出した。算出の際は、「施設の集客力は売り場面積に比例し、距離の２乗に反比例する」というハフモデルを参考にした。
   • 駅力＝平均乗降客数/校舎からの距離の2乗とした。
   • 最寄り駅までの距離はgooglemapを参考にしたが、回り道になっている経路はなるべく最短距離になるように微調整して算出した。明らかに距離感が違う箇所はご指摘ください。
   • 平均乗降客数はhttps://statresearch.jp/を参考にさせていただいた。2018年のデータで止まっているが、他の媒体では乗客数しか情報がないなどの制約があったため。
   • 最寄り駅の選択は概ねその言葉の通りであるが、最寄駅のすぐ近くに巨大ターミナル駅がある場合はそちらを最寄り駅として選択した。例、北大の北12条駅と札幌駅。
3. 都会度はその都道府県の最多かそれに近い主要駅との距離で算出した。
   • 都会度=主要駅の平均乗降数/校舎からの距離の2乗とする。
   • 駅力が局所的な指標であるのに対して、都会度はより広がりを持った街の繁栄を評価している。
   • 巨大駅が近くにあるほど大きな町として発展しているという意味で主要駅を指標にしましたがどうですかね。東大がもう少し高くなるような指標があればより適切かと思います。他の指標やアレンジ方法などご指摘ください。

• より良い指標が見つかればいいなと思っております。

限界 †

• 乗降客数に関して、2022年リアルタイムのものではなく、2018年〜2021年のデータが混在し、参考文献も複数に及んでいることから、評価上の誤差が生じていると思われる。
• 駅から近すぎると駅力が上がりすぎ、実情以上の評価をしてしまう。例：「女子＞東医」はほぼ同等の立地であるが、女子が最寄駅から近いために差が大きく出てしまった。また、慶應も好立地ではあるが、ナンバー3は過大評価と思われる。
• 住所パワーhttps://opendata-web.site/を取得できない大学があり、近隣の住所で代用している。また、このサイトの更新が2000年代で止まっており、現状を正確に反映できていないと思われる。

参考文献 †

• wikipedia
• https://opendata-web.site/
• https://shingakunet.com/area/ranking_station-users/
• https://storestrategy.jp/?category=1&area=&pref=11&id=2775
• https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000429.html

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