定員 | 10 |
入学 | 2年次前期 |
日程 | 6月:出願 7月:1次筆記(7/2(土)、2次面接(7/23(土) 8月:合格発表 |
科目 | 1次:英語100・物理100・化学100・生命科学150 2次:小論文50・面接50 |
推薦書 | 不要 |
英語試験 | TOEIC または TOEFL |
分類 | 旧帝国大学 |
HP | med.osaka-u.ac |
旧帝国大学のひとつで、医学部のある吹田キャンパスは大阪市内からやや北に外れた位置に存在する。研究医志向のある大学で、高難易度の理科多科目型の筆記試験が特徴である。1975年から国内で初めて学士編入学制度を開始し、卒業生の進路追跡を行うことで編入学の意義を評価する論文も出している。試験形態も昔から根底は変わっておらず、学力勝負の傾向が非常に強い内容となっている。学士編入者は総じて教授や管理職などの比率が高く、それ故に長年10名以上の定員を割いて継続されているのだろう。年齢も寛容で配点が明確化されており、合否に関しては得点の上から順に取ると明言している通り、点数順で合格者を出していることが試験点数と順位の開示結果からわかる。
2021年度実施試験
科目 | 時間 | |
1次試験 | 物理学 | 10:00〜11:30 |
化学 | 12:30〜14:00 | |
生命科学 | 14:30〜16:30 | |
2次試験 | 小論文 | 10:00〜11:30 |
面接 | 13:00〜 |
大問3~4問構成であり、そのうち1問は英語論文が出題される。出題範囲としては、大学の分子細胞生物学であり、特に阪大が強みとしている癌や免疫の分野は毎年出題される。Essential細胞生物学からの引用が多く、入学後の基礎医学参考教科書としても用いられるので買っておいて損は無い。
大学レベルの力学・電磁気・熱力学がメインに出題される。関連する分野として波動・相対論・量子論が出題されることもある。誘導に沿って解き進めていく形式であるが、医学部編入試験の中ではダントツの最高難易度であり、大学物理特有の積分や近似計算に慣れていないと手も足も出ない問題が多い。例年受験者の得点率が最も低い科目であり、合格者の得点も3~6割程度である。
大問4問構成であり、第1問と第2問:物理化学(化学熱力学・量子化学・速度論など)、第3問:有機化学(理論)、第4問:有機化学(反応)。物理化学は出題傾向が安定していないため、対策が難しい。有機化学は出題が安定しており、こちらを確実に得点できるようにしておきたい。
3対1の個人面接。志望理由書などを参考に、決して圧迫ではないが掘り下げた質問がなされる。過去には直前の小論文について問われたこともあるが、近年では無い模様。
二次試験受験者は受験番号順に呼ばれ、2つの面接室に交互に割り振られる。受験番号は出願順のため、出願順が面接順になる仕組み。出願の際には気をつけるとよいかもしれない。
面接点は頒布会の成績開示資料によれば約4.2点が単位となっており、面接官3人による各5段階評価を点数化していると推定される。0点は総合点によらず不合格とも噂されるが定かではない。
過去問は大学に請求することで、もしくは有志作成のwebで入手可能。
入学年度 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 |
---|---|---|---|---|
2023 | 100(男79女21) | 86(男67女19) | 10(男8女2) | 9(男7女2) |
2022 | 101(男78女23) | 88(男66女22) | 10(男9女1) | 10(男9女1) |
2021 | 144(男111女33) | 124(男97女27) | 10(男7女3) | 9(男6女3) |
2020 | 101(男73女28) | 82(男59女23) | 10(男8女2) | 9(男7女2) |
2019 | 119 | 10 | 8 | |
2018 | 127 | 10 | 9 | |
2017 | 129 | 6 | 4 | |
2016 | 87 | 5 | 4 | |
2015 | 85 | 6 | 6 | |
2014 | 158 | 7 | 7 | |
2013 | 159 | 10 | 10 | |
2012 | 223 | 10 | 10 | |
2011 | 201 | 10 | 10 |
参考文献:入試結果
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