概要 †
医学部受験における鬼門である。現代文の能力は、生涯読書量、筆記量に影響されるため、短期間の勉強だけでは得点が安定しない。苦手な人は機械的に正解を見つけていくしかないだろう。
傾向 †
大問 | 分野 | 設問数 | マーク数 |
1 | 評論 | 6 | 11 |
2 | 小説 | 6 | 9 |
3 | 古文 | 6 | 8 |
4 | 漢文 | 7 | 8 |
※2016年の出題
年度 | 平均点 |
2016 | 129.4 |
2015 | 119.2 |
2014 | 98.7 |
2013 | 101.0 |
2012 | 118.0 |
対策 †
現代文 †
現代文の能力は、上述の通り、生涯読書量と筆記量に依存しているため、短期間の勉強ではなかなか成果が上がらない。そのため、国語の苦手な人は機械的に設問をこなしていくしかない。医学部受験生ならばその方法はご存知だと思うので、あえて深入りはしないが、選択肢の成否の根拠を文章中に見つけ出し、一つ一つ消していくというものだ。ただ、これも小手先のテクニックなので安定性に欠けてしまうのが残念なところである。結局、有効な打開策はなく、不安定な得点に悩まされることとなるのだ。
ネット上でセンター国語の勉強法をうたい「偏差値40から」とか「195点取った」などという文句で勉強法を公開しているページが多数あるが、レベルの高い皆さんはあまり参考にしないほうがいい。皆さんはわかると思うが、センター国語は195点を取ることは可能である。しかし、それが確実ではないのだ。センター模試の現代文満点を取り、「ようやく国語を克服できた。」と思っても次の模試や本番で大コケするなんてことは当たり前なのだ。結局小手先のテクニックでは、現代文の読解能力は変わらないのである。
古文 †
速読力は要らない。単語・文法を暗記し、微妙な選択肢を自信を持って消去できる知識量が必要となる。英語のようになんとなくの読み流しは通じない。単語は300〜400語程度を暗記する。
漢文 †
問1は語句の意味問題で、小問4点×2問の8点である。問2〜6は下線部解釈、返り点、内容解釈、漢字の意味、漢字の読みとなり、問7は全体のまとめ問題である。15分以内で解きたい。
漢文まで手が回らない人もいるが、少ない勉強時間で成果が上がるため、現代文よりも優先して対策しておきたい。
句法と単語150語を覚える。
詳細な対策voice †
出典:コメント/三重大学医学部2017年1月
以下になるが、整理して再掲予定。
- 評論。キーワードがある部分…傍線部自体(指事語・二字の漢字に特に注目)➡傍線部を含む一文(指事語・傍線部の文の主語となる部分 )➡傍線部と関連のある本文内容 --
- 二字の漢字は傍線部の内容を問われたときキーワード。 解き方例、2014問3)、具体的にどんな展開かあ、傍線部の内容問われてんなぁ➡おっ、二字の漢字の「拡大」あるやんキーワードげっちゅ➡拡大を説明できとる△鉢のどっちか正解やな➡お、指事語「その」あるやん➡その=書き言葉でこれがキーワードやな➡じゃ△鉢のうち、書き言葉ある△正解やわ みたいな --
- 同じく解き方例2014 --
- 問四。二字の漢字「象徴」あるけど、これによってなにがかのうとなったか…やから=傍線部の内容とちゃうな、やから象徴はキーワードとちゃうな➡なにが可能となったんやろか➡ おっ、直後にこれは契機となりますとかいって可能になったこと述べとるやんけ、内容精査したろ➡武によって支えられての文かぁ、武・文ってなんや、本文読み進めたろ➡行政能力=文、武=忠義の心かぁ➡要は忠義の心に支えられての行政能力ってことか➡このこと触れてんの、い世韻笋鵑院↓い梁召良分よく読んでないけど、これ正解やし無視して次の問題いったろ みたいな --
- 武=忠義の心、文=行政能力ってわからんでも、支えられてる要素い靴ないしこれ正解やろ(^^) でも勿論ありやで。 --
- 小説。キーワードがある部分…傍線部自体(特に問われ方が、この時・ここに至るまで・ここでの、の時100%傍線部にキーワードあり)➡傍線部に関連のある本文の内容 --
- 評論と小説に言えること…キーワード重視で消去法は最終手段。キーワード見つけて選択肢切った際に一個しか残らんかったらこれが正解、その選択肢の他の部分精査できてなくても無視して次いく。選択肢の内容≧本文の内容 は○、選択肢の内容≦本文の内容 は×。 --
- わかりやすく?言うと、おっきい○とちっさい○書いて、ちっさい○をおっきい○の中にいれて、ちっさい○がキーワード・おっきい○が選択肢の内容みたいな感じ。おっきい○がキーワード、ちっさい○が選択肢のとき、この選択肢は× --
- ちっさい○が選択肢の時が、「この選択肢も本文の内容かすってんのになんであかんの?」の正体やと思う。 --
- おっきいおっ◯い、ちっさいおっ◯い、いれて、感じ、☓☓ --
- 全部に言えることやけど、傍線部の前後にキーワードあること多いし見落とさんよー気をつけてや --
- 2014問五。おっ、どういうことかで=傍線部の内容やんでしかも二字の漢字「道理」と「天下」あるやん➡道理ッてようわからん、天下で選択肢切ったろ➡天下要素とイ靴ないやんざまぁ➡選択肢比べたろ、知識を獲得・思考は感化か本文読んだろ➡思考は感化ってなんやねん消えろあほ(^^)➡正解 --
- あっ、評論ね。あと消去法は最終手段って言ったけど、要は重要度が キーワードで絞る>消去法 ってだけで、選択肢絞ったあとにあからさまに本文内容とちゃうアホなこと述べてるやつあったら消去法使ってや。 2014問五のイ箸思考に感化だけやなくて、天命として引き受ける気になったもあほやし --
- 上でもちょっと使ったけど、「選択肢比べる」という手法もクソ重要やから使ってな(^^) --
- 評論はわい部分読みやで。この方法で問題なんが問五あたりに来がちの、段落構成問題と内容合致問題やけど、これらは問2〜問4で読んだとこと被るとこから2つ位は選択肢だされてるし、あとは問2〜問4で読まんかったとこで選択肢になってるとこ、ざっと(←ここ重要)本文みて探せばええしな。さらにいえば段落構成問題は、まず選択肢の終わりに注目して本文の最終段落に注目すればけっこう絞れんで。物語は全部一応読む。 --
- ただ勿論やけど、こんな部分読み付け焼き刃じゃ無理やし全部読むべき。時間配分気にしてんやったら、おすすめの解く順は漢文(15分)➡評論(23分)➡物語(15分)➡古文(20分)やな。まず早くとける漢文から入ってアップ的なことしとくべし。いきなり現代文とか古文とかから入ったら、まだ頭が試験に入りきれてなくて文章頭に入ってこないんごの恐れあるしな。あと完璧主義やめて、迷ったら多分こっちやろっていう選択肢選んで、問題に目印うっといて後で時間余ったら戻って来る方式の方が良い。国語に限らずな。あとでみたらなんや簡単やんってなること結構あるし。 --
- センター評論問6以外、小説問6以外、古文の問3.4あたりの傍線部問題、は全てキーワードの説明してるかでかなり絞れると思っていいんですか? --
- キーワードの説明してるかってか、内容合致とか語句説明とか段落構成問題などなど以外の問題は全てキーワードあってこれで説けんで。ただ全てをキーワードで解くってのは一部の国語強者以外の者にとっては理想論やから、キーワード見つけられへんかったら消去法とかどしどし用いてサッサ次の問題進むべし。んで時間余ったらもっかい戻って考えてみるみたいな。 --
- キーワードって経験上 ほぼ全ての傍線部か 傍線部の該当部に含まれてますか? --
- 評論は問われ方が=傍線部のとこ聞いとるときな。物語はわいはこの時・ここに至るまで・ここでの以外の時は使わんかった。目安にはしたけど。 --
- 解き方なんて千差万別やからな。一応物語のわちの解き方も書いとくなり。例2013本試験。問2……理由説明問題➡理由探りにいく➡直後コケイノトリ=媚➡,△やけどは他の部分終わってるから,➡,鉢△鮓比べて違いに注目➡読み進めて、聞きあきたよ➡ 母は期待しとらん で∪飢 もう一度言うけどやり方なんて千差万別やで。今わちが示したやり方しか解けへんとかいうこと全くないで。今問の場合、媚に注目は必須やけど --
- 問3……理由説明問題➡本文「お伽噺を思い出したとこやったさかい 」➡お伽噺ってなんや➡端的に「父はよ帰ってきてぇな」➡ このこと説明してんのだけ --
- 問四……このとき➡傍線部自体分析➡「ハッハッハまさか……笑ったが」➡「が」ってことはまさか的なことあんねやろ、んで陰鬱な気に閉ざされたんやろ➡じゃこのときの心情は自分に向いとんな➡感情自分に向いてんの△鉢やけど、本文読んだら色々おかしいから∪飢 --
- 問五……このとき➡傍線部自体分析➡自分を擽る➡これ説明してんの,か➡本文「お伽噺を思い出すと」➡問3でもやったようにお伽噺=父を想うやったな➡これ説明してんの,里 --
- 物語の問6にでて気がちな表現に関する問題は、ほんまにわからんかったときだけ、もしあればやけど「人物像をうきぼり」とか「人物を重層的に」的なワード入ってるやつ選び。ほんまにわからんかったときだけやで。これが誤りの可能性あるから自分を一番に信じてや。最終手段やで!! --
- 上で大きいの小さいのってあったけど、選択肢の方が本文の内容よりも広いというか、大きく広く捉えてるやつは○選択肢の方が狭い解釈なら×ってこと? --
- せやで。センターは完璧な問題作らなあかんから、センターが自分で勝手に作者の解釈決めつけるわけいかんやろ --
- もちっと深いとこ言うと、物語の場合、もし選択肢何個かに絞ったけどこれ以上わかんねってとき、一番あいまいな、広い感じのこと述べてる選択肢選んどき。感覚的ですまんべ。あくまで最終手段な。 --
- さらに意味わからんこと言うと、古文で、自分ではなんかちょっと違うくねって選択肢でも、その選択肢が断定表現を避けて「〜だろう」とかボカしてあいまいな感じにしてるやつやったらその選択肢は正解の可能性あんねんけど、自分でもちょっとなにいってるかわからんしやっぱ無視してくりゃれ --
- わいはこれをボカシ型問題って呼んでるけど、ちょっとなにいってるかわからんから無視して --
- 別の人間だけど、小説は傍線部の忠実な言い換え、其れ --
- 間違えた、それか 心情の直接原因に触れてるか。 --
- 最終手段やで。一応目印うっといて後で帰ってきたときもっかい考えるやで --
- わちの解答例みてわかる思うんやけど、わち記述に求められるような完璧な解答してるやつ1つもないだで。全部なんかちょちってつまんで解いてるみたいな感じだで。1つに選択肢絞れたら、その選択肢の中で本分と照らし合わせてないとこあっても、へぇーそーなんだー教えてくれてありがてぃーぐらいの認識で次の問題いくやで。照らし合わせとか時間のムダでしかないだで。完璧主義はやめるやで。ほなな\(^^) --
- 古文読み方コツ……大抵ある段落にある傍線部問題の波及範囲はその段落のみ。やから最初に段落ふって、読もうとしてる段落に存在する傍線部問題をその段落を読む前にまずみて、なに聞かれてるとか選択肢に存在するワードとかからヒント得て、その後に、その傍線部問題を解くことだけを意識して読むべし。これによってムダ読み減ったり、全く問題に影響しない文に惑わされて全体解釈をとんでもない方向に持っていったりするリスク減るはず。おそらくやけど、経験上六割読めれば満点狙えるはず。 --
- 問題わからんかっても、最後の正誤問題とか他の問いとかさきやったらなんか解ることままある気がしないでもない。 --
- 前書きに話沿うこと多いから、前書きそれなりに大事。注がキーワードになってること多いから、注それなりに大事。あと古文も傍線部前後にキーワードあること多いし、前後それなりに大事。 --
- 古文は訳わからんとこあっても、そのまわりの読めるとこ拾って、「こんな感じのこと言っとるっぽいな、あ?詳細な訳教えてくれ? 答えみろかすぅ(^^)」ぐらいのテンションでええで。 --
- 漢文……対句くっそくっそくっそ大事。注くっそ大事。あと、日本語的に自然になる選択肢選ぶのもくっそ大事。 古文以上に選択肢つまっても先読み進めること意識。全部読んでようやく見えてくる問題けっこうあるきがしゅる --
- 漢文の大体構成……ある具体的な出来事述べる➡最後に、抽象化して偉い人の説法かなんか述べとる。つまり抽象は具体から内容の方向性予測・具体は抽象から内容の方向性予測できるってことと、文書全体一貫してある方向性のことしかのべとらんってこと。 だから選択肢つまっても先いって読み進めること大事。 あと今関係ないけど 対句くっそくっそくっそくっそくっそ大事。 --
- ちなみに試験当日の腹冷えたこととかによるくそにびびっとるやつは、あらかじめビオフェルミン飲んどきゃええわ。 --
- 古文、漢文についてだけど、「本文の内容と何か合致しない気がするな.でも該当部分を忠実に訳すとこうなるな」みたいな選択肢って(本文がちゃんと読めてないからなのかな)って、やっぱり該当部分忠実に訳してるのが○なことがほとんどですか? --
- 忠実に訳すっつか忠実にキーワード部を踏襲してるとこやで。漢文で日本語的に自然って言ったけど、これ使うの他の手法使ったあとやで --
- 日本語的に自然使う場合、例えば漢字一語の穴埋め問題とか、七言律詩や対句で選択肢絞ったあと使うみたいな感じ --
- 三重大換算で82%は最低必要と考えちくり --
- 掲示板見にくくしてごめんやで。2010評論。問2……傍線部「このヴェニスの商人」➡このヴェニスの商人=利潤は差異から〜➡´↓➡経済学〜出発したってどういうことや➡本文、経済学は人間を中心➡ (例えばイ辰鴇紊能劼戮燭っきい○ちっさい○の選択肢ちっさい○バージョンですなぁ) --
- 問三……本文「ふたたびヴェニスの商人みる」➡ヴェニスの商人=差異➡ --
- 問四……二字漢字錯覚あるけど、,鉢◆澆辰櫃い韻秒把蠅任んから無視➡本文「差異の安定性」➡ --
- 問五……一度としてその中心にあることはなかった➡しか表現あわん(笑) --
- 国語先輩ありがとう --
- 問6供帖頂能段落みる➡各選択肢の最後みる➡今後の展開予測してないし、具体例あげて演繹的にも論じとらん、あととりまいまは、わちはわからんから残す➡選択肢比べる➡⊇臠屬舛磴➡ --
- 2013評論……問2……どういうことやけど傍線部みてもよーわからん➡鐔どうかわってん➡本文「鐔が実用本位」➡ 他の選択肢はおっきい○ちっさい○の選択肢ちっさい○バージョン。 あと精神性のとこ本文と照らし合わせてないけど、照らし合わせとか時間のムダやし選択肢よんでほーん位で次いく --
- 問3…… コツでいい忘れてたけど、評論で筆者の考え、主張を問う問題はキーワード部は傍線部がある段落が言いたいとこにある(ことが多い)➡何時の間にか彼らの感受性のなか➡ は明らかにするとかいって何時の間にかちゃうから× --
- どういうこと➡芽をだした➡△靴ねぇ(笑) --
- 真面目に解くと、どこ例えとんねん➡本文「何時の間にか現れてきた」➡ --
- 問五……なんでなんやろぅなぁ➡本文、そのうちに、鳥が来よってこの様子みたからやろ➡鳥の様子=ピシーンってしとる➡ --
その他voice †
- センター対策には東京出版が出している「センター試験 必勝マニュアル古文」「センター試験 必勝マニュアル」が適している。どちらもセンターの問題を解くうえでの知識が網羅されており、どう解いていくべきかのコツが明確。この2冊を1周間ほどで勉強して、実際のセンター試験の過去問にあたっていくといい。
- センター古文で満点なんて取れない。取れたら結構すごい。東大文系でもセンター古文で満点を取った人は11人に1人くらい。
- 東大理3合格者のセンター古漢平均点→69点(最高点:100点、最低点51点)
- 漢文は一番満点が狙いやすい教科ですので漢文優先でやる。参考書は早覚え速答法という参考書がおすすめである。
コメント †