一覧 †
総論 †
- 旧帝国大学とは、1886年の帝国大学令によって設立された帝国大学の流れをくむ大学群である。
- 七帝大と呼ばれ、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学が該当する。正確には、1886年に東京帝国大学、京都帝国大学、九州帝国大学、東北帝国大学、北海道帝国大学の5大学ができ、1918年の大学令により大阪帝国大学、名古屋帝国大学が設立されている。
- 各地方を統括する総合大学で、全ての大学に医学部が設置され、文系理系の主要学部も網羅している。
- 都市部に位置することも特徴で、その土地の中心地で勉強できる。
- 大学群の序列と世代間占有割合によると、非医学部も含めた旧帝一工の世代間割合は上位0.74%、進学者間割合は上位1.28%に該当し、世代の最上位を占める優秀層である。
格式 †
- 設立の年代順に格式があるとされる。東京→京都→九州→東北→北海道の順であり、さらに、大阪→名古屋と続く。
1.東京帝国大学
2.京都帝国大学
3.九州帝国大学
4.東北帝国大学
5.北海道帝国大学
6.大阪帝国大学
7.名古屋帝国大学
- そのためかつては「東大・京大・九大で旧帝の御三家」のように言われていたこともあったが、「現在は東大・京大・阪大がトップ3」でありそれ以外の4大学との間に隔たりがある。
- 東北大学よりも大阪大学の方が受験難易度も高く、全く比較対象にならない程の格上らしさがある。(現に比較する行為自体が失礼にあたる)
- この辺りの設立はほぼ同じなので、順位が前後しても1ミリもおかしくはない。
- 東京大学と京都大学以外は、地方旧帝国大学扱いとなり地帝と呼ばれる(その中では大阪大学が頭一つ抜けている(特に医学部では))
- 大阪大学医学部附属病院は日本で唯一の全臓器移植が可能な病院。そのため、年間臓器移植数は日本最多。
研究 †
- 研究面でもアドバンテージがあり、科研費配分額は七帝大が7位まで連なっている。
所在地 †
- 七大学とも所在地が、中〜大都市であることが旧六医との最大の違い。どの都市においても様々なイベントが開催され、学生時代を満喫することができる。 以下人口と、ご当地特有のイベント一覧(東京と京都と大阪に関しては誰もが知る有名なものばかりなので、ここでは地方都市(地方旧帝大) のイベントを紹介する)
- 北海道大学:北海道(526万人)札幌市(197万人)→ 北海道神宮・円山動物園・札幌時計台・大通公園・さっぽろテレビ塔・藻岩山・北海道庁旧本庁舎・さっぽろ羊ヶ丘展望台・北海道大学植物園・モエレ沼公園・小樽・札幌雪祭り・さっぽろ夏祭り・ 各種アーティストのドームツアー・札幌オータムフェスト
- 東北大学:宮城県(230万人)仙台市(107万人)→松島(日本三景)・仙台七夕祭り・仙台青葉祭り
- 名古屋大学:愛知県(754万人)名古屋市(232万人)→ 熱田神宮・名古屋城・東山動植物公園(コアラ)・徳川美術館・名古屋テレビ塔・博物館明治村・リトルワールド・ナガシマスパーランド・伊勢神宮・大相撲名古屋場所・太閤祭り・ 各種アーティストのドームツアー・なごや食フェス
- 九州大学:福岡県(511万人)福岡市(160万人。ただし隣接する 北九州市96万人を含めると 周辺人口は250万人を超える)→ 太宰府天満宮・福岡タワー・楽水園・大濠公園・中洲屋台街・糸島・門司港レトロ・小倉城・博多祇園山笠・大相撲九州場所・各種アーティストのドームツアー・ うまいものフェスティバル
旧帝国大学の医学部 †
- 歴史的に各ブロックの医療を担うために多くの関連病院を保持し、そこに医師を派遣してきた。新設医科大学ができてからは地元の大学に医療を任せるものの、指導的立場となって地方をけん引する役割を果たす。また、医学界においても研究面では最上位をいき、各分野で他大学を引っ張る立場である。
- 受験難易度としては上位であることは間違いないが、北海道大学医学部は首都圏や関西圏あたりの医学部に合格偏差値で抜かれることも多い。これは、歴史や研究面よりも立地を重視する現実的な考えができる受験生が増えている実情が伺える。
- また、医師という職業の特性上、大学名にこだわる必要は全くないという点が挙げられる。(※就職において大学名が重要視される他学部においては、千葉大学よりも九州大学の方が偏差値は高い。)
- 医学部においては「立地>歴史」が事実であり、自身の大学の医局に残らない限り関連病院の役職などのメリットにはありつけない。例えば、東京出身者で、東北大学医学部を卒業後東京に戻るとすれば、旧帝国大学のメリットは全くの皆無。これは、どこの大学でもそうであるが、医師となってからの経歴、論文に対しての評価が重要となる。なので、「立地>歴史」となる。
難易度 †
- 2010年前後までは「どの旧帝医学部も東京大学理科一類よりも難しい」と言われたが、2023年になった今は医学部の大幅な定員増や医学部人気高騰が少し落ち着いたこともあり医学部全体的に難易度が下がり、下位旧帝医学部は東大非医や京大非医に抜かされている。また、上述したが、北海道大学医学部と東北大学医学部は首都圏や関西圏医学部にも抜かれている。
参照:国立医学部の偏差値
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