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東京医科歯科大学

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概要 †

• 大学

  創立	1928年
  設置	1946年
  地域	首都圏の医学部
  所在地	東京都文京区湯島
  学部	医学部 歯学部
  校舎	湯島 駿河台 国府台
  分類	新制八医科大学
  立地偏差値	70
  進級	優しい
  ストレート卒業率	87.6%（2023年） 92.5%（2022年） 85.2%（2021年）
  新卒国試合格率	95.1%
  HP	https://www.tmd.ac.jp/

• 入試

  偏差値	河	共テ	前期88%,後期92%
  		二次	前期70.0,後期-
  	駿	全国	前期73,後期74
  		共テ	前期70,後期72
  再受験			厳しい
  定員			101（前期69,後期10,特別選抜22）
  編入試験			あり(5人)
  調査書			点数化なし
  前期		比	共:ニ=180:360
  		共	国40,数(2)40,理(2)40,外40,社(1)20
  		二	数120,理科(2)120,外120,面接
  後期		比	共:ニ=500:200
  		共	国125,数(2)125,理(2)125,外125
  		二	小論文100 面接100
  過去問			東京医科歯科

• 推薦入試

  定員	長野枠5以内,茨城枠5以内,埼玉枠5以内
  評定平均	A段階
  出身地	茨城県のうち2名は県内, それ以外は全て制限なし
  浪人	長野枠は2浪可,茨城枠は1浪可
  科目	共通テスト 面接

  2023年度入試では埼玉枠が一番倍率が高く、茨城枠が一番倍率が低かった。また合格者は各県3名ずつであった。

解説 †

• 東京都文京区に位置する医学部、歯学部を有する医系大学である。2学部しか有さないが、学部生1478名、大学院生1430名、計3000名近くが在籍する（2020年）。
• 学部は二つであるが、医学部は医学科と保健衛生学科、歯学部は歯学科と口腔保健学科に分かれ、医師歯科医師だけでなく、コメディカルの育成も行っている。
• 本学の前身は、1928年の旧制歯科医専のうち唯一の官立であった東京高等歯科医学校である。医学科は1944年に設置され、新制八医科大学の流れをくむ。
• QS世界大学ランキング2019で医学分野国内4位である。
• 医学部の序列としては、東京大学理科三類、京都大学医学部に次ぐ難易度を誇る。旧帝国大学ではないが、圧倒的立地条件と歯学部での格も上乗せされ、全国屈指の難易度となっている。
• 立地が全国の医学部の中でも最高クラスに良い。 御茶ノ水駅至近に医科歯科大が構える光景は、東京付近の医学部受験生の多くが目にしたことがあるだろう。御茶ノ水駅自体は水道橋駅と秋葉原駅の間にある。水道橋駅にはラクーア、東京ドームシティがあり、秋葉原駅はサブカルの聖地であり、双方ともに大学生と親和性が高い。御茶ノ水は古くからの文教地区であり治安も良い。ただ、その分家賃が高いことは仕方ない。
• 入試難易度は高い。関東では東京大学理科三類に次ぐ位置づけとなり、理三と双方を天秤にかけて受験する受験生は多い。そのため、新制八医科大学の中でも抜群の難易度であり、全ての旧六医科大学を超越するどころか、東大京大阪大以外の旧帝国大学医学部をも凌ぐ。私立では慶医と同等程度である。
• 入学難易度に比して、同偏差値帯の大学（旧帝国大学）と比較すると関連病院や主要ポストの数は少ない。慶應医との難易度比較では甲乙受けがたいが、ネームバリューは慶應の方が上である。
• 入試問題はやや癖が強く、過去問研究を怠ることはできない。
• 指定国立大学法人に指定された。
• 再受験合格生の多さから東京神奈川の国立では最も再受験生に優しい大学と言われているが、合格者の多くは東大非医であるため、高い学力が大前提である。

• 学生の構成は、現役6割一浪2割二浪1割強、三浪以上少数、再受験1割という印象。
• 医科歯科大学病院は、研修病院の人気が非常に高く、志望人数は常にトップ争いをしている。
• 2022年8月、東京工業大学との統合に向けて協議に入ったとプレスリリースが出された。統合となれば、理科系総合大学の医学部ということになりさらなる格上げとなるであろう。参考
  →2024年度中をめどに統合することが決定した（参考）
  • 医療や工学など互いの得意分野を掛け合わせた先端研究を展開し、政府が年数百億円を支援する「国際卓越研究大学」の認定も目指す。
• 2024年10月1日に、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、東京科学大学が設立されることになる。学部の被りがなく、両校とも上は東大しかない入学難易度であるため、偏差値は現状のものを引き継ぐと思われる。
• 2023年組の最高齢は36歳であった。

入試の変更点 †

2025年以降 †

• 共通テストに「情報」追加。
• 配点は前期は情報を加えた1000点満点に1000分の180をかけて180点に、後期は情報を加えた900点満点に900分の500をかけて500点とする。

入試情報 †

• 毎年、370/540が最低点に落ち着く。
• 共通テストで90%,162点とすると、60%弱の210/360点を2次試験でとる必要がある。

英語 †

• 1500語程度の長文問題1題。時間に比して分量は多い。
• 正誤問題25問、英文和訳、英問英答、要約問題が中心で、問題形式は例年同じ。和訳と正誤問題は難易度が低めのため、英問英答、要約問題をきっちり抑えていく必要がある。文法や発音問題な出題されない。英問英答は、英作文と似ているが、本文をそのまま流用しても良いため、英作文よりも難易度は下がる。この形式に関しては医科歯科対策は必須。英文の題材は自然科学系の論文が多い。
• 精読を最悪捨て、長文の一連の流れをイメージしながら読みこなす練習をしよう。英文和訳は出題されるものの難易度は易。構文を取る練習は本腰入れては不要。要約練習は必須。TF対策としては、研究者名、年号などの数字には丸をつけておくなどして判りやすくしておくといい。
• 時間的な制約があるため、2分の1の確率で正答できる正誤問題はあっさり終わらせ、後半の問題に時間を割くのも良い。英問英答は他大でいう自由英作文の位置付け。内容把握をしなければいけない分だけ難易度は高い。要約問題は最も時間がかかり、400字で本文を要約させるもの。要約の仕方として参考としたいものは、医学論文の冒頭に必ずある「abstract」である。論文例

数学 †

• 誘導式の問題が多い。出題分野は微積がかなり多く、次いで数列、確率など。この大学レベルの受験生からするとそれほど難しいわけでない。2完を目標としたい。25年分の過去問

面接 †

• 面接官3人に対して受験生1人の個人面接。5~10分。 再受験生の中には二回の面接を課される者もいる。二次面接は基本的に一次面接で合格点にいたらなかった項目があるとすると、その資料が回り、本当に面接で不適切かどうか再審査を行うらしい。
• 後期面接は面接官が５人に増加。100点満点で採点され、開示を見ると意外と点差があるため、アピールすることも重要。

小論文（後期のみ） †

• 現代文と小論文の融合問題のイメージ。120分で回答字数は1500字程度。題材を読んで筆者の考えと自分の意見を述べる2問に答える問題。

推薦入試 †

長野県茨城県と提携した推薦入試を実施。長野県枠なら2浪まで出願可。しかし、定員は2名以内と非常に少ない。貸与額は茨城枠は月額15万円、長野枠は月額20万円。

入試結果 †

グラフ：前期試験の結果

倍率 †

• 前期

  年	募集	志願	受験	合格	志願倍率	受験倍率
  2024	69	296	264	79	4.3	3.3
  2023	69	308	271	78	4.5	3.5
  2022	79	303	283	101	3.8	2.8
  2021	79	316	297	90	4.0	3.3
  2020	81	344	311	96	4.2	3.2
  2019	82	322	310	91	3.9	3.4
  2018	82	344	313	91	4.2	3.4
  2017	82	366	320	93	4.5	3.4
  2016	82	396	315	91	4.8	3.5

• 後期

  年	募集	志願	受験	合格	志願倍率	受験倍率
  2024	10	173	31	10	17.3	3.1
  2023	10	204	21	13	20.4	1.6
  2022	10	166	26	11	16.6	2.4
  2021	10	150	31	10	15.0	3.1
  2020	10	168	27	11	16.8	2.5
  2019	10	202	29	11	20.2	2.6
  2018	10	108	95	12	10.8	7.9
  2017	15	194	39	18	12.9	2.2
  2016	15	202	27	19	13.4	1.4

合格者得点 †

• センター90%、二次60%で合格。
• ちなみに歯学科は、310/540ぐらいが合格最低点。歯学科は河合塾で62.5であり、そこよりもさらに60点は上乗せしなければいけなく、医学科の難易度の高さがうかがえる。問題は医学科とほぼ同じだが、理科が少し簡単。
  　

年齢別入学者数 †

参考文献：https://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html

大学生活 †

立地 †

• 1年次は東京都に接する千葉県市川市の国府台キャンパスを使用する。JR総武線・総武快速線市川駅よりバスで10分。余談ではあるが、昔は日本医科大学の教養部がほぼ隣に立地していた。
• 2年次以降は文京区の湯島キャンパスである。医科歯科といえばこの湯島キャンパスであり、大学病院とともにこの近辺の文教具合を示す象徴的な建物である。丸の内線御茶ノ水駅すぐ。JR御茶ノ水駅からも徒歩2分程度。近隣には東大や順天堂大が位置する。学生間の交流の機会も持つことが容易である。文京区は学生の街であり、医学生も多く、医学書店や医学研究の講演会などに接する機会が多い。
• 大学近隣に住むのならば、後楽園や秋葉原は徒歩圏内であり、上野駅、東京駅も自転車圏内。しかし、大学周辺の家賃は非常に高い。参考://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/23ku/city/price/によると、23区中10位であり、1R・1K・1DKは平均9.79万。さらに、湯島駅、水道橋駅は文京区の中でも最も家賃が高い。
• 学校だけでなく、外へ出ていく思考を持った人ならば部活バイト留学と各々の興味に応じ、立地を活かしさらに多彩な学生生活を送れるだろう。
• 留学を積極的に推奨している。希望する学生には、英語によるディスカッションプログラムが提供される。要求されるレベルが高いため、参加するにはそれなりの覚悟が必要。
• 家庭教師バイトの時給は非常に高い。参考

教育 †

• 入学早々、英語のクラス分けテストとしてTOEFLiTPを受験する。英語は医歯合同のため、点数が悪いと歯ばかりのクラス、上に行くほど医の割合が上がる。点数は最上位クラスで600弱がボーダーだが，歯学部と交流できる下のクラスも悪くない。
• １年目教養、2年目基礎医学、3年目臨床医学、４年目研究室＋実習準備、５，６年目臨床実習である。２年目のテスト（とそれに伴う進級判定）が厳しく特に忙しくなっている。２年目での留年は10人弱だが、近年減少傾向で、進級しやすくなっている。
• 国立大でありながら教育に力を入れ、毎年のようにカリキュラムが更新されている。特筆すべきは、ハーバード方式と呼ばれる臨床実習を中心としたカリキュラムであり、指導医の先生も熱心な人が多い。一方で、CBTや国試対策はほとんど何もしてくれない。座学は自分でやれということである（しかし、自分で合格できる能力の人しか入学していない）
  　

留学 †

• 留学しやすい環境。6年間で20~30人が留学。成績上位者は補助金が出る。留学先は様々。アメリカ、イギリスはもちろん、チリなどの南米、ガーナにも行ける。ハーバード大医学部とも提携しており、毎年多くの学生が研修に出向いている。

マッチング †

• 東京医科歯科大学病院は、卒後研修先としてかなりの人気があり、毎年のようにマッチング希望人数が日本一になる。医科歯科大の立地の良さと研修プログラムの良さが関係している。

紹介動画集&その他 †

• こちら(躍進ページ)

生活 †

• 医科歯科大はレストランが美味しい。16階のオークラのレストランは患者さんも使えるがアルメイダとセインツはスタッフ向け、他に学生向けの食堂もある。

躍進シリーズ †

東京医科歯科大学の躍進

コメント †

過去のコメント †

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