体感難易度 †
#tvote("難しい[11]","易しい[7]","例年通り[0]")
概要 †
世界史 †
正誤判定問題が著しく増加し、語句選択問題が激減した。
時代や地域を幅広く扱う設問が増加した。日本史を素材とする、新課程を意識したと思われる出題があった。
- 難易度
やや難化
語句選択問題が激減して、4文正誤判定問題が増加したため、やや難化した。
- 出題傾向分析
昨年と比較して、単純な語句選択問題が激減し、正誤判定問題が著しく増加した。前近代からの出題が増加し、戦後からの出題が減少した。また、欧米やアジア・アフリカなどにまたがる幅広い選択肢から選ばせる問題が増加した。なお、日本の地図や吉備真備の図版を使用しており、日本史との関連を重視する新課程を意識した出題と考えられる。
(河合塾分析)
日本史 †
例年通り、地図を利用した問題や史料・グラフの読解問題がみられた。
図版を利用した問題が減少した。
昨年に続き近現代の人物史(林芙美子)が出題された。
近代の文化史からの出題が目立つ一方、前近代の文化史が減少した。
昨年に続き、縄文時代が出題された。
外交史が増加した。
戦後史が減少した(独立回復後からの出題がほとんどみられなかった)。
- 難易度
やや難化
多くの受験生にとって苦手分野ともいえる近代の文化史からの出題が多かった。難易度の高い設問がいくつかみられた。
- 出題傾向分析
大問数6題・マーク数36の全体構成は昨年と同じであった。分野としては、文化史が減少し、外交史が増加した。文化史は、近代からの出題は目立ったが、前近代(古代〜近世)からの出題が大幅に減少した。形式面はほとんど変わらないが、年代配列問題が若干減少した。使用された図版の枚数は昨年に比べ減少したが、地図を利用した問題や文字史料・統計資料の読み取り問題は例年通り多く出題されており、歴史資料をもとに考察させようとする姿勢は今年も維持されている。過去のセンター試験の問題と類似した設問やテーマもみられ、過去問演習を中心にしっかりと学習した受験生は高得点が可能である。
(河合塾分析)
地理 †
出題分野は例年通りで、判断に迷う問題が増えたため、難易度は昨年より難化した。
例年通り、大問は、自然環境、資源と産業、都市と村落、地誌、現代世界の諸課題、地域調査の6題で構成されている。昨年は図表の判定問題で特に難しいものがなかったが、今年は判定しにくい問題がいくつか出題されたため、難化した。
- 難易度
難化
グラフの判定、短文の正誤判定などに難しい問題があった。
- 出題分量
大問数6題、小問数35問、マーク数36は昨年と同じ。
- 出題傾向分析
2007年以降、大問は、自然環境、資源と産業、都市・村落と生活文化、地誌、現代世界の諸課題、地域調査の6題で構成されている。統計表や統計地図、グラフなどの図表を多用し、単純な知識を問うのではなく、図表の読み取りや理解力を試す問題が中心である(今年は図20、表4、写真3)。また、解答形式では該当するものを1つ選ぶもののほか、組合せ解答も多く、正確な知識が求められている(今年は組合せ問題10)。地域調査の問題では、例年通り地形図の読図も問われた。
(河合塾分析)
難問・割れ問 †
世界史B「第4問」Cの「問8」(配点3)で、日本に影響を与えた中国の暦を作成した人物と時代の組み合わせを四つの選択肢から一つ選ぶもの。この暦は中国で元の時代に作られたが、日本で改訂されたのは清の時代。設問の読み方によっては解答の〈2〉「ア―元 イ―郭守敬」と〈4〉「ア―清 イ―郭守敬」の両方が正解で、どちらを選択しても正解にすることにした。
コメント †
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