比較的新しいセンター対策の参考書。倫理の問題集の中ではかなり詳しい部類に入り、センターレベルを超えている気配すらある。センター9割以上を狙う人向け。
記載内容に関しては信頼できる。単語をただ覚えるだけでなく、その背景知識や思想の移り変わりも学ぶことができる。
予備校の倫理講師はたいてい他科目と掛け持ちであるが、本書の著者は倫理専門である。日本倫理学会所属の研究者で、2007年には「和辻賞」も受賞している。それゆえに内容が詳細になってしまっているのであろう。
初学者がこの本から勉強を始めるのは厳しいので、倫理の点数が面白いほどとれる本等で倫理の全体像をつかんでから取り掛かるとよい。
・頻出テーマの解説は、流石倫理学界の権威といったところか。文句のつけどころはない。
・とても細かくて、パスカルの繊細の思想やデカルトの高邁の思想などの盲点になりやすい知識のしっかりした解説や、単元末にある学習の整理は模試前などに目を通すだけでも忘れかけていた知識を思い出すことができてすごく便利だった。
・これほどセンター倫理に必要な知識を、しかも受験に役立つ形で網羅した本は無い。
・センター試験ではオーバーワークか?
・問題演習量が少ない。
分類 | 偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 | Amazon |
解説 | 55〜70 | 239 | 中川雅彦 | ピアソン桐原 | 2009/07 | 1,260円 | ○ |